「日本代表がドイツ化!?。」ってな試合【日本vsシンガポール】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■日本 3 vs 0 シンガポール[WCアジア予選 11月12日]

何事も経験というのは大切なもので、それはサッカーのアジア予選でも同じ。「知識としては知っている」や「遠い昔そういう経験をした」と「“過去の記憶”になる以前の経験がある」というのには雲泥の差がある。前回のシンガポール戦では、理論上は想定の範囲内ながらも皮膚感覚的に違和感を覚える攻め倦ねを前に「アレ!? おかしいぞ」っていう狼狽がハンパなかったのですが、今回についてはすっかり免疫が出来ていました。相手の粘り強い守備に対してもどこ吹く風。「まずはやることをやりまっせ」ってなスタンスで攻撃が出来ていた。その攻め倦ねに対する焦りのなさが、金崎のゴールとして結実します。特別に強引ではないが、ただ“力業”っちゃ力業で先制することに成功します。

 

 

それから、シンガポールとしてはホームということもあってか、あるいは、先制されてしまったからか、コンパクトな守備ラインというか、最終ラインを高めにおいていた分、裏にスペースがありました。そうすると、ハリルジャパンの真骨頂ともいえる縦にダイナミックな攻撃が機能します。本田の追加点は、ハリルジャパンの目指すべきカタチの一端が示されていたのではないでしょうか。

 

 

マスコミ向けには「リベンジだ!」という宣言をしていた一方で、チームは全体として力みすぎることもなければイレコミまくることもない。メンタルマネジメントが上手くいったのでしょう、選手全員が余裕を持って試合を進めていられたように思います。2点とってからは、特にそれが顕著に。「5点でも10点でも取るぜ」なんてお花畑になることもなく、「絶対にリードを守るんだいっ!」って重心が後ろに傾くこともなく、「淡々とやるべきことをすれば、結果としてリードしたまま90分は過ぎていく」というスタンスで時計の針を進ませます。その後は運動量も落ちて今ひとつな時間帯もありましたが、宇佐美や香川、それに原口の試運転も完了させた上で、ちゃっかり吉田がダメ押しゴールも決めて、まぁ、盤石の勝ち方をしたのではないでしょうか。

 

 

 

この試合、ゲームの内容や結果の他にも注目を集める要素がありました。それは、新ユニフォームのお披露目。いやぁ、まさかこうくるとは。なんというかドイツチック。アディダスですから、ドイツっぽいのは当たり前なんですけど、ワタクシ的に、ドイツ代表に供給しているアディダスのユニフォームとかジャージとかって「ヨーロッパにも、こんなダサいセンスを好む国があるのか。さすがドイツ。ちょい悪オヤジなイタリアとか、シルクハットにマントな英国なら、こんなダサダサなデザインを許容するとは思えない」と感じ続けてきました。今回の代表新ユニ、モロにそれやん。

 

 

軽量化を進めた結果、生地もだいぶ薄くなったんですかね。10年くらい前から、ビリビリに破れることも辞さない感じのユニフォームを散見するようになりましたが、そのムーブメントが日本にも到達した模様。清武のユニフォーム、破れましたね。そして、図らずも清武のマッチョっぷりも明らかになりました。さすがはブンデスリーガでバリバリのレギュラーだけはあります。他の選手も、あれくらいの、ドイツ基準な胸板をすでに持つようになっているんでしょうし、日本人フットボーラーのドイツ対応フィジカル化は今後さらに加速化していくことでしょう。