浦和Lは5番をアンカーに置いた4141でしたね。で、「今年のベレーザは確か433だったよな〜。だったら、事実上のミラーゲームってことになるのかなぁ。ふ〜ん、原ちゃん、アンカーか…」なんて漠然と考えていたのですが、よ〜く見ると、どうやらこの日のベレーザは4231だったらしい。
4141で中盤を厚くした浦和Lは、ハイプレスでボールを奪い素早くCFの11番に縦パス。そこから一気に全体が相手ゴールに雪崩れ込むように攻めます。いわゆるショートカウンターサッカー。イメージ的には関塚ジャパンに近い。ちなみに関塚ジャパンにおける東の役割を、浦和Lでは柴田華絵が担っていました。利いてましたね。
一方のベレーザは、ヴェルディ以上に緑の血が流れている模様。ボランチに預けた上でサイドからの崩しを重視するブラジル流のサッカー。尤もこれは狙ってのことなのか、15番のCFが上手く収められなくて結果的にそうなっただけなのかは少し微妙なところ。
前半は日差しの関係上、コイントスでサイドを変更し、バックスタンドから見て、左がベレーザゴールで、右が浦和のゴール。バックスタンドにいたワタクシの目の前では、ベレーザの左サイドと浦和Lの右サイドが血湧き肉踊る攻防を繰り広げておりました。
まず浦和Lの右サイド、SHの安田とSB和田のコンビによる突破がなかなか鋭かった。対面したのは日本代表の有吉でしたが、その有吉が早い時間帯にイエローを貰うなど、終止ヘロヘロになるくらいのキレ味を浦和Lの右サイドコンビは持っていた。
一方、ベレーザの左サイドコンビは件の有吉と、一列前に木龍。木龍は木龍で、常に代表入りが噂される選手ですから定評ある突破力で対面の和田をキリキリ舞いに。尤も、和田の場合、走り方がなんだか大げさに見えるフォームなので、‘なんちゃってキリキリ舞い’だった可能性もありますけど。ちなみに、この和田、右サイドバックの選手にもかかわらず左足も相当お上手。なんてたって、左足でのコーナーキックを、直接ベレーザゴールに叩き込んだんですから。
そんなわけで浦和Lが1点リードで前半は終了したわけですが、後半が始まって10分くらいにベレーザが同点に追いつきます。直接のきっかけは浦和LのGK池田のキャッチングミス。こぼれたところを後半開始から投入された田中美南が決めました。
ただ、田中美南の投入の効果を考えたとき、このゴールは副次的な産物であって、むしろ、ムービング系のCFとして彼女が投入されたことにより、ベレーザの前線の流動性が格段に増したことこそ、最大の美南投入効果でしょう。特に、美南の存在によってポジション的自由を得た後半の木龍はハンパなかった。彼女はサイドアタックも魅力ですが、中央の位置からゴールに突進するプレーも迫力十分ですね。
それにしても田中美南ですよ。‘ヤングなでしこ’としてチヤホヤされていた頃の彼女は、どちらかというとドリブラーっぽいイメージだったのですが、すっかり上半身がゴツくなってフィジカルも向上しましたし、効果的なフリーランニングも習得した模様。イメージ的には岡崎のようなプレースタイルに近づいているんですかね。ともあれ似たスタイルの木龍と田中美南の頻繁なポジションチェンジが浦和守備陣を悩ませ続けました。
しかし、後半も20分頃を過ぎると、酷暑の影響か、ベレーザの攻撃がトーンダウンします。運動量そのものは最後まで足を動かせていたと思うのですが、疲労の影響で繋ぎの正確性が著しく減じてしまった。一方の浦和Lは2枚替えで大滝を投入。システムを442に変え、ベレーザゴールに迫りますが、最後の最後、ベレーザGK曽山の壁を崩せません。そんなこんなで、均衡崩れず、ドロー決着となったわけですが、〈技術のベレーザとフィジカルの浦和L〉という構図は、十分に堪能できました。
□日本代表への推薦状
・推薦者
・推薦理由
弊ブログで年に一度くらい取り上げるワタクシのお気に入り、それが原ちゃん。俺の原ちゃん。代表予備軍として、キャンプに呼ばれたときには「つけまつげでなくエクステで頑張るギャル選手」として報知だったかデイリーだったかで報道された原ちゃんですよ。候補合宿に呼ばれたのですから、推薦理由はもはや不要。
それにしても、ここ2〜3年における原ちゃんのギャル化は凄まじい。まるで大学二年生ですよ。ワタクシの経験上、大学生というのは、一年生のときは‘デビュー感丸出し茶髪’、二年生になるとギャル化が一層進み、三年生になる頃には‘こなれた茶髪’を身につけ、四年生になるやいなや就活用黒髪になる(2013年の場合)。二年生と三年生とで垢抜け感にかなりの相違があって、キャンパスが1〜2年と3〜4年で分かれている学校の場合、その傾向はより顕著になるイメージがありますが、ともあれ、原ちゃんは大学二年生っぽい。なでしこに今のところ大学二年生キャラはいませんから、是非とも推薦したいところです!