なでしこ劇場の周辺をウロウロと…

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やぁなでしこ、優勝しましたねぇ。あの熱狂から早いもんで2週間が経ちました。

がワタクシ、実はそれほど熱狂できませんでした。というよりも少し複雑な心持ちで、なでしこの快進撃を眺めていたのですよ。

いや、ですね、自らを振り返って最初からなでしこを応援していたか?日頃から女子サッカーをサポートしていたか?って部分に大きな反省点があるわけですよ。

もちろん「メディアの注目を集めて世論が盛り上がったときだけ参加する」という「日本代表サポーター」の在り方を否定するつもりは一切ありません。サッカーが国民的スポーツになるためには、そういう盛り上がり方が不可欠でしょう。

ただ、ワタクシ個人としては、「日本サッカーを愛しているゆえに普段からJリーグを見るし、その延長線上として代表も応援する」という立ち位置だとアイデンティファイしておりまして、そういう立場からしてみますと、グループリーグ開始当初は『エルゴラッソ』の終面を眺めて「そういや始まったのね」程度しか注目していなかったにも関わらず、快進撃を続けるや突然ノリノリになるっていうのに若干の抵抗がありまして、「グループリーグのときと同じくらいにしか注目しないぞ!」というワケのわからないこだわりを持ってしまっていたのですね。

というわけでドイツ戦もアメリカ戦も爆睡街道を驀進していたわけですが、一応、録画はサラッと見ましたし、帰国後はニュースなんかに出ずっぱりだったので、それなりにチェックすることになりました。ひょっとしたら、なでしこの快進撃はサムライブルーが躍進するためのヒントが隠れているのではないか、なんて企みながら。

で、第一印象なのですが、全体的に可愛いですよね、なでしこの皆さんって。岩淵選手なんかは若いですし、鮫島選手も正統派美少女みたいなルックスでアイドルっぽい雰囲気があったりして良いのですが、いい歳したオッサンとしては川澄選手とか近賀選手とか、それなりにちゃんと恋愛経験を積んできていそうな美人さんに目を奪われます。

ただ、そういう、特に目立つ人たちだけでなく、全体のアベレージ的に高いように感じる。これは、どういうことかと考えたときに、印象として彼女たちって、背格好がアスリート感満載って感じじゃないんですね。もちろん実物の太腿とかを見れば鍛え上げられているんでしょうが、身体のサイズ的には「普通の女の子」なわけです。

で、しみじみ思ったのが、「サッカーって必ずしも超人的なフィジカルを必要としないスポーツなんだなぁ」ということです。

なんで、こんなことを考えたかと言うと、比較対象として念頭に女子バレーを思い浮かべたからです。

まず、女子バレーの選手もルックス的に可愛かったり綺麗だったりする人はいっぱいいますよね。かおる姫とか往年の益子直美さんは完全に別格ですが、栗原恵選手なんかも十分に魅力的なルックスをしていると思います。ただ、大林素子さんなんかを見ていると、現役時代はかなり可愛く感じたのですが、引退後、テレビに出ていると、やはり「綺麗(可愛い)」より先に「デカい」が出てくる。

つまり彼女たちは、いわば、一般女性とは生まれながらのフィジカルが根本的に異なる。要するにバレーボールって、そういうスポーツだと言うことです。

実は個人的に、近年の女子サッカーと女子バレーの日本代表って、どことなく似ているなって感じていたのです。

まず、なかなか出場できなかったオリンピックに、どうにかこうにか出れるようになって、その時々においては、それなりにマスコミからも注目されてきた。また、それ以降、アジアでは、相応の実績を残し続けてきたってところも相似していますし、躍進を支えたのが、柳本さんと佐々木さんという、女心をコントロールすることに長けた司令官だった点もソックリです。

何よりも、ワタクシが似ていると思ったのは、両チームとも、オリンピック本番の舞台で、本当の一流どころとの圧倒的な差を見せつけられたところです。

女子バレーについていえば、オリンピック本番を見るたびに、どれだけ「技術と戦略」を追求しても、研究されたら、もうどうしようもないし、結局、世界で3番目以内に入るには、努力では乗り越えられない絶対的な壁があるように感じてきました。

で、それと同じような壁を北京でベスト4に躍進した女子サッカーにも感じたのですね。準々決勝を勝ち上がるまでは快進撃であったにもかかわらず、準決勝そして3位決定戦においては、まるで歯がたたなかった。ここには日本人がどれだけ相違工夫を施しても、如何ともし難い差があるのだろう、と。

しかし、女子サッカーは、その壁を不断の努力で乗り越えてみせた。これは凄いことです。無条件に賞賛されるべきでしょう。

では、女子サッカーが「ショートパススタイル」という相違工夫で栄冠を手に入れられたからといって、女子バレーも同じようにブレイクスルーできるのか?となると、なかなか難しいように感じるのです。

かつて松本人志さんがバラエティー番組で「バレーとかバスケなんてデカいもん勝ちやん!」と発言しているのを聞いて、バレーボール経験者の端くれとして非常に歯がゆい気持ちになりました。しかし、なでしこの面々のスガタカタチを見ていると、やはり日本人が世界を相手に活躍できるのは、体格のハンデが相対的に少ない競技に限られるんではなかろうか、なんて感じてしまいました。

尤も近年は世界の舞台でもメダルを獲得していますし、世界ランキング的にメダル相当にあるそうなので、ワタクシの心配は杞憂に終わるに相違ありません。

とは言え、なでしこが歴史的快挙を成し遂げたのも、その結果メディアに引っ張りだことなったのも、パッと見「普通の女の子」ってところにミソがあったのかなぁなんて感じた狂騒劇でございました。

で、この理屈でいけば男子の代表だって何時かワールドカップ優勝できるに違いない!と思えるようになってきた気がするようなしないような夢想が起きつつあるってことにしようかなとか感じたり感じなかったり・・・

あ!今週はたくさん更新した!!

来週も多め!

再来週以降、平常モード!!