チアゴはご機嫌斜め栃木SCvs岡山の周辺をファジアーノ目線でウロウロと…

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ええっと、脚を伸ばしましたよ栃木まで。夏休みですしね、ええ、ええ。実は栃木グリーンスタジアムには行ったことがなかったので、ここは1つグリーンスタジアム道程(敢えて意図的に誤変換!)を捨て去ってしまおうと。

何事も道程(やはり誤変換)をなくすというのは良いことです。尤も実際に経験してみれば大したことなかったってことも多いのですが、グリーンスタジアム道程(そうです、誤変換です)に関しては大したことありました。観戦するのには非常に良いスタジアムですね。

さて、今や日本代表ファンの話題を独り占めしている感のある343。そして、この日、栃木と対戦した岡山も同じ343。

ザックの場合、サイドアタックを活性化するという狙いがあっての導入なので、3バックについては、それ程リベロっぽい役割を求められません。

一方、岡山はストヤノフという強烈な個性を最大限に生かすために、3バックを採用したわけで、リベロに自由を与えるためのクラシカルなシステム。長所も短所もトルシエ時代と同じです。サイドが薄いです。そして真ん中の守備は固い。

それにしてもストヤノフみたいなビッグネームがよく岡山に来ましたね。治安の良さとか、給料の未払いが起きないリーグ運営とかが魅力的なんでしょう。

ストヤノフの場合、広島と岡山はお隣さんで引っ越しが楽だってのもあったのかもしれません、、、嘘です、広島と岡山は、だいぶ遠いです。

ともあれストヤノフを放出した広島は、その穴埋めに苦労しているみたいですね。リベロ起用を見込んで獲得したであろう新外国籍選手は、どこに行ってしまったのでしょうか?とんと行方不明なような。

さて、そんなストヤノフ率いる3バックと、栃木の優良外国籍アタッカーの対決が見所とだったわけですが、この試合はCBが1人余るメリットが効果的に発揮されていました。

栃木は新たに補強したサビアと、エースのロボという2トップを起点に攻撃をしかます。厳密にはサビアが消息を絶ちがちだったので、主にロボが仕掛けまくります。縦に速い攻撃から、一気に最終ラインに襲いかかるってシーンを量産し続けていたわけですが、岡山の3人のストッパーは、1人余っているので、あれこれ迷うことなく、思い切って前にいけます。前向きのクリーンなタックルを仕掛けられるので、攻められているようで、実は本当に危険な場面となる直前でピンチを摘み取っていたように思います。

ただ、一方で攻撃は、なかなか上手く仕掛けられませんでした。栃木の中盤でのチェックがかなり厳しかったので、千明・キムのボランチコンビが前を向いてボールを捌くってプレーを、ほぼ封じ込まれてしまっていたってところに原因はありそうです。

千明選手は、ほぼJリーガー養成機関化しつつある流通経済大学出身のエリートですから、岡山的には相当に期待をかけていると思いますが、この試合に限っていえば、それほど人目を惹くようなビッグプレーはなかったように思います。

岡山が攻撃を組み立てられなかった、もう1つの要因はチアゴ選手でしょうか。別にチアゴ選手のプレーそのものに問題があったわけではないのですが、とにかくと審判との相性が悪かったですね

もともと栃木のCBにかなり激しいチェックをされていてイライラしていたのでしょうが、競り合いとかでの微妙なプレーに対し、悉く相手に有利な笛を吹かれていて、だいぶ頭に血が登っていた模様。

ようやく相手ファールを取ってもらうと、それまでの鬱憤をぶつけるかのごとく大袈裟に転がりまくり、いったん外に出ることになるや、何事もなかったようにスタスタと歩き出す。完璧な挑発行為ですね。で、チアゴ選手はレフリーにコートインの要求をするのですが、当然ながら1プレーが完了するまで、しばらくはコートに入れてくれない。主審さんからつれなくされたチアゴ選手の機嫌は必然的に更に斜めっていく。

余りにも虫の居所が悪かったのか、後半になると、3度も決定的なシュートを外します。いや、勿体ない。バイオリズムが良ければハットトリックだったのに。

それにしても、この日のレフリーはデリケートでした。

試合序盤やたらと笛を吹いて神経質っぷりを発揮していたわけですが、単に神経質というより、威圧的なんですね。

アゴとの一悶着が済んだあとは比較的ちゃんと脇役に戻って、そこは良かったのですが、いかんせん異議に対して厳しすぎるんですね。ファールを取れば半ば反射的に周囲の選手は何か一言二言アピールしますよね。それに対しイチイチお説教するんだから、試合なんて円滑に進むわけがない。なんか学校の先生が生徒に対して、「オレに逆らうヤツは許さん」って言ってる感じ。

また、スタンドから見てもミスジャッジっぽい判定が幾つかあって、ラインズマンも少し心もとなかったですし、それは仕方ないんですが、当然のようにクレームに来る選手への態度が毅然とし過ぎているんですね。そういうシチュエーションで毅然とすると、却って逆効果だぞ、と。ミスをした後の「毅然とした態度」は、すなわち「逆ギレ」だぞ、と。

明らかに選手に落ち度があるときは毅然と突き放し、怪しめのジャッジのときはフレンドリーに宥めるってのが、穏当なやり方だと思うのですが、如何なものでしょうか。

ともあれ「毅然とした態度」と「威圧的」は似て非なるものなので、審判の皆さまには気を付けて頂きたいものです。

ということで、ストヤノフとチアゴの両外国籍選手が妙に目立った岡山でしたが、日本人では45番の石原選手に目がいきました。前を向くのが非常に上手かったです。