山本絵美を覚えてますか?〜横浜FCシーガルズvsつくばFCレディース(8月22日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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なでしこのレジェンドを見るべく、保土ヶ谷公園サッカー場に行ってまいりました。なでしこチャレンジリーグ。男子で言うところのJ3。

 

 

■前半

当然、ワタクシにとっては初見のチーム同士。フォーメーションの確認からせねばなりません。これが、難解なシステムだと苦労するところだったのですが、わかりやすい442で大変助かります。どれくらいわかりやすかったかと言うと、キックオフする直前、ボールをセンターサークルにセットした状態において、両チームともに442であることがわかりました。

 

 

そして、ミラーゲームとなると、わりと個々のスキルの合計値の差が、そのままピッチにあらわれてしまいがち。首位と最下位のマッチアップですから、序盤は完全にシーガルズワンサイドゲーム。怒涛のぶちかましで、早々にセットプレーから2点を先行してしまいます。

 

 

つくばも稀にカウンターで打開を図ったのですが、そこに立ちはだかったのがシーガルズCBの8番。この選手、読みが良いのか、一歩目が速いのか、とにかく前に出てインターセプトする守備が非常に上手い。相手FWに向けて出されたグラウンダーのパスを、ことごとく一歩先に足を出して潰しておりました。ちなみに、この選手、見た目もエレガント。なんだかモデルさんっぽいです。体型といい、なんといい。ついでに言えば、ボランチに入っていた14番もフォトジェニックでしたよ。もっとも、こちらはモデルさん系というか、ゆるふわな感じ。大学の“意識高い系”なボランティアサークルとかにいそう。

 

 

話を試合内容に戻しますと、一般的に考えた場合、個人能力の合計値で優位に立ったチームが2点もリードしたのだから、そのまま一方的でグダグダなゲームになってしまいがち。でも、つくばは頑張ったのです。前半のうちに横幅をダイナミックに使った、それはそれは見事な展開から、1点を返します。シーガルズとしては最下位だからといって侮ってはならないことを思い知らされるかたちでハーフタイムを迎えます。

 

 

 

■後半

後半に入ると、気がつけばすっかりイーブンな展開になっておりました。つくばの選手たちが、1対1の攻防で後手に回らなくなった、ビビらなくなったということが大きいんだと思いますが、もう一つ言えるのは、序盤からシーガルズが攻め過ぎでした。シーガルズの攻撃は、ボールを奪ったらまっしぐらに相手ゴールを目指すショートカウンターサッカー。そんなスタイルのチームが、攻撃の回数をたくさん積み上げたのだから、運動量的に落ちてしまうのは必然。ただでさえ、真夏のデーゲームなんですから。スローダウンさせようという選手もいましたけど、なかなか意思統一できてなかったですし、そもそも最終ラインでじっくりボールを回せるほどの足技は備わっていなかったらしい。

 

 

とはいえ、試合としては大勢が決していて、ゆるゆる時間が過ぎていくだけの、やや間延びした雰囲気に。そんななかで気になったのが主審のレフェリングですね。特別にヒドいって感じではなかったですけど、特徴的なところがありまして。それは、後ろからのタックルは、たとえボールに行ったクリーンなタックルであっても一貫してファールをとる、しかも、イエローカードを出すところ。

 

 

それが最初はシーガルズ不利に働いていたんですけど、終盤には、その論理によって、つくばの6番(?)がPKを献上してしまいます。残念ながら17番がそれを外してしまいましたけど、なんとなく、そのPKを境に「このままシーガルズが押し切りそう」ってな空気が濃厚になり、実際に、そのまま危なげなくシーガルズがリードを守り抜き、首位の貫禄を示してくれました。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

山本絵美

□推薦理由

そりゃ、もう、この選手を目当てに見に行ったんですから、プレー内容に関わらず、この選手です。ちなみにポジションはボランチ。展開的に守備機会は少なめでしたから、センターハーフという表現の方が近いですかね。序盤の2点は、この人がコーナーキックを直接ゴールマウスに吸い込ませた先制点と、ヘディングシュートをお膳立てするフリーキックのアシストによるもの。キックの精度で奪った2ゴールです。

 

 

まあ、ただ、そこまで圧倒的って感じではなかったですかね。後半はヘロヘロでしたし、ワンタッチでシャレオツなラストパスを浮かせて出しても周りが反応してくれなかったりってこともあったりして。でも、若い頃に比べていささか野太くなった?というか、オヤジっぽくなった?というか、とにかく貫禄を帯びるようになった低音な声色の指示でチーム全体をオーガナイズしていましたし、チームの精神的支柱としての役割は、しっかりと全うしておりました(とても難渋な一文になってしまいましたが、「野太く」「オヤジっぽくなった」は「声色」にかかります)。