FC岐阜の両WG〜FC岐阜vsツエーゲン金沢(3/16)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

□岐阜っていうか飛騨ですけどねダービー

東海地方出身者にとって岐阜県といえば「寒そう」「雪が降る」みたいなイメージです。あまり雪が降らないことでお馴染みの東海地方の中で唯一しっかり雪が降るのが岐阜県。新幹線も関ヶ原あたりですぐ減速しますよね。伊吹おろしの影響で。風も強いですし、雪も降る。とはいえ、雪のイメージは関ヶ原あたり以上に高山線沿線、すなわち飛騨地方に強い。長野との県境あたりはスキー場天国ですし。岐阜県は東海3県におけるスキー場担当だったりします。

そんな雪深さの象徴が白山。白い山と書いて白山。雪をたたえている期間が長く、そういう目印となるような山は信仰の対象になりやすいと卒論を書いてる時に勉強しました。そんなわけでこの対戦は公式には“白山ダービー”としてデコレーションされます。とはいえワタクシ的には“白川郷ダービー”です。単純にかつて白川郷に行ったとき、金沢から飛騨高山へ行くバスを使ったってだけの理由なんですけど。

 

□6ポインター再び

さて、白川郷で高速バスを乗り継いで乗り込んできた?ツエーゲンですが、今シーズンここまで1勝1分1敗で13位。昨シーズンに引き続きロケットスタートとはいかず。それにしてもイーブンの成績で13位は低いなぁと思ったら、この順位にはトリックがあって、何チームかは未だ開幕節を迎えていないんですよね。ツエーゲンもそういう未開幕チームの一つ。八戸との開幕ゲームは4月27日に予定されています。

迎え撃つFC岐阜の今シーズンは1勝1分2敗で14位。これくらいの位置がもはや岐阜の定位置という印象もありますが、何はともあれ、この試合は13位と14位のマッチアップ。先週観戦した仙台vs長崎に続く6ポインターですよ。手に汗を握らざるをえない。というか、ただでさえ春先の、しかも「今週末もとても寒いです」ってタイミングの試合なのに、しかもナイターなんですもん。無理にでも手に汗を握らないと凍え死にかねない。

 

□神様仏様北様

というわけでピッチに目を移します。まず、ツエーゲンですが3バックです。岐阜が4バックなので両ワイドの位置で優位性を作れて、両WGの四宮と小島が躍動します。基本的にはポジショナル。それなりに完成度は高い。象徴的なのは少ないタッチでのサイドチェンジですね、しかもミドルレンジの。わりとスパスパ通る。ちゃんと訓練されてます。……その割に勝ち点が伸びないのはなぜだ?パターンが硬直しちゃうのかな??

一方のFC岐阜もポジショナル。ポジショナルの要諦として「引き込む→剥がす→裏返す」があるのですが、そのうちの「剥がす」がなかなか危うい。よく“ポジショナル”と“ポゼッション”を混同している人が「低い位置でタラタラ回すなよ怒」ってなってますが、実際は低い位置で回すことに意味がある。でも危なかっしいから、ついつい「低い位置でタラタラ回すなよ怒」ってことになるのですが、そういう人の気持ちがわかるくらいに危うかった。危ういというか、普通に奪われていた。

ともあれ前半の攻防はFC岐阜が先手を取る。北が直接FKを叩き込みました。スタジアムで直接FKが決まるのを見たのは凄い久しぶりかも。数年ぶりってレベルでないくらい久しぶりなような。中村俊輔とか遠藤保仁とかの時代以来ではなかろうか。それにしても背番号も10を与えられましたし、すっかり岐阜の王様になりましたね、北。前半の40分くらい?に低い位置から粟飯原に出したロングパスとか、そりゃもう痺れましたよ。

 

□強気の代償

ツエーゲンは、なんだかんだ言ってもやっぱりパトリック。腐ってもパトリック。圧倒的な突進力や問答無用な制空力は年齢なりに衰えつつも、それでも相手にとっては充分に脅威。となればFC岐阜としてもパトリックに対抗しないといけない。そう、秘密兵器のオウイエ・ウィリアムを投入します。それなりに相手DFの軸足を後ろに押し戻していたようには思います。

逆に今ひとつだったのがオウイエと同時投入された中村仁郎。……彼、めっちゃ鈍足ですか?何度かボールの追いかけっこで、一般的にはギリギリ負けそうなくらいのシチュエーションでボロ負けしていたような。それから守備とかインテンシティには弱点がある選手なので、その分のマイナスを攻撃のストロングで埋め合わせて、プラマイをプラスにしないといけないのですが、そこのストロングを生かせる場面が極めて少なかったのは不運でしたね。

金沢は終始、自らの右サイド、相手の左サイドを突破して右に大きく折り返すという攻撃が機能していた。FC岐阜は左WGの泉澤も中村仁郎に負けず劣らず攻め残るのでそこは崩せる。しかも折り返された後のフォローを中村仁郎ができるわけでもないですし。果たして右サイドからのクロスにファイヤー投入されたばかりの土信田が頭で合わせてツエーゲンが同点に追い付くと、ロスタイムにはパトリックの中央突破にきりきり舞いとなった挙げ句に大谷に決められて、FC岐阜は逆転を許してしまいました。

リードしているうちに6バック上等で両WGにインテンシティ系の選手を投入するという選択肢もあったかもしれませんが、チームの方向性に殉じたということでしょうか、大島監督は強気なカード選択を繰り返しました。この試合ではそれが裏目に出たということですね。白山ダービーはツエーゲンの先勝となりましたとさ。