両成敗!〜横浜FCvsVファーレン長崎(8/10)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□ある意味イーブンダービー

横浜といえば泣く子も黙る崎陽軒シウマイ弁当ですよ。そんな騒ぐほどのものかとも思いますが、安定というか、無難さというか、「結局間違いない」パラメーターが非常に高い。実は個人的にはホタテのエキスが少しだけ苦手。では、長崎にシウマイに対抗しうる何らかがないかというと、いやいやいや、決してそんなことはない、スタグルとしても有名な角煮まんじゅうがありますね。とはいえ知名度ではシウマイ弁当に軍配が上がるように思います。

ちなみに横浜、というか神奈川全般(東京湾沿岸地域?)にはサンマーメンというご当地グルメもあります。もやしそば(野菜入り餡かけラーメン)とどう違うのかよくわかってないですけど、玉泉亭ですね。では、長崎にサンマーメンに対抗しうる何らかがないかというと、決してそんなことはない。そうです、みんな大好きちゃんぽんですね。サンマーメンvsちゃんぽん、そりゃ知名度ではちゃんぽんの圧勝ですよ。ってなわけで、このマッチアップはシウマイvsちゃんぽんダービーなのです。

 

□天王山!

さて、長崎は今日も雨だった中で乗り込んできた?V・ファーレンですが、リーグ戦に限りますと、ここ5試合で2勝2分1敗の3位。前節ついに無敗記録が22試合だかで途切れましたけど、安定の下平政権。スカッドの能力の合計値を×1.2くらいした成績は確実に出します。下平さんが低迷するときは、スカッドの能力の合計値が絶対値として低いときか、フロントに足を引っ張られるときかのどちらかといえるでしょう。

迎え撃つ横浜FCは、リーグ戦ここ5試合で4勝1分。ついに首位に立ちました。清水が勝手に首位の座を明け渡してくれた感もありますけど、実際に勝ち点積み上げ率は圧倒的です。下平さん以上に安定の四方田さん。そして下平さん以上に、この監督が低迷するときは、フロントに足を引っ張られたときです。ともあれ、この試合は首位と3位の天王山です。場合によっては天保山です。あるいはストップシーズンインザサンかもしれません。

 

□わりと似てるチーム同士?

というわけでピッチに目を移します。まず、長崎。机上の知識としては基本システムが433で、ジェズスともう一人(この日でいうと山田陸)がISHで並ぶイメージだったのですが、ジェズスとエジガル・ジュニオが2トップに並ぶ442ってのが実相に近いかもしれません。スタイルは攻め急がず低い位置でボールを持ちながら、前線の裏抜けに一発にかけるトレンディなサッカー。むしろ縦ポンに近いナウいサッカー。

一方の横浜FCですが、これまであまり注目してませんでしたが、実は山根はアーリークロスが上手い。あまり縦に仕掛けるタイプではないので、ワイドで幅を取りつつ、パスが回ってきたら、素早くアーリークロスを入れていく。そこの徹底具合であったり、あるいは、一つ一つのキックの質には見応えがありました。なので、この試合では右からのクロスが多かった。というよりも、暑さのせいか、全体の作戦か、福森があまりフリーダムになりすぎず、今ひとつ存在感がなかった。ってこともあって右偏重に感じたのかもしれません。

ともあれ前半の攻防ですが、なんとなく似た者同士ですよね。横浜FCV・ファーレン同様に、危険な位置でのポゼッションはスキップして、できれば福森から3トップへのホットラインだけで攻撃を完結させたいチームですし。っていうなかで、あえてどちらかにチャンスが多かったかといえば横浜FCなのですが、V・ファーレンは「前半はノーリスク、スコアレスで上等」ってことだったでしょうから、まあ、夏場の前半戦って感じでした。

 

□魂の痛み分け

後半に入るとV・ファーレンの下平監督は、古巣相手に魂の3枚替えを敢行します。なかでもビックリしたのが、照山から田中へのCB交換。無失点の状態で下げられるCBは切ない。足でも攣ったのかな?ともあれ、その後早々に交代枠を使い切り、切り札のフアンマも投入しましたが、スコアは動かせません。全体に膠着するなかで、左ウイング(笠柳→松澤)のところで僅かながらチャンスが生まれたものの、生かすことはできませんでした。

交代選手といえば横浜FCジョアン・パウロが投入されました。「こんな選手がいたのか⁈」と思ったら、小野寺お大臣がマルチオーナーシップによって引っ張ってきた選手のようです。なかなか良かったと思いますよ、アジリティ&テクニックに加えてキレもあって。とはいえ、なかなか決定機は作れない。こちらも左ワイドにシュートチャンスが生まれましたが、中野が決められなかったですね。決められたらゴラッソって状況ではありましたが。

試合はこのままスコアレスドローで終わりました。最大の見所は、試合終了間際の乱闘ですかね。序盤からアグレッシブに走り回って頭が下がる高橋は、ベンチに退いた後もアグレッシブだったらしい。これで激昂したギュレルメとかにカードが出たら、どっちらけになっていましたが、主審は張本人だが既にベンチに退いていた高橋と、横浜FCのコーチにカードを提示。これで良かったのではないでしょうか。ナイス両成敗だと感じました。このあたりの感覚は人によるでしょうけど。