東京NBのヴェルディ川崎化〜ベレーザvs広島レジーナ(9/25)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□WEリーグ開幕!

いやあ、開幕する開幕するとは聞いていたが、まさかホントに開幕するとは。WEリーグ、始まりましたねぇ。テーマアンセム春畑道哉さんだとか。おっちゃん的には1993年のあの日を思い出さずにはいられない。制服を着ていたなぁ。加齢臭とかしてなかったもんなぁ。イチゴオレが好きでした。28年経った現在はマリトッツォが好きです。ビールはもっと好きです。

なんやかんやいって川淵さんの功績は大きい、というかJリーグの功績は大きい。それまではプロ野球しかなかった。プロスポーツクラブとは、プロ野球水準の経営規模にあることが所与の前提とされていた。それに対してJリーグは、特に開幕バブルが弾けた後、どうすればスモールクラブであっても存続できるかのノウハウを磨き続けてきたようなもの。それらの方法論が競技の垣根を越えて、バレーボールもバスケットもプロ化して、野球には独立リーグが出来た。過言でなくJリーグが日本のプロスポーツパラダイム転換をもらしたと思ってます。

 

□初年度のスタートダッシュ

遥か昔のことなんで、もはや記憶も定かではないのですが、確かJリーグか開幕した初年度のヴェルディ川崎は、さほどスタートダッシュが鮮やかじゃなかったような。サントリーシリーズ(懐っ‼)の優勝はアントラーズだったし。で、ベレーザもそういう感じ。長谷川唯も籾木もいなくなって土光もケガで、清水梨紗への負担が大きいよなぁ。

相手はサンフレッチェ広島レディース、じゃなかったレジーナ。突然現れたクラブだから、よくわからんよ。とりあえずアンジュヴィオレ広島をゴボウ抜き、というかスタートの時点で追い越していたという不条理。それがプロ化するということ。気合と根性と情熱など、資本の力で追い抜くのです。ちなみに成績は1勝1敗の5位だそうた。まだ2試合なんで、なんとも判断しづらいけど、ボチボチといったところなんじゃないでしょうか。

 

□アンカー近賀

去年(だっけか?)までは433のポジショナルをやってたベレーザですが、この試合では何の変哲もない442。そして、いわゆる“レギュラー番号”と呼ばれる数字を付けた選手がズラッとスタメンに名を連ねる。要するに、オーソドックスなシステムのもとクオリティの高い選手を並べている。むむむ、こんなところまでJリーグ初年度の、松木ヴェルディみたいだぞ。ラモスに相当する実質的な監督は誰なんだ?

逆にレジーナは松木ヴェルディにおけるラモスに相当するピッチ上の監督がいて、それが近賀ゆかり。もっともラモスはあらゆるシチュエーションにおいて実際の監督である松木さんより偉かったですが、たぶん、近賀はそんなことないと思う。ともあれ近賀がアンカーに入ってましたね。23番と同じ高さになる時間帯もありましたけど、7番と23番の後ろに構えていたように見えた。それにしても、背番号10のキャプテンがアンカーって、めっちゃ格好よくないですか?

 

ベレーザの快勝

試合は、広島の低い位置でのつなぎをベレーザのプレスがはめていくというような展開。そこまで極端にチャンスを量産していたわけでもないですが、それでもベレーザが飲水タイムあけ、少し守備のリズムを休めてしまった広島守備陣を中央突破で突き破り小林里歌子が先制ゴールを奪い取ります。ただ、だからといって試合の構図が極端に変わることなく、広島のビルドアップをベレーザがプレスで制するってのを繰り返した前半戦。

追いかける展開となった広島は、後半開始とともに2枚、15分くらいに更に2枚と、矢継ぎ早に選手交代のカードを切っていく。近賀が下がってからは完全な442となって、どうにか局面を打開しようと奮闘しますが、前線に投入されたスピードのあるドリブラーまでなかなかボールが渡らなくて、劣勢を挽回するには至らない。そして、後半終了間際には植木のヘッドでダメを押され、ベレーザの軍門に降りました。

 

□植木と小林

この試合で目をひかれたのは、ベレーザのツートップ。まずはファーストトップの植木ですね。この人のポストワークは、なかなか異彩を放っております。なんというか柔道とか合気道とか護身術とか、そういう、相手の力をそのまま生かして自分に優位な状況を作り出す感じなんですよね。ロングボールへのヘディングの競り合いとか、ホント、全身の力を抜いて、緩〜い感じでG(グラビティ=9.8)を上手にいかしている。まるで水族館でクラゲを見ているような錯覚に陥る、、、ってのは言い過ぎですけど。ファーストトップあるいはワントップ属性はかなり高いように思われます。

植木の相方は背番号10を担う小林里歌子。この選手はこの選手で、セカンドトップらしいセカンドトップ。左右にも自由に動き回りますが、一番輝くのは、低い位置でカウンターの起点となるパスを受けて、そこからドリブル単騎突破で運び、そのまま自分でシュートを撃つ、みたいなプレーですかね。相手のディフェンスラインと中盤の間のスペースをうまく利用できていたと思います。