スコアレスでも大宮は大逃走劇〜大宮vs長崎(10/25)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□試合前

この日、ワタクシ、人生で初めて戸塚安行なる駅で下車しました。それにしても、このちっぽけな人生において、まさか戸塚安行で下車できる日が来るなんてね。生きているといろいろあるものです? 何しに戸塚安行に行ったかというと、景虎というラーメン屋さんが目的。いやぁ、それにしても注文の多いラーメン屋だった。別にお店さんの大将が頑固とか、常連さんたちによるローカル不文律がやたらたくさんあるとかそういうことではないんですよ。何の注文が多かったかというと、ズバリ、券売機。全っ然、札を吸い込んでくれない。手こずりまくっていると、手が空いたタイミングで店員さんが助けにきてくれました。どうやら、長辺に沿って札の真ん中を折らないと吸い込んでくれないタイプの(?)券売機だったらしい。券売機、修理したり買い替えるにはお高いんですかね?

 

□両チームの現状

ともあれいったん赤羽岩淵駅に戻り、歩いて赤羽駅、そこから大宮へと向かったわけですが、それはそうとして、アルディージャ、調子が一向に上がりませんね。この試合が直近の古巣戦となる高木監督。高木さんがこんなに苦労することって、そうそうないですよね。ラモスがしっちゃかめっちゃかにしたヴェルディの後始末をさせられた時とか、奇跡的にJ1に上がったがゆえに絶望的に戦力が足りなかった横浜FCの時くらいですかね。

アウェイから乗り込んできた長崎は、高木さんが一度はJ1、いや、ゼイワンに昇格させたチーム。やはり絶望的に戦力が足りなかったのでJ2に降格して、そこを一区切りとして手倉森さんにバトンタッチ。手倉森体制2年目の今シーズンはスタートダッシュを決めましたが、ここのところ、ややトーンダウン。少しずつ立て直しつつあるようにも見えますが、なんせ福岡・徳島のトップ2が止まりませんからね。ここからの巻き返しで、トップ2の牙城が崩れるかどうか、他力本願なところもあります。

 

□ピッチ上の両チーム

怪我人続出で山田将之を緊急補強した大宮は、さっそく先発起用。右のWBでの出場でしたので、ある意味、大宮は4CBっぽくなっておりまして。逆サイドの左WBが攻撃的な翁長でしたので、バランスが取れているといえばとれているのですが、高木監督の「悪いときほど、まずは守備を」というスタンスが見え隠れするようにも思える。ちなみに翁長も古巣戦でしたね。

長崎は左サイドが良かった。澤田がSHで、亀川がSBだったのですが、ショートカウンターでは澤田が突撃し、ビルドアップのときは亀川が、さながら司令塔のような存在感を発揮していました。それだけに負傷交代は痛かった。ともあれ、“流浪の仕事人”感が強い左サイドコンビが作った流れを仕留める役割は氣田と米田という、どちらも20代で気鋭の売り出し中コンビ。まあ、2人ともフォアザチームの選手っぽいので、仕留めることに特化しているって雰囲気ではないんですけどね。

 

□注目点

長崎の手倉森監督は堅実にチームを作っているらしく、センターラインには角田・秋野・玉田といった経験豊富な選手が配置されました。中でも目を奪われたのは玉田圭司。三つ子の魂というわけではないでしょうが、この選手のスタイルは変わりません。FWの一角とはいえ、ほぼほぼフリーマンです。自由に動き回りながら、持ち前のテクニックとキープ力を見せつけます。そこの部分に衰えが見えないのは本当に素晴らしい。

タイプ的には大久保嘉人とか家長昭博に近い。たぶん、稼働率を踏まえるならば、今シーズンのヴェルディが獲得すべきだったのは大久保ではなく玉田だったのではあるまいか。あるいは、才能の宝庫とも言える川崎で唯一、他に真似ができる選手のいないのが家長ですが、そのスペアとして最も適任なのも玉田のような。ただ、2トップの一角でありながらのフリーマン化には、やはり功罪どちらもあって、組立がスムーズになる一方で、ゴール前で人数が足りないということにもなるので、できれば長崎としてはSHのどちらか一方はヘディングの強い選手が求められるのかもしれません。

 

□試合展開

試合は、先にも述べたように亀川が前半のうちに負傷交代してしまった。代わりに投入されたのがリーグ前半戦では一部で注目されまくった毎熊だったので、それはそれで楽しみが増えたのですけど、手倉森さん的には間違いなく誤算でしょう。ちなみにワタクシ的に誤算だったのは、どういうことか前半は大宮、後半は長崎と、逆光になった方のチームが主導権を握ったこと。ゴール前の混戦がよく見えなかったよ。

そんな感じで、後半は長崎が一方的に攻めたてる。守備に軸足を置き、5バック状態も厭わない大宮は、ひたすらゴール前を固める。ある意味、3バックの典型的なパターンに陥る?持ち込む?   もうね、「1ー0で大宮が勝っていて、逃げ切りを図る大宮を、長崎がリスクを負って攻めてるのか?」と勘違いしそうな展開になりましたが、実際にはスコアレスドローとなりました。