チェスト〜‼〜鹿児島ユナイテッドvsギラヴァンツ北九州(9/15)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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鹿児島、調子が良いですね。折しも今年の大河ドラマは「西郷どん」。鹿児島には追い風が吹いているのでしょうか、すんもはん。ただいま2位の鹿児島なわけですが、1位は琉球。日本南端の隣県同士がワンツーに位置しております。・・・ということは、西郷どん旋風なのではなく、島津藩旋風なのか? 江戸時代のはじめの頃に島津藩が攻め込んで属国みたいな感じにしたとか、「いや、それは観念的な構図が一人歩きしているだけ!」とか、諸説あるようですが、ともあれ島津藩にゆかりの地域が2018シーズンのJ3を牽引しております。

一方の北九州は絶不調。せっかく新スタジアムができて、「これから!」ってタイミングでJ3生活が始まり、しばらく続きそうな気配がしないでもない。解任された前任者とか、監督のチョイスはそれほど間違ってないような印象もありますし、選手もそれなりに揃っている(やや、「実より名前」感もあるものの)。果たして苦戦の要因は現場にあるのか、背広組にあるのか。

 

■前半

そんなわけで、西郷どんなわけですよ。毎年恒例、この時期が遅めの夏休み。せっかくなんで、未踏のスタジアムを絡めて旅行したいっつうんで、西郷どんだし、鹿児島にしたのですよ。そして大河ドラマ館に行ったり、白クマを食べたりしてから鴨池方面へと向かったのだけれど、いやあ、白波スタジアム、クレイジーです。まず何がクレイジーかというと選手紹介のアナウンスが思いっきり鹿児島弁(薩摩弁?)。男性アナウンサーであっても、方言萌えせずにはいられない。止められない、この想い。

他にもクレイジーなことがあって、スタグル、肉巻きおにぎりを食べた後に唐揚げと炭火焼き(各500円)を調達したのですが、その量がクレイジー。都内の業者よ、見習うが良い!ついでに言えば、もう一つクレイジー案件があって、それはメインスタジアムの入場ゲートをくぐったあとのコンコースで生ビールが売っていないこと!まじか‼わざわざ再入場のためにチケットを握りしめて外に出直してしまったよ!

 

試合については、まず鹿児島は、いかにもヤス、三浦ヤスのサッカー。2トップのフォアチェックを見ていても、とにかく“気合と根性”ってのが前面に出てくるスタイル。ともすれば、昨今はやりの、昔ながらの体育会パワハラ系指導者に率いられた高校とかがやってそう(ヤス、三浦ヤスがパワハラ指導をしているとは言ってない)。なんというか、「考えるな!特攻せよ‼」みたいな。

他方、北九州。シーズン途中からは、もはや“信頼と実績”と言って良い(?)柱谷哲二が率いていて、近年の柱哲は、少なくともチームの形は作るわけですね。ゆえに、ちゃんとサッカーはやってます。なかでも目を引いたのが序盤15分までの安藤。折り返すラストパスを入れる選手を敢えて“クロッサー”ではなく“センタリンガー”と表現するならば、この試合最初の15分の安藤はさながら“フリーランニンガー”。小気味よくチャンスメークしておりました。

 

■後半

序盤から押し込んでいたのは北九州だったんですよね。ただ、好調チームのオーラでしょうか、不思議と鹿児島が失点しそうな気配は余り漂わない。そして、そういうなかで千載一遇のPKを獲得すると、それをキッチリ決めて鹿児島が先制します。いかにも勝ち慣れているチーム。レベルの高低に関わらず、リーグ戦とはそういうもの。そして後半になると鹿児島は薗田と吉井の位置をそれぞれ少しずつ下げて、433のようなフォーメーションへとシステムチェンジ。相手とのはまり具合を微調整したのか、それとも、このまま45分間の逃走劇を完遂させるぞというヤス、三浦ヤスの意思表示なのか。

で、それが65分くらいまでは見事に奏功して、“気合と根性”の前半とは打って変わって、鹿児島は北九州にボールを持たせつつ、ベルギーよろしくな鋭いカウンターを次から次へと発動させます。ただ、あまりにもボールを持たせすぎたらしく、北九州にリズムが出てくる。柱哲流のヨミウリサイドアタックサッカー水戸風味が牙を剥き、左右に振り回しまくりの波状攻撃を仕掛けまくり。しかも本山雅志まで登場する。しかし、鹿児島は粘り強かった。そのままリードを守りきり、逃げきりに成功いたしました。

さて、この試合は九州の北端のクラブと南端のクラブが相まみえたわけですね。小倉と鹿児島中央九州新幹線完乗状態。九州には“sunQパス”というパスの乗り放題チケットがあります。高速バスから何やら、九州内すべてのバスに乗れて、そこには博多〜鹿児島の夜行バスも含まれるので、若人たちはそれで宿代も節約できてしまうシステム(ワタクシみたいな中年にはフィジカル的に無理ですが)。

それくらい離れた両地域ですが、ワタクシの主観においてイメージが重なる部分もある。どういうところがダブるかというと、鹿児島といえば薩摩隼人ですよね。なんだか武士道、つまりは封建気質っぽい。一方の北九州といえば炭坑の男たちが戦後日本を支えてきま街。で、炭坑の人間関係は義兄弟の契りを交わす寄親寄子を彷彿とさせるよう仕組み。任侠といいますか、要は封建気質っぽい。ってところで、ヨソ者のワタクシにはイメージがダブるのですが、実際のところはどうなんですかね⁇