ミッドウィークで唯一試合のあった日産スタジアムへ。今ひとつ波に乗れないマリノスですが、少し前に中澤の連続出場記録が途切れたと話題になりました。ケガですかね?それとも衰えでしょうか?……まさかですけど、ついに本格的な安室ロスにはまりこんでしまっていたりする??安室ちゃんが引退宣言してから、地味に恐れていた事態。こういうときこそ、トライミー。ドンワナクライでございます。
対する清水。こちらはヨンソン新監督を招聘して、比較的スタートダッシュは悪くなかったし、ドウグラスというピンズド補強にも成功したはずが、気がつけば、残留争いにも留意しながら勝ち点計算をしなければならなくなってます。とはいえ、今年から自動降格が2チームになって、この試合勝てば17・18位のチーム(ガンバと長崎)との勝ち点差が「残り試合数×1」のラインに乗る。「残り試合数×1」が詰められる勝ち点の基準とされていますので、とりあえずここは勝っておきたいところ。
■前半
この日は故あってパーワンツーにおりました。ちなみに“パーワンツー”というのは、“八王子”をそのまま中国語読みしたとき、こういう発音になるらしい。ワタクシ、八王子市に所在する大学で、第2外国語として中国語をとっておりました。全く何も覚えちゃいないのですが、“パーワンツー”だけは耳が覚えております。あとは“ウォアイニー(アイラブユー)”とか“トゥーシュークワァン(図書館)”とか。
京王線沿線に住んでおりましたので、帰省とかから下宿に戻る際は、新横浜から横浜線、で八王子から京王八王子(けいはち)というルート。その頃から比べると様変わりした部分と変わってない部分があって感慨深かったです。まず様変わりしたのが南口。ワタクシが知っている八王子南口は、いかにも“裏側”って感じで、素朴な広場って雰囲気だったのに、いまやすっかり再開発が完了していて、綺麗になってます。その一方で変わらぬないのが、八王子駅から京王八王子駅へ歩く途中にある九州ラーメン屋さん。まだあったのか! まあ、食べたことはないんですけどね。。。
さて試合。この試合で密かに期待していたのは、マリノスの健とエスパルスの后という、松原対決。なのですが、残念ながらお預けとなってしまいました。マリノス健が、何やらセレモニーはしてもらっていたものの、肝心のゲームには先発出場せず。マリノス右WBが肩透かしだったのですが逆サイドは見ごたえ十分。山中が神がかり気味に利きまくり。守備はよくわかりませんが、攻撃においては、ほぼ全てのプレーを意図通りに完遂できていたのではあるまいか。
その分、清水は苦労させられましたけどね。もっと清水の苦労は山中にやられたというより、攻撃時にセカンドボールをまったく拾えなかったことによる。で、その病は、文字通りケガの功名で処方されます。クリスランが負傷退場して北川がスクランブル投入されると、その北川がリンクマンとして機能。清水は不用意にボールを失わうということがなくなりました。
■後半
スコアはキックオフ直後に動きます。ファーストプレーがマリノスのコーナーキックになり、それをドゥシャンが押し込んで、あっという間の先制。びっくらこいたよ。その後はしばらくマリノスが一方的に押し込む展開で、清水としては相当厳しかったのですが、金子がワンチャンを生かして同点に追い付くと、そこからは清水も息を吹き返し、むしろマリノスが押し込まれる時間帯が長くなって、ハーフタイムを迎えます。
後半に入っても当面の流れは変わらず。清水がセットプレーの二次攻撃から金子がクロスを入れて、ドウグラスがゴラッソを突き刺します(オフサイドでないってことで良いのだよね?)。追いかけるポステコさんは4バックにして捨て身の攻撃を仕掛けたら、ホントに身を捨てることとなりドゥシャンが退場。そこからは、もうワンバックなのか喜田CBなのかワケがわからないまま、物凄い猛攻。清水はやられっぱなし。清水はひたすらアタフタアタフタになって、ついでにPK疑惑等もありましたが、ともあれ、どうにかこうにか凌いで、逃げ切りました。。。
ちょうど『エルゴラッソ』でアジア大会日本代表の1トップ2シャドーが「トリプルストライカー状態だ」って記事を読みましてね。それが上手くいってるから不思議だって内容だったんですが、そこに書いてあったのが「原則として組合せの基本は異なるタイプの掛け合わせ」というテーゼ。まあ、感覚的に、あるいは経験則的に「そりゃそうだよね」って話。
なのですが、ヨンソン監督ったら、そんな原則なんてまるで無視して、同じタイプを組み合わせるの、好きね〜。白崎と河井のボランチコンビは、大きく言えばレジスタ同士の組合せだし、石毛と金子のサイドハーフコンビも「走力とアジリティで勝負!」という意味では似ている。先発2トップはクリスランとドウグラスのブラジル人コンビで、2CBもフレイレとファンソッコという助っ人コンビ。まあ、ブラジル人同士や助っ人同士だからといって、プレースタイルまで似ているわけではないのですけど、特に2トップのキャラかぶりは機能的に宜しくなかったかもしれません。北川が入って、役割分担が明確化になってチームが生き返ったように思われます。