いつの間にやら強豪チーム〜横浜FCvs愛媛(5月3日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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福田健二って、確か横浜FCでコーチか何かやってますよね。ってことは、福田健二ダービーということになりますかね。

 

 

■前半

横浜FC、絶好調ですね。去年のシーズン途中に監督が今の中田さんに替わって、それと歩調を合わせるように、イバが大爆発。ついでに、ずっとくすぶっていた佐藤謙介も一皮むけた。この2人に牽引されながら、強烈な上昇曲線を描いてきたわけですが、なかでもイバはやっぱり強烈です。逆にいうと、イバが長期離脱とかしたらどうなってしまうのかしら?ってな不安もなくはないのですが、そういうときのためにジャンボ大久保がいるのでしょう。

 

 

ただ、いくらセンターラインが秀でていても、それだけだと、さすがになかなか厳しい。横浜FCの場合、この日は3421の両ウイングに入っていた小宮山と永田が、渋いアクセントになっていました。ビルドアップにチョイ絡みして、スゥゥっとボールを前線にまで運んでしまう。横浜FCの攻撃は、なかなか見所があります。また、守備やら攻守の切り替えも良い。それもこれも要するに、選手の距離感が素敵なのですよ。好調の根源は、全てここにある。

 

 

ちなみに、愛媛FCも3421でしたので、システム的にはミラーゲームとなりました。愛媛については、ここ数年、ずっと3421ですから、ごく最近になって同システムを採用した横浜FCとの関係性は、そういう意味では先輩格にあたるはずなんですけど、良いところがなかったですね。オシムの後継者ともいえる間瀬さんが率いているチームですから、もっとオシムらしい、小気味よい“わ〜わ〜感”を楽しめるものと期待していたのですが。。。

 

 

問題は、愛媛の攻撃陣が不甲斐なかったからなのか、横浜FCの守備が良かったからなのか、というところ。個人的には、横浜FCの守備を誉めるべきなのではないかと思います。愛媛の選手たちにとっては「どこにパスを出しても、必ず相手の選手がいる・・・」って感じだったのではないでしょうか。横浜FCの完璧な距離感にやられてしまった感じ。そして、手も足も出せないでいるうちに、気がつけばセットプレーとイバの個人技で2点取られていた、と。

 

 

 

■後半

ちなみに愛媛の両ウイングは白井と小池でした。それぞれ背番号が14番と41番。オレンジユニの41番って、小池は家長昭博でも目指しているのだろうか。プレースタイルは全っ然、違うような気がするけれども。その両ウイング、前半と後半とで、左右を入れ替えてきましたかね。ずっと小池がワタクシの目の前にいたよ。で、右に回ってからの白井は何度か鋭いランニングとドリブルで相手のサイドを切り刻み、愛媛の唯一といってよい突破口となってりしておりました。

 

 

そうやって、どうにか状況を打開しようと図る愛媛をあざ笑うかのように、後半の10分、横浜FCは永田がだめ押しのゴールを決めました。試合巧者ですね〜。ハーフタイム前後の10分で得点を決めるのが、強いチームのセオリー。もはや、強豪チームじゃないか。愛媛としても、せめて一矢くらい酬いようと有田&西田というストライカー、さらには10番を背負う安田弟も投入しますが、横浜FCの牙城を崩せないまま時計の針は進む。

 

 

逆に横浜FCは余裕モード。御役御免とばかりにイバを下げて大久保を投入します。そう、こういうときのための大久保。でもね、どうやら大久保とイバでは、相応の違いがあるらしい。だって、この交代を境に横浜FCは押し込まれる時間帯が増えましたもん。おそらく、イバって、ポジショニングやらゲームの流れを見極めたりってのがとても上手ということなんでしょう。大久保はほとんど起点になれてなかったので、逆にイバの存在感が際立ちます。

 

 

ともあれ、横浜FCはさらに寺田と津田をピッチに送り込みます。寺田と津田ですよ、寺田と津田。長年、横浜FCの屋台骨を支えてきた寺田と、徳島で一時代を築いて、まだまだ衰えるようは年齢でもない津田。どんなけ、豪華やねん。そして、その津田の突破から4点目が生まれます。決めたのは、そう、大久保! 大久保は他にもチャンスがあって、ハットトリックもありえたのですが、ともあれ、そういうところも含めて大久保。横浜FCの完勝でした。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

中里崇宏

□推薦理由

ワタクシの勝手な思い込みとして、レジスタ系の選手だと思ってたんですよね。背格好的に。なんだか、アジリティーとかありまくりそうじゃないですか。何度か現地観戦もしてきたはずなんですけど、今まで気づきませんでした、この選手はハードワーカー系っぽいです。横浜FCの距離感がとても良かったことは、繰り返し述べましたが、実は、それが実現しているのは、この選手のタレントによるところが大きいのではあるまいか。

 

 

横浜FCは距離感が良いだけでなく、真ん中の守備の固さも特筆すべき点だと思われますが、真ん中を締めているもこの選手かも。白井とかのケアでサイドに引っ張り出されると、途端に横浜FC守備陣はアタフタしてましたし。去年あたりから「佐藤謙介がようやく覚醒した!」みたいな評判も聞きますが、それは佐藤本人が覚醒してのではなく、この選手が覚醒して、あれこれ影武者役をこなしてくれているからこそなのかもしれません。