いろいろ目まぐるしい〜C大阪U23vs鳥取(6月25日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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今週は出張ついでに大阪へ。

■前半

高校サッカーを見ていても思うのですが、育成年代においては、全ての基礎となる「442」を採用することが多いんですかね。この日のC大阪U23も442。FC東京U23もだいたい442ですし、ガンバのU23も442だったはず。やはり、オーソドックスな陣形の中で癖なく育てたいということなのでしょう。30番台と40番台の選手が並んでいるのもU23らしい。と思って油断して眺めていたら、橋本(31番)とか椋原(33番)が紛れ込んでいるから油断できないのですが。

 

 

対するガイナーレは育成がどうだとか言ってる場合ではない。至上命題たるJ2復帰も朧気になりつつありますから、必死です。そんな切迫感がそうさせるのか、スタメンにはDFが5人、MFが3人、FWが2人。そう、「532」です。ただ、DF登録の中島が実はアンカーだったり、MF登録の広田がWBだったりで、結果的に相殺されて532なだけ。いずれにしても、トリッキーな陣形です。

 

 

とはいえ、532というのは、さほど珍しくもなくなりつつありますよね。あくまでセットして守備するときが532なだけで、攻撃のときは3バック、1ボランチ、2シャドーに2トップみたいになりますし、両WBは文字通り、B(SB)のときもあればW(ウイング)のときもある。流動的に攻守に割く人数を変更できる。その利点がモロに発揮できたのが、鳥取の先取点。右ウイングの山道がペナルティーエリア内で放ったヘディングシュートが決まりました。

 

 

一方、ホームのセレッソU23。ホームのわりにはピッチに順応できていなかった。前半から何度、芝に足をとられてスッテンコロリンしていたことか。というか、キンチョウスタジアム、芝のコンディションが悪いのか?ドームとかではなく風通しも良さそうなのに。予算もあるだろうし。どういうこと? 序盤は芝にスッテンコロリンさせられたC大阪U23、前半の終わりの方にはフェルナンジーニョにコロコロさせられまくり。前半は鳥取のペースでした。

 

 

 

■後半

後半に入ると、ガラリ光景が変化します。いやぁ、若者の回復力って凄いですよね。我が身を振り返ったとき、筋肉痛が1日遅れでくるようになって、はや20年近くの年月が経つ。日曜日がアクティブだと、水曜日の朝くらいにカラダが重い。それに対して子どもは朝の筋肉痛が夕方に来たりする。U23の面々も、ハーフタイムの15分あれば、それ以前のことなどケロリと忘れて、まるで別のチームみたいに立て直されたりするらしい。

 

後半の11分にコーナーキックのチャンスを木本が生かして同点に追いつくと、そこからはイケイケモード。チャンスの雨霰。そのうちの一本を岸本が確実に仕留めました。少ない手数のカウンター。流麗でしたね〜。どちらも決めた選手が素晴らしかったのですが、それ以上にセレッソU23の若き勢いがガイナーレを完全に飲み込んでいたという印象が強い。必然といえば必然の勝ち越し劇。ちなみに木本はボランチ、岸本はFW。「きもと」と「きしもと」です。

 

 

逆に後半の鳥取は厳しかった。352という、決して配置のバランスが優先されているとはいえないシステムですから、歯車が狂うと、なかなか元に戻せない。選手間の距離感がとても悪くなる。チーム全体の歯車が狂っているから距離感が悪くなるのか、距離感が悪くなっているから歯車が狂ってしまうのか。ニワトリが先かタマゴが先か。なかなか哲学的な問ではございますけど、とにかく鳥取は前半と後半とで、まるで違うチームになってしまった。

 

 

こうなると、鳥取の柱谷監督に残された選択肢は一つしかない。そうパルプンテを唱えること。満を持して前田俊介投入です。そして前俊パルプンテは、彼個人でいえば「だが何も起こらなかった」だったわけですが、どういうわけだか、チームとしては同点に追いついちゃったんですよね。「だが何も起こらなかった、だがチームは同点に追いついた」が発動しました。まあ、一応、前俊が右サイドに張ったことでバランスが回復されたということにしておきましょう。そんなわけで、引き分けに終わりました。

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

岡野雅行

□推薦理由

いや〜〜、ビビった。そりゃ、ビビるよね。ハーフタイムにスマホをいじっている横を岡野が通っていったら。普通に歩いていましたよ、鳥取GM?営業部長?の野人岡野。ビビった、ビビった。どれくらいビビったかというと、高校サッカーの試合を見に行ったら、近くの関係者席で小倉隆史が観戦していたときくらいビビった。或いは西が丘のメインスタンドでFC東京U23の試合を見ていたら、近くの関係者席でチョウキジェ監督が視察していたときくらいビビったのです。

 

 

それにしても、最近は岡野みたいな選手、なかなか見かけなくなりましたよね。“ハチャメチャ”としか表現のしようがない野生児系アスリート。秋田とか、中西永輔とか、フランスWCくらいまでは、アスリート能力だけで代表まで来ました!って選手がチラホラいたんですが。それだけ、日本のサッカー界も成熟してきて、トータルの平均値が一定にないと通用しなくなったということなんで、悪いことでは決してないのですが、なんとなしにノスタルジーでございます。