■垂れ幕騒動にかこつけて[ガンバvs広島(3月22日)]
え〜、ちょうどこの頃、横断幕に差別的な表現があった的な話で、無観客試合なぞが行われておったのですよ、埼玉方面で。そんな、ゴール裏入り口のダンマクが俄かに脚光を浴びてんいた時節柄。万博のホームゴール裏への入り口には「此処から先は餓鬼になる」なんてダンマクが。「大人も子どものように理性を捨てて応援しようぜ!」とか、「勝利に植えた我々は、死に物狂いになるねんで!」とか、そういう意味でしょう。
まぁそもそもゴール裏には近づかないワタクシとしては、ナンチャラ横丁で「ハーブチキン」を仕込み、さらに生ビールを買い足し、断腸の想いで3600円も叩いて確保したSS席で、ごゆるりとご観戦。思わず自敬表現も2回も重ねてしまうほどの貴族モードでしたから、餓鬼にはなりません。
ただ、冷静に考えると、「餓鬼になる」って、考えようによっては危うくないですか? だって、餓鬼って、クモの糸がプツンとキレて、ひゅ〜って落ちてったところにある、おどろおどろしい世界でウロチョロしている彼らですよね。完全に仏教的世界観やん。わざわざ「がき」でも「ガキ」でもなく「餓鬼」って漢字で書いてるし。これ、例えば敬虔なクリスチャンとかムスリムの皆様からしてみれば、「唯一神以外を信仰する宗教的世界観を受け入れなさい」という、一種の踏み絵のように感じたりしないのかしら? だとしたら「Buddhists only」を含意する排他的ダンマクってことになったりしないだろうか? なんて感じたりもしました。
■気付けばアウェイサポ状態[ヴェルディvs岡山(4月13日)]
2014シーズンはできるだけ国立の試合を見に行くようにしておりました。理由は説明するまでもないでしょう。「聖地よ、ありがとう」なわけですよ。で、主催者である東京ヴェルディも、そういうムーブメントに呼応します。「SAYONARA国立」なんてハンドタオルが配ってましたね。特設ブースもありましたので、配布主体はヴェルディではなかったかもしれませんけどね。それにしても、「さよなら」を「SAYONARA」と表現するとは。。。「君らはチェッカーズか!」と。「キザキザハートが悲しいジェラシーでスキャンダルなのか!」と。(特定の世代にしかわからない話でスンマセン)
この日はヴェルディ的にはMJSのマッチデー。MJSとは、ヴェルディにとって、最後の頼みの綱。付き合いの長いユニフォームスポンサー様ですね。そのMJSが一肌脱いだのでしょう、ヴェルディ応援用の緑色したタオマフも配布されていました。「SAYONARA国立」のハンドタオル(赤色)は受け取りましたが、こちらは丁重に辞退。で、この日のワタクシ、エンジ色のウインブレを着用しておりました。数週間前に寒すぎて外出先のイオンで購入して、そのまま愛用していたのですが、冷静に考えれば、「赤色のハンドタオル」「エンジ色のウインブレ」そして「緑のタオマフは辞退」。・・・完全にファジアーノサポーターですよね、これって。そりゃ、ヴェルディゴール裏スタンド裏の通路を歩いているときに、係員にガン見気味にチェックされるってものです。
■示唆深い応援幕[YS横浜vs琉球(10月18日)]
J3の試合ですから、こちらとしては情報が極端に少ない状態で観戦するわけです。なので見た目的に目立つ選手に、ついつい注目してしまう。そんな感じで琉球を眺めていたら、大柄でスキンヘッドの選手が居るじゃないですか。沖縄のチームって、永井とか藤吉とか、Jリーグ草創期の大ベテランがキャリアの晩年を過ごしている印象があったので、てっきり松原良香とか、そういった感じかなと思っていたら、なんと「浪速のゴン」こと中山悟志じゃないですか。
まぁ、それくらい情報が少ないわけですよ。『エルゴラッソ』でもごく限定的に取り上げられるだけですし。そんな情報不足のワタクシとって、とてもありがたかったのがFC琉球の横断幕。「451←美らナチオ→541」と書いてあったのですよ。「そうか、FC琉球は今シーズン、守備的なサッカーをやっているのか。そして、4141っぽいシステムでアンカーがバランスをとるスタイルなのね」なんて想像してみたり。ワタクシの解釈が正しいかどうかはわかりませんけど。
一方のYS横浜には「ィヨコハマ・ハンサムボーイズ」なんて横断幕が。もちろん「ハンサムボーイズ」の部分も気になるのですが、それ以上に「ィ」ですよね、「ィ」。「よこはま」の前に「ぃ」を入れて発音することについては横浜FCの「ィヨコハマ、ィヨコハマ、アレアレアレ」が、ただちに想起されます。ってことは、つまりYS横浜はマリノス派ではなく横浜FC派なんですかね。ルーツ的にもそうですし。横断幕には、いろんな歴史や現実が反映されているらしい。