10番の明暗についてアレやコレや感想を漏らしてみる【コロンビアvsウルグアイ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■コロンビア 2 vs 0 ウルグアイ[WC準決勝 06月29日]

FIFAランクがどれくらいあてになるのかって部分は、なかなか怪しい部分もありますけど、一応、それなりの目安になるとするならば、コロンビアが格上。ということもあるのでしょうか、コロンビアがポゼッションを高めて、ウルグアイはカウンターという構図。ウルグアイはしっかり守ることに慣れていますから、「さすがのコロンビアも苦労するのかな」と思っていたら、ハメスロドリゲスのスーパーゴールで、難なく先制してしまいました。

 

 

いやぁ、凄いゴールでしたねぇ。後ろからのロビングを胸トラップして、振り向きざまに、そのままノーバウンドでボレーを撃つ。それがウルグアイGKムスレラの手は届かないところに飛んでいき、ポストをかすめながら、枠の中に突き刺していった。さすがレアルの10番になる男です。それにしても同じ南米同士の対決だけあって、丁々発止のバチバチ加減がえげつなかった。「ジェペスフォルランという2人の大人が、あんなにヒートアップするかね」的な。

後半に入ると、ものの数分でコロンビアは突き放します。左SBのセンタリングにグアドラードがヘッドで折り返すと、最後は再びハメスロドリゲス。ボールというのはもってる男の足元に吸い寄せられていくもののようです。ビハインドを2点に広げられたウルグアイは、たまらずストゥアニとラミレスを同時投入、システム3322から4132のような並びに変更すると、さらに後半の15分過ぎには、早くも3枚目のカードとしてエルナンデスを前線に加えて、勝負に出ます。

 

 

前半からそうでしたけど、後半になって試合展開が白熱すると、ホント、南米の国らしいガチンコ感がハンパなくなりましたね。「ヒートアップとは、このことを言う!」ってくらいに、両チームの選手が感情剥き出しになる。ウルグアイスアレスのいないなか、必死に攻めますが、最後の最後、オスピナの牙城を崩せない。内容の濃い試合内容にスタンドも大盛り上がり。コロンビアのベスト8進出という快挙を包み込むような雰囲気のなか、タイムアップの笛が鳴り響きました。

 

 

 

この試合の見所は、10番対決だったでしょうか。コロンビアの10番は御存知、この大会で最大のシンデレラとなったハメスロドリゲス。先制ゴールは素晴らしかったですね。まさにワールドクラス。男前具合もワールドクラス。後半には追加点も決めましたし、そこからは前線でしっかり守備にも奔走すした。試合残り5分というところでピッチから退きましたけど、そのときの立ち居振る舞いといい、我々の伝統的な「南米のスーパースター」像を覆すような好青年ぶりでした。

 

 

対するウルグアイの10番も日本ではお馴染みのフォルラン。この日のウルグアイの戦い方を見ていると、2014年現在をフォルラン生かすためには、それなりの工夫が必要だったらしい。前線ではカバーニが走り回る一方で、フォルランは「適切なポジションを取ること」以外の守備は、ほぼ免除されていたっぽい。そりゃ、「全員守備全員攻撃」とか「みんなでハードワーク」をベースとするJリーグのサッカーにフィットさせるのは難しいんだろうなぁ、と。