「両エース(本田とユニス)の明暗。」ってな試合【日本vsイラク】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

■日本 1 vs 0 イラクアジアカップGL 01月15日]

互いに優勝候補ですし、少なくとも、このグループでは勝ち上がりが有力視されているチーム同士ですから、アジア基準でいけばハイレベルな攻防が繰り広げられて、まずは前評判どおりの実力が垣間見えた立ち上がりとなりました。そんななかでゴールを奪ったのは日本。乾と香川のセレッソコンビネーションでペナルティエリアを攻略すると、最後は本田が潰されてPK獲得。それを本田が自ら蹴り込んで、早い時間帯でリードすることに成功します。

 

 

先制した後も、両チームがゴールを目指すという展開は変わらなかったのですが、シュートチャンスの多さでは日本がイラクを凌駕していました。ペナルティエリアに侵入していく機会が圧倒的に多かった。決まらなかったですけど、侵入したという事実は評価すべき。ただ、30分を過ぎたあたりからは、互いにスローダウンしましたね。高温多湿で運動には適さない気候条件らしいので、仕方ないところ。むしろ適切な判断力と捉えてよさそう。

 

 

後半に入るとイラクは選手交代で変化を付けます。具体的にはユニスに代えてジャスティンを投入すると、そのジャスティンが細かなボールタッチで前線に時間を作るようになります。これでイラクのリズムが少し良くなりました。対する我らがアギーレ(いつまで「我らがアギーレ」と言えるのだろうか・・・)も今野を投入して、システムを4231へとスライドさせます。この変更も効果的でした。何が効果的って、今野ですよ、今野。長谷部に加えて今野が中盤の底にいることの安心感。遠藤も守備で貢献できない選手ではありませんけど、「1対1のぶつかり合いで負けない」という安心感は今野の方が上。そのあたりも含めて、チーム日本の見事なゲームマネジメントで勝利を収めました。

 

 

 

日本としては、なかなか全体のコンビネーションが滑らかなサッカーを展開できていましたね、特に前半は。その要員は本田でしょうか。普段の言動からしてWC後に変化が見られて日本人化したわけですが、PKも上手くなりました? 「真ん中しか蹴れないじゃなくなった」という意味で日本人化したというか。おそらく、今までは「日本人的ローカルマナーにとらわれていてはダメだ!」と突っ走ってきたんでしょうけど、アラサーに差し掛かってきて「日本人的ローカルマナーを踏まえた上での+αじゃないと生産的にならない」という感じへと心境に変化があったのではないでしょうか。

 

 

一方イラクのエースはユニスなわけですけど、ワタクシがテレビ観戦した試合でユニスが「化け物だぁ!」って活躍したのを目の当たりにしたことはないんですよね。この試合でもそうでした。イラクは中東のチームらしく縦!縦!!という意識の強いスタイル。それゆえ前線の選手にクサビをガンガンに入れていくのですけど、まぁ、ユニスがクサビを受けようとしない。17番とか7番の選手が受ける役割を担い、その間、ユニスはボケッとしている。FC東京時代のワンチョペみたいでございました。。。