「○○独特の・・・」についてアレやコレや難癖をつけてみる【セティフvsオークランド】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■セティフ 0 vs 1 オークランド・シティ[CWC準々決勝 12月13日]

開幕戦の時もそうだったんですけど、日テレがこの大会を放送するときは、往々にしてオセアニア代表(つまりオークランド)がクローズアップされる。「オークランドも頑張っています!」みたいな。いわゆる判官贔屓ってやつなんでしょうが、この試合の前半戦に関していえば、それは必ずしも判官贔屓と称されるべきではないかもしれない。だって、普通に五分と五分で渡り合っていましたからね。オークランドを褒めるべきか、アフリカ王者が不甲斐ないのかは微妙ですけど。

 

 

オークランドで目立っていたのは右サイドのドフリースですかね。10番を背負った選手。2回ほど、ゴール真ん前でシュートを打つチャンスを迎えて、残念ながら決めきれませんでしたが、点取り屋然としたシュートモーションでした。ともあれ、決定機を作っていたのはオークランドで、実際に後半になって先制したのもオークランド。トリック気味のコーナーキックからアービングが粘り強くシュートコースを探し出し、しっかりと流し込みました。

 

 

ただ初戦も、この試合も、どうもオークランドの番狂わせ劇にはワクワク感がしない。というのも、「というか、相手が弱すぎね?」って思いを禁じ得ないからです。この試合でもセティフ、「ホントにアフリカチャンピオン?」と目を疑いたくなるようなパスミスのオンパレード。全く中盤でボールが繋がらないし、だから中盤省略傾向が強くなっていったのですが、じゃぁ、両SHめがけて蹴ったロングボールが正確かというと決してそんなことはない。阿藤快ばりに「なんだかなぁ」と呟いてしまいました。

 

 

 

そんなわけで、オークランドの快進撃が止まらないってことになった一戦でしたが、この試合の終盤に日テレのアナさん、突然、「ニュージーランド独特の堅い守備」なんてことを口走った。・・・「堅い守備」って、ニュージーランド独特か? 例えばイタリアのチームに比べて、どういうところが独特なんだ? 守備の強度だろうか、それとも組織の作り方なのだろうか。というか、ニュージーランドのサッカーに、そもそも堅い守備がイメージがあるだろうか?

 

 

まぁ、意地悪なことを書き連ねるのはやめておきましょう。ただの言い間違いです。ただ、ですね、なんでこんな言い間違いをしたかといえば、この試合を通じてこのアナさん、何度も何度も「アフリカ独特の身体能力」というステレオタイプを繰り返していたんですよね。いやいやいや、と。アフリカ王者はアルジェリアのクラブだ。いわゆるブラックアフリカではない。ゆえに「アフリカ独特の身体能力」みたいなサッカーはやっていなかった。「わかりやすさ」と「実態尊重」のバランスって、ホント、難しい。