敗れたナイジェリアについてアレやコレや思いを馳せてみる【フランスvsナイジェリア】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■フランス 2 vs 0 ナイジェリア[WC決勝T1回戦 07月01日]

さすがは決勝トーナメントだけあって、そうそうワンサイドゲームにはなりません。先入観的にはフランスが圧倒するのかな、とか思っていましたが、むしろナイジェリアが攻め込む時間帯の方が多かったような、そんな前半。引き締まった好ゲームだけあって、逆に退屈ともいえなくもない展開。緊張感溢れる一方で、大きな動きはなかったですからね。そうなると、ついつい「フランスの選手たちはそろってタトゥがご立派!」なんてことを考え出してしまう。

 

 

尤も、ナイジェリアが攻め込みがちだといても、決してフランスが及び腰だったわけではない。フランスはロンドンオリンピックにおける関塚JAPANよろしくな高速ショートカウンターサッカーを展開していたので、ポゼッションされる分には問題ない。ただし、後半の早い時間帯でオナジを負傷で失ったことは大きな問題があった模様。オナジとミケルの中盤コンビがしっかりセントラルの守備を引き締めていたので、その一角がなくなるのは痛い。

 

 

逆にフランスにとっては有り難い状況に。もともと左サイドで先発させたベンゼマをCFにスライドさせるというのはプランにあったのでしょうけど、その効果が段違いに大きくなった。グリエスマン投入後はフランスが一方的に中央突破しまくる展開に。何度も何度もナイジェリアのゴールを脅かし、そのたびにGKエニュアマの好セーブに妨げられながらも、ついにコーナーキックからのヘディングでポグバがナイジェリアゴールの鍵をこじ開けました。

 

 

このゴールで少し、そして決定的にゲームのリズムが変わりましたね。リードされたナイジェリアは必死に同点を目指すのですけど、00のときのような“堂々と渡り合っている”感は減少したように思います。ゲームが動いたことで相対的な力関係が前面に押し出るようになった。そして5分にもわたるロスタイムにおいて、ダメ押しゴールが生まれる。ショートコーナーからの展開でグリエスマンオウンゴールを誘発させたもの。強いですね、フランス。

 

 

それにしてもナイジェリア、良いチームでしたね。何が良いって、ガーナやコートジボワールみたく内紛の起きないところが良い。「ということは教育水準が高くて、必然的に実は治安も安定していたりする?」とか思ってウィキペディアを眺めてみたら、むしろ、めっちゃ悪いらしい。とりあえずイスラム教徒との宗教紛争を抱えている地域や石油利権をめぐってドス黒くなっているような地域だけには絶対に行っちゃいけないらしい。・・・まぁ、行きませんけど。

 

 

ともあれ、ということはケシ監督の求心力が相当に高いということでしょう。サッカー界のレジェンドらしいですし。そのナイジェリアのアタッキングを支えていたのは右サイド。前線はオギムウェンディが流れたり、ムサやらモーゼスやらが流動的に動くんですけど、そこに絡んでいくアンブローズが良かったですね。ゆっくり攻め上がりながらも振り切ってしまうところなど、全盛期のダニエウアウベスを彷彿とさせる「影のゲームメーカー」っぷりを発揮していたと思います。