日本代表アジア最終予選の周辺をウロウロ振り返る

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※本シリーズは、まぁ、【御蔵出し】みたいなものです。当時のリアルタイムで書いたものなので、そういうものとしてお読みください。。。

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■ヨルダン 2 vs 1 日本代表[2013年03月26日]

キックオフ早々は日本のペースだったんですけどね。その一気呵成が結果として実らないままズルズル過ぎると、ヨルダンが推進力を発揮し始めます。ヨルダンは一般的な中東のイメージと少し違う感じで、スピード&パワーで襲いかかってきます。

日本代表はJリーグとブンデスリーガを主戦場としている選手がほとんどですから、こういう、〈雑だけどパワフル〉って相手には不慣れなんでしょうか、或いは吉田あたりは「いつも通りだね」って感じだったのかもしれませんが、全体として45分間戸惑い続けていたように思います。そして、前半が終わろうかというタイミングに悪夢はやってきました。

もう、アナウンサーさんが繰り返して絶叫したとおりですね。「一番、気をつけなければならない時間」、すなわち前半ロスタイムのコーナーキックを決められてしまいました。蹴ったのは7番のアメル・ディーブで、決めたのは13番のバニアテア。大相撲で言うならば、四つ相撲や張り相撲が中心の時代相の中、吊り相撲の相手に対応しきれなかったって感じですかね。

後半に入っても、「何か、おかしい・・・」って雰囲気が続きます。「香川が…」とか、「アウェイの洗礼」とか、「ワールドカップ予選の怖さ…」とか、「ピッチが…」とか、いろいろ要素はあったんでしょうけど、時に631気味に守るヨルダンの屈強なブロックを剥がせなかった、分厚い守備を崩せなかったという、ごくごく単純な‘攻めあぐね’ですね。

そして、〈格上のチームが先制を許し、攻めまくりながらも決めきれない〉という展開になれば、必然的にカウンターから2点目を奪われることとなります。こればっかりは仕方がない。本田や長友といった日本人離れしたキャラクターの選手がいないと、どうしても生真面目な日本人軍団ですから、場の空気に飲み込まれてしまうわけですね。

日本代表も、長谷部のクサビを清武がワンタッチで前に流して、スペースを突いた香川の見事なシュートで一点差に追いつくと、直後に内田がPKを獲得。一気にペースを掴むかと思われましたが、遠藤が、まさかのPK失敗。そのまま敗戦の憂き目に遭いました。

ただ、遠藤に関する問題点は、PKを失敗したことではなく、これまで苦しいときに見せてきた‘過剰な飄々感’が、最近やや物足りない感じになってきたことにあるのかもしれません。自分たちのペースに引き戻すためには遠藤の‘過剰な飄々感’が必要だったの思うのですが、いずれにせよ、場の空気に飲まれないための方策を本田や長友や遠藤の個人的なキャラクターに依存してきたことに、事の本質はありそうです。