各クラブの努力の周辺をウロウロと…2013年シーズンのJリーグを振り返る・サッカー界を彩る諸要素

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・・・もはや、アップした実際の日付と名目上の日付に何ら相関性のないことについては、いちいち断らない方向性で。。。。

■ブラジル人事情[ヴェルディvs岡山(3月17日)]

この試合、両チームのラインナップは次の通り。

東京V:佐藤・関・金・刀根・福井・中後・西・鈴木・安田・飯尾・高原

岡山:中林・後藤・竹田・植田・澤口・千明・島田・田所・桑田・荒田・石原

一見してわかるように、オール日本人による構成ですね。ちなみに、サブも含めて完全なるオール日本人。敢えて外国籍っぽい選手といえば、ヴェルディGKのキローラン菜入くらいでしょうか。

J開幕以来、各クラブの成績を直接的に左右してきたのはブラジル人選手ですが、そのブラジル選手が、なかなか来日してくれなくなりつつあると叫ばれ出して、もはや久しいですが、そういった傾向に拍車がかかっているのかもしれません。

中東や東南アジアなど、ブラジル人選手の‘買い手’が増えたこと、Jクラブの財務基盤が開幕バブル当時の水準まで回復しないことに加えて、ブラジル本国の経済成長で、ネイマールなど、欧州からの巨額オファーにさえ首を縦になかなか振らないなど、今後も、Jクラブは、そうそう優秀なブラジル人選手を節操なく買い漁るような状況には戻らないでしょう。

近年、比較的ブラジル人選手の補強に成功しているのは、柏やセレッソなど監督がブラジル人であるクラブとか、仙台や新潟など、早くからブラジル人補強のノウハウを確立してきたクラブに限られますよね。そう考えると、ロボやパウリーニョなど、自前のルートでスマッシュヒットを飛ばした栃木には、もっと注目しても良いのかもしれません(と、このときは考えていた。大赤字がバレる前でしたので)。

■水戸の努力[千葉vs水戸(8月4日)]

水戸って、最近、少しずつ観客動員数を増やしているんでしたっけ? で、その要因を探っていくと、近年になってようやく自治体との関係が良好になったとか。というか、「なんで、最近になるまで自治体との関係が良好でなかったの?」って話ではあるんですが、それはともかく。

ただ、多少、クラブを取り巻く様々な環境が改善したからといって、やはり経営が苦しいことに変わりはなく。基本的に茨城県内の企業は‘日立’と‘その他’なわけで、そのうち‘日立’はレイソル、‘その他’はアントラーズに押さえられてしまっている。そうそう簡単に大規模スポンサーなんて付きません。そういうホーリーホックの苦しい実態を、まざまざと見せつけられたことがあります。

Jリーグでもなんでも試合があると、必ずクラブとリーグと、場合によっては国のフラッグが掲げられますよね。この日はバックスタンド自由席で観戦していたのですが、ちょうど真上くらいに、そのフラッグがたなびいていたのですよ。

で、それをマジマジと眺めていると、JRという超絶企業をバックに持つジェフのフラッグがピカピカの新品だったのに対し、ホーリーホックのフラッグは、下辺のあたりの糸がほつれていて、ヨレヨレ感がハンパなかった。

推測でモノを言うのは厳に慎まなければならないのですが、おそらくホーリーホックには、そんなところにお金を使うだけの余裕がないのでしょう。こういうところに、資金力の差が露骨にあらわれるのかなと、なんだか、資本主義の精神が初めて理解できた気分になりました。

■ホスピタリティ向上中[ジェフvs北九州(3月31日)]

今年からジェフは、外注の発注先を変えたんでしょうか。あるいはボランティアさんたちと「もっと頑張っていこう!」ってことにでもなったのでしょうか、とにかく、ビックリするくらい、係員の皆様方の接客態度がよくなっていました。

まず、スタジアムに着いて真っ先に目に飛び込んできたのが、チケットと入場ゲートの対応関係を簡潔に示してくれた案内看板。これがあるのと無いのとでは、雲泥の相違が発生します。

まぁ、慣れたスタジアムですから、案内看板そのものには、さほどお世話になったわけではなかったものの、そこから、南1ゲートを通過し、アウェイコーナー自由席にたどり着くまでの間、数人の係員さんの誘導を受けるのですが、その際に、係員さんの言葉遣い、言葉掛けのスタンスなど、悉く、「客商売とは、こういうことです!」みたいな対応をして下さった。

チケットを見せる際に、向こうから「コーナー自由席ですから右手からお入りください」とか、すれ違っただけでも、「こんにちは!」とハキハキした挨拶を頂いたり、挙げ句の果てには、帰りしな、ペットボトルをゴミ箱にポイッとしようとしたら、機先を制するかのように、「お預かりします」ときたもんだ。

まるでホテルマンとしてのトレーニングを受けたかのよう。これはもはや、「姉さん、事件です!」ってなもので。うっかり、離婚調停で泥沼に嵌まらないか、心配で心配で、夜も8時間くらいしか眠れません。