サッカーにおけるメンタルの消耗度についてアレやコレや思案してみる【U17ナイジェリアvsU17メキシコ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■U17ナイジェリア 3 vs 0 U17メキシコ[U17WC決勝 11月09日]

序盤から、どちらかというとナイジェリアの方が流れの中からの攻撃をシュートで終わらせられているかな、って感じだったのですが、実際にキックオフから10分も経たないうちに、カウンターで先制しましたね。完全に3対1の場面を作って。

ちなみにナイジェリアは、場面によっては3バックに見えるシーンもありました。ただし、中継では19番のCBベッロがリベロ的に動いていると解説されていましたが、おそらくボランチの4番イドウが、ときどき最終ラインの真ん中に下りていくってイメージだったと思います。FC東京の高橋秀人みたいな感じというか、要するにイドウが移動していたわけです・・・。えぇ、オヤジですが何か?

ともあれ、先制されたあとは、時間の経過とともに少しずつメキシコがポゼッションを高め、支配率を上げていきます。ただ、ナイジェリアのカウンターが鋭いのですよ。決定機の数では圧倒的にナイジェリアの方に分がある展開。

てなわけで、両チームのキーパーが大忙しで仕事をこなすって流れの中で、後半の10分くらいにナイジェリアは追加点をもぎ取ります。右SBのムハメドのロングシュートが弾かれたところに、10番のイヘアナチョが詰めました。

苦しくなったメキシコ。監督のラウール・グティエレスさんは早め早めの選手交代で状況の打開を図ります。それにしても‘ラウール・グティエレス’って名前。往年の名選手らしいのですが、いかにも「これぞメキシコ!アモーォォレッ!!」みたいな響きですよね。しかも、髭。その髭のフォルムが、我々のイメージするベタなドンタコス感。思わず「この人がメキシコ人じゃなければ、だれがメキシコ人なんだ!」って呟いてしまったのはワタクシだけではないでしょう。

しかし、選手を交代すれども、交代すれども状況は好転しない。それどころが時間の経過とともに、ナイジェリアの方が完全に試合をコントロールし始めます。というか、キックオフから一貫して結局はナイジェリアの掌の中で進んでいた試合。

当然、フィジカルを勿論のこと、それ以上にメンタルの部分での消耗度が両チームでは相当に違っていた。全身全霊で必死に右往左往していたメキシコと、自分たちのペースで余裕を持って試合を進めていたナイジェリア。時計の針とともに両チームの差が残酷なまでに明確化していく。特に17歳以下ですから、メンタルの部分の差は非常に大きい。後半35分にムハメドフリーキックでダメ押しされたことも、試合展開上の必然っちゃ、必然だったのかもしれません。