宇佐美貴史の再生産についてアレやコレやほざいてみる【国体少年男子決勝】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■東京都 1 vs 0 大阪府[国体少年男子決勝 10月03日]

解説の福田さんや東京MXのアナさんが何度も繰り返していたように、恐らく個の技術能力の合計値でいけば、大阪府に分があるマッチアップ。ただ、ガンバユースを基軸に据えたチームは、ガンバのトップチームと同じ悪癖を持っているようで、‘フワッと’試合に入ってしまいます。

尤も、大阪がユルく入ってしまったのか、東京都が超絶アグレッシブだったのかは微妙なところ。前後半を通じて、〈技巧派集団らしく、ゆっくり歩くようにパス回しをする大阪府〉vs〈下町時代のFC東京の遺伝子を守って無駄走りしまくる東京都〉みたいな構図で試合は進みます。

要するに、大阪府が完全にイニシアティブを握っていたわけですが、前半はスコアレス。で、後半。後半に入っても構図は変わらず。そして、この構図ならば、こういう点の入り方をする。大阪府のナメくさったバックパスを東京都がカット。そのままスルスルスルと最前線にまで駆け上がっていたボランチの安倍君が乾坤一擲のシュートを決めて、東京都が先制しました。お約束的すぎる、余りにもお約束的。西野ガンバの負けパターンを地で行く感じ。

で、ここから試合の形勢は一気に逆転。それまで、あんなに小生意気にルックアップして、遠い遠いスペースにピンポイントなパスを連発していた大阪府が、それまで、あんなにしゃらくさいショートパス交換をダラダラ歩きながら繰り返していた大阪府が、リードを許した途端、一切の余裕を失ってしまった。ルックアップしたり、あえてスローダウンしたりってことが全くできない。

ただただ、焦って安直なプレーに走る。しかも焦りは見られるものの、どうにも、必死感が伝わってこないというか、どことなく淡泊に見えるというか(この場合、見ている側のワタクシの感受性に問題があるだけで、彼ら自体は淡泊なんてことは決してなく、必死にプレーしていたんだと思いますけれども)。

ここまで述べてきて、何かピンときませんか?小生意気で技術だけなら超絶レベル。余裕綽々にルックアップとか出来るくせに、スポ根的な根性を上手に表現できずに、ついついギャラリーに切歯扼腕させてしまう。そう、宇佐美なんですよ、宇佐美貴史

もちろん大阪府選抜にはセレッソユースもたくさんいて、高体連からも5人が選ばれているわけですが、それでも全体にガンバっぽい。そして、そのチーム選手は宇佐美貴史っぽい。宇佐美は「ガンバユース史上最高の傑作」といわれますが、なるほど、たまたま天才肌に育ったのではなくて、「天才肌っぽい選手を作ろう!」として、その思惑通りに仕上がったのが宇佐美なんだなと、改めて実感されました。