‘ヤングなでしこ’の現在地に思いを馳せる【湯郷vsINAC】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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湯郷ベル 1 vs 3 INAC神戸レオネッサ[なでしこリーグカップ決勝 09月01日]

キックオフから、なんだか「INACのバルサ化が進んでいるなぁ」なんて考えながら見ていたのですが、先制点は湯郷。宮間のプレースキックに有町選手が頭ですらせるように合わせて、決めました。湯郷としては‘してやったり’の先制点。

ちなみに‘INACのバルサ化’というのは、フォーメーションが433というのもあるのですが、それ以上に〈タラタラやっているように見えて圧倒的なポゼッション率〉というのと、SB、特に中島が終始、相手サイドにポジショニングしているところ。もはやダニエウ・アウベスなわけですよ。

その後は、雨で重くなったボールを両チームともなかなか前に進めきれず、一進一退気味に試合が進んでいたのですが、前半の内にINACが同点に追いつきます。そのゴールの奪い方も、またバルサっぽい。チソヨンが右に開いた川澄に展開したところから始まりまったのですが、ゴールやや右のところに左WG高瀬も含めて45人が密集しショートパス交換。最後はアンカーの南山が決めたのですから、どうなっているんだ、と。ほとんど誰もスプリントしてなかったですし。

同点となった前半の終盤からは、〈ショートパスを繋ぐINAC〉vs〈松岡を走らせる湯郷〉という構図が、より鮮明となっていき、後半に入ると、少しずつ湯郷の良さが目立ち始めます。それに伴い、INACの選手にはイライラが募りだしたのか、ややINACにイエローが目立つ展開に。

そんななかでも勝ち越しゴールを奪ってしまうのが女王の貫禄。中島がポンっと入れたボールをヤネズが易々とトラップ。湯郷守備陣は全く詰められず、反転シュートからのゴールを許してしまいました。ヤネズはイエロー1号だったのですが、エースらしく、決めるときは決める。そして後半ロスタイムに川澄も決める。というわけで31。INACが自力を見せつけました。

この試合を見ていて目を奪われたのが湯郷の横山久美。‘ヤングなでしこ’の中心プレーヤーとして騒がれた選手ですが、色んな意味で一回り成長していました。いろんな意味とは、もちろん一義的にはプレー面です。安定した重心で当たり負けしない仕掛けには見所が満載でした。

それより何より、高校生から社会人になって(大学に通っているのかもしれませんが)、なんだか垢抜けた。眉毛の整え方とか。で、この横山もそうなんですが、他にも中野とか松岡とか、湯郷の選手って総じて、なんだか天満屋で化粧品販売員をしてそうな顔立ち。ミソは天満屋というところですね。つまり地方の百貨店。‘デパート’ではなく‘百貨店’。その‘(地方の)百貨店’の化粧品販売員っぽい顔立ちって言えば、なんとなく特定の傾向があるように思うのですが、現在の横山って、なんか、そんな感じ。 ・・・伝わります???