全く存じ上げなかったのですが、くノ一のチームカラーって緑色なんですね。ホームのベレーザは言うまでもなくヴェルディと同じ緑色。‘全緑投球’とか言い出すパターンです。なので、この試合は清水vs大宮とかのオレンジダービーに負けず劣らずな緑ダービーだったということになります。
ところで、今年(2012シーズン)に入ってワタクシ、緑ダービーを見るのは3戦目となります。初戦はヴェルディvs鳥取、2戦目はヴェルディvs岐阜。どちらもスタンドは全く緑一色にはならず、座席の色が多数派のカラーとなっておりました。ちなみに、フロンターレvsジュビロの水色ダービーは、等々力のスタンドが、まさに水色一色になっていましたね。
そして、このベレーザvsくノ一の緑ダービーも、あまり緑感は…、いや芝生席のグリーンを踏まえれば緑一色だったと言えなくない。メインスタンドも、それなりに緑色でした。ただし、Jリーグなどと違って、サポーターグループがゴール裏でビッグフラッグを振るという感じではない。
だから、スタンドも、比較的、呉越同舟。緑のレプリカを着た標準語の人たちと、ほぼ同じ緑を着た関西なまりの人たちが、隣り合わせに座って声援を送っておりました。しかも、ちょうど半々くらいの割合でしたので、なんだか、非常に貴重な光景に出会えた気分です。
ちなみに、この試合はメインと芝生席で料金が異なっていました。しかも、メインの場合、前売りだと1000円なのに当日券は1200円。一方、芝生席は500円でしたが、こういう席種や前売り当日で値段に差が付くのって、JFLやなでしこでは珍しいですよね。知っていれば、前売り券を買っていたのですが、勉強不足でした。ただし、前売りだとローソンに105円を支払わねばならないので、差額は95円となりますが。でも95円あれば、往年のビックリマンチョコは3つ買えたわけですから馬鹿にできません。
■野津田の雰囲気[FC町田ゼルビアvsギラバンツ北九州(05月03日)]
ワタクシ、大学生の頃は多摩市に住んでいたのですが、多摩地区、特に小田急多摩線や京王相模原線の沿線というのは、多摩丘陵と呼ばれるくらいですから、山あり谷あり、自転車での移動は、かなり近距離でないのは難しい。
なので、多くの大学生は原チャリを利用するのですね。かくいうワタクシも、そのうちの1人でありまして、専ら原チャリライダー。大学2年生で免許を取って以来、卒業までの2年半ちょっとの間に、15000キロくらい走行したもんです。で、暇な文系大学生としては、調布やら町田やらにもしばしば原チャリで買い物なんぞに行き、ゼルビアのスタジアムがある野津田近辺も、町田に行く際に通過したりしておりました。
野津田というのは、多摩市と町田市の市境に相当する丘、通称「尾根幹」と呼ばれる道が走っている尾根を町田側に降りたところにあって、この辺り一帯は、とても東京都とは思えない里山の風景が残っています。確か、ジブリの名作「平成狸合戦ぽんぽこ」は、この辺りが舞台だったようなウロ覚えがあります。要するにド田舎。
そんな尾根幹下(=野津田)に久しぶりにやってきましたが、やはり自然が全開。里山の自然を残した鬱蒼とした暗闇にスタジアムは包まれている。こんな山奥で食料調達など望むべくもないだろうと、お腹いっぱいにしてから駆け付けたのですが、思いの他、賑やかな屋台村が展開していて、クリビツてんぎょう。
かつて、栃木の本拠地、グリスタを訪ねたときと似通った雰囲気ですね。里山のなかに光が煌々としていて、出店が出ている。さながら夏祭りな感じ。だから、スタンドのサポーターも、かなり油断したファッションで繰り出してきます。例えば、ジャージであったり、スウェットであったり、そういうイメージですね。そういう意味では、全体として東京都所在でありながら、甲府とかベルマーレとか、そういった大都市圏近郊型地方クラブに雰囲気が近いのかもしれませんね。
■北区と八王子市[FC鈴鹿ランポーレvsアイン食品(10月13日)]
幣ブログでも何度かコソコソと書いているのですが、ワタクシ、現在の自宅が西が丘の近くにあります。なので、西が丘でサッカーの試合があれば、カテゴリーを問わず、出来るだけ見に行こうと心がけていて、ホームページでときどき西が丘のイベントスケジュールをチェックしたりします。で、ある日、例によって西が丘のスケジュールを眺めていたら、「全国社会人サッカー選手権」なんて書いてある。
そこで、よくよく調べてみたところ、この「全社」、10月13日から数日間に渡って、都内各所で行われるらしい。その中に「八王子市立上柚木陸上競技場」を発見。
これまた、何度か書いてきたところですが、ワタクシ、西が丘近くの今の家に住む前は、多摩ニュータウンに10年くらい住んでいました。で、その頃、たまに、この八王子市立上柚木陸上競技の近辺を徘徊することもありまして、懐かしさの余り、行ってしまいましたよ、FC鈴鹿ランポーレvsアイン食品。
しばらく見ないうちに、変わってましたね、南大沢。ワタクシが学生だった時分には、「これを‘バブルの失敗’と言います」の見本みたいなゴーストタウンだったのですが、随分と賑やかになりました。
勿論、アウトレットが出来てから急速にオシャレタウン化したとは風の噂で聞いていたのですが、てっきり、「お買い物客の皆さん、遠くからようこそ!」みたいな雰囲気なのかと思っておりました。ところが、いざ実際に訪ねてみたところ、フリマみたいなのも開かれていて、駅前を往来するのは、おそらく地元の住民。人の臭いがしないことで名を馳せた多摩ニュータウンにもかかわらず、微妙に下町っぽい風情を醸し出しているではありませんか。確か、20世紀末には意味不明な「ドライブインシアター」とかがあったような記憶があるんですけど、行き交う人も、また、旅人なんだなあ、と。