「したたか」好きのデータ小僧に感服しつつ、‘女子サッカー部っぽさ’に思いを馳せる【磐田vs仙台】&【ヤングなでしこvsU20カナダ女子代表】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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ジュビロ磐田 1 vs 1 ベガルタ仙台[Jリーグ 10月27日]

後半も30分を過ぎてから、仙台が勝負強く先制点を奪い取りました。縦のクサビを受けた富田が前を向いて倒れながらもスルーパス。サイドを駆け上がった菅井が中に折り返し、真ん中に待ち構えていた赤嶺が貫禄のごっつぁんゴール

試合開始から、ずっと「最後の15分に強いチームが優勝に近づくんです」と言い続け、この直前には「少しずつ磐田の守備陣に隙が出てきましたよ。スペースができてしまっています」というような旨の発言をしていた解説の山本さん、ものの見事に予言が的中しました。

しかし、磐田も意地を見せます。選手を2枚替えした直後、山本脩のクロスが流れたのですが、それを前田が流石のテクニックで落とすと、山田大記が粘り腰で折り返し、そこに走り込んだ山本康がカラダごと押し込む、そういうゴールでした。

先制点を挙げた後、仙台は痛んだ菅井がアウトになります。そうすると磐田はDFの菅沼ではなくMFの菅沼に代えて山本康を投入する。その山本康が山本脩と山田が作ったお膳立てでゴール決める。山崎は出てきませんでしたが「管」とか「山」とかの付く名前が異様に多いマッチアップは、痛み分けに終わりました。より痛かったのは仙台でしょうけど。

さて、仙台の先制点では山本さんの鋭い洞察力が遺憾なく発揮されたわけですが、山本さんの解説といえば「したたか」を連呼することで、南アフリカワールドカップを境として、一気にお茶の間でも有名になりました。ただ、この人の解説の特徴というのは、「オタクっぽい」ところですよね。背景に関する豊富な付帯知識が湧き出てきますし、何よりも、データ情報が泉のようにダクダクと湧いてくる。つゆだくダクダック。そしてタマネギはクッタクタ。

ともあれ、この試合でも放送開始から、例えば、「仙台は枠内にシュートを撃たれる率が最も低いんですよね」とか、「磐田はセットプレーからたくさん点を取っていますが、J1でセットプレーによる失点が最も少ないのは仙台です」とか、「さきほど磐田のチャンスがオフサイドになりましたが、仙台はJリーグでオフサイドを最も多く成功させているチームですから、あれが運不運の問題ではなく、仙台にとっては計算通りのディフェンスなんですね」とか、まぁ、出てくる出てくる。

試合展開としては、前半は固い立ち上がり担ったといいますか、互いにビックチャンスを作れずに終わるものの、後半になると、「攻める磐田、隙を窺う仙台」という構図が明瞭になります。ただ、かといって点が入りそうな気配は、余り漂わなかった。

そういうなかで、山本さんが「試合が動いてきましたね」と呟くと、やおら両チームともチャンスを演出し始め、実際に、一点ずつを取り合ったことは冒頭での述べたとおり。山本さんの合図を待っていたかのような試合展開となりました。

そう考えると〈「したたか」好きのデータ小僧(ITボーイ)〉こと山本さんって、試合に対する洞察力が素晴らしいんですね。いかんせん監督時代には、それが発揮されませんでしたが・・・

ヤングなでしこ 2 vs 2 U20カナダ女子代表[国際親善試合(08月13日)]

デルピエロゾーンからデルピエロが撃ったようなシュートが決まってヤングなでしこが先制。ちなみに決めたのはアレッサンドロではなく横山。そのまま前半は一方的に「繋ぎ倒すサッカー」。繋いで繋いでシュートを撃って、ゴールを掠めて、でも追加点は決まらず、みたいな展開になります。

で、後半は選手が大幅に変わったので、テストマッチ特有のグダグダが発生して、なんやかんやで22の同点に終わりました。

前半はヤングなでしこが、ほぼ一方的に攻め立てていたわけですが、その狙い所になっていたのがカナダ左SBのデイヴィス(7番)。20歳以下という年代は、少なくとも男子の場合、まだ線が細くて、スピードとクイックネスはともあれ、パワーでは‘大人’には全体的に劣るという傾向があると考えられるわけですが、特にこの選手は細い。

まず、顔がベビーフェイス。イメージ的には『赤毛のアン』とかに出てきそう。実際には映画でもテレビでも『赤毛のアン』を見たことがなければ、本を読んだこともないので、内容のあらすじなどを存じ上げないわけですが。

そして背が高い。足が長い。モデル体型なわけですよ。童顔でモデル体型。部活の県大会1回戦とかで対戦したら、スポーツの種類に関係なく、「7番、ビビってる!」ってヤジって、メンタルを崩して、狙い所にしますよね。

ただ、そうやって狙われていたデイヴィスを前半だけで交代させ、修正してきたところにカナダの本気が見えて、良い流れながらもハーフタイムで4人も変えてきたところに、この試合に対する日本の位置づけが垣間見えます。なので22という結果は、まったく参考になりません。

それはともあれ、童顔でモデル体型なデイヴィスですが、地方の公立中学・公立普通科高校で学生生活を満喫したワタクシの経験上、バスケ部っぽい。当然、女子サッカー部なんぞ存在しませんでしたから、「女子サッカー部っぽい」女の子のイメージなんて、さっぱり浮かんでこないのですが、9番の田中陽子選手なんかは、顔も愛くるしく、それでいて如何にも運動神経抜群って雰囲気なんで、こういう女の子が「女子サッカー部っぽい」って範疇なんでしょうかね??

ワタクシはバレー部でしたが、「バレー部っぽい」ってのは、「バスケ部っぽい」とは少し違って、女子だと、ドッシリ感のある長身選手か、小柄ならばチョコマカしていて、それでいて四角形っぽいフォルムの女の子が多かった。なので7番の藤田選手や10番の横山選手なんかが、ワタクシの母校の場合、「女バレっぽい」。

また、「ドッシリ感のある長身選手」のうち「ドッシリ感」よりも「長身」が前面に出る女の子は女バレなんですが、「ドッシリ感」のイメージが先に来る選手はソフトボール部に多くいたような記憶というか、印象があります。なので、13番の道上選手はソフトボール部です。たぶんエースで四番。野太い声で外野手なんかに「しまっていくぞ」とか声かけしているに違いないのですね。ついでにいえば、端正なルックスで、フォルムも男前系の猶本選手なんかは、陸上部っぽいですかね。ハードルとか飛んでそう。気怠そうに「よっこいしょ」とか言いながら、1人でハードルを器具庫から運んでそうなイメージがあります。