今シーズンは当初からJ2の昇格がえげつなくて、ここにきてJ1の残留争いも激しくなりつつあり、J1優勝争いは例によって団子なんでしょうけど、何よりもJ2の残留争いが猛烈ヒートアップ中な今日この頃、皆さんにおきましては如何お過ごしでしょうか?
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オリンピックは風俗に似ている、とかなんとか言っちゃってその2
町田にはスイーパーとフォアリベロがいる、とかなんとか言っちゃって町田vs徳島(08月19日)その1
やっぱり徳島は慎重だった、とかなんとか言っちゃって町田vs徳島(08月19日)その2
■U-20日本女子代表 4 vs 1 U-20メキシコ女子代表[FIFA U-20女子ワールドカップ 08月19日]
土光のロングフィードの処理をメキシコがグズグズしてしまい、なんだかんだあって柴田が拾うと、そこから頑張って頑張ってキープしながら巧みにシュートモーションに入るり、そのまま、しっかり決める。そんな先制点でしたね。
2点目は猶本のビューティフルミドル。田中美南が丁寧にお膳立てしてくれたって部分も無視しちゃいけませんが、8割方個人技といって良いでしょう。3点目も、似たようなゴール。左右の違いこそあれ、同じような距離と角度からのビューティフルミドルで、今度は横山選手。終盤には田中美南のドリブル突破で獲得したPKを、田中陽子がキッチリと決めダメ押しの4点目。終盤1点を返されましたが、完勝でしたね。
え…と、23歳以下の男子代表と、20歳以下の女子代表では、全く別次元の話であることは重々承知しているのですが、それでもメキシコはメキシコ、敢えて声高に叫ぼうじゃないか、「見たかメキシコ、これが日本の♯☆♂♪じゃ!!」と。
ちなみに「♯☆♂♪」のなかに入るのは「底力」と言いたいところですが、ここは謙虚に行きましょう、そう、この場合、「真夏の蒸し暑さ」が適当でしょう。まっ、つまり、「比較的、冷涼でサッカーをするのに適したイギリスで勝ったくらいで良い気になるなよ。こういう非人道的な蒸し暑さの中で勝ってこそ、はじめて日本に勝ったと言えるんだぞ!」と。
よく知りませんが、メキシコって高地で海抜が高そうじゃないですが。だから、けっこう涼しかったりするのかな、なんてね。仮に暑くたって、なんとなくカラッとしてそう、全く根拠はありませんが。「ともかく、メキシコ男子U23よ、悔しかったら、この蒸し暑さの中で日本に勝ってみろ!」と遠吠えておきましょう。
さて、そんな蒸し暑さの中で、のっけからヘロヘロになっていたのがメキシコ8番のマルティネス選手。前半のうちに交代してしまったのですが、この選手、この年代の女子特有のフォルムでしたね。キーパーのサンティアゴ選手も似たような感じでしたが、敢えて当たり障りのない‘オトナの表現’を用いるのならば、‘グラマー’。・・・そういえば‘グラマー’ってのも、‘ボインちゃん’くらい、最近はとんと聞かなくなった表現ですね、どうでもよいですが。
連想ゲーム的に考えれば、「マルティネス」という名前には、ふくよか系の体型が多いんですかね。なんといっても、おそらく日本のスポーツファンにとって、もっとも馴染みのある「マルティネス」は、アスレチックビルバオの「ハビ」でも、元セレッソ大阪の「ルイス・フェルナンド」でもなく、巨人や西武で活躍した伝説の(?)ホームランバッター、「ドミンゴ」でしょうから。イメージが完全に被ってしまうのは、ワタクシだけではないでしょう。
ともあれ、メキシコはマルティネス選手を早々に諦め、9番のウエルタ選手を2トップの一角として投入、10番のゴメス選手をマルティネス選手が入っていた左SHにスライドさせます。ちなみにゴメス選手の美人さ加減はハンパなかったわけですが、それはともあれ、この選手交代は奏功しませんでした。
メキシコの根本的な問題点は、‘まずはドリブルで打開してからロングパス’というスタイルでしょう。高いところであろうと低いところであろうとハーフラインくらいであろうと、ひたすらドリブルですから。さすがに対応されちゃいますよね。
■東日本大震災復興支援 Jリーグスペシャルマッチ[07月21日]
当たり前といえば当たり前ですが、震災直後に行われた去年3月のチャリティマッチと、震災から1年以上が経過した今回とでは、やはり、取り囲む雰囲気であるとか、熱気であるとか、そういった部分において、1年が経過したことによる相違がありましたね。
具体的には、去年のチャリティマッチでは、ひっきりなしにベガルタの応援歌なり「カントリーロード」が歌われていた。それに対し、今年の場合は、それを前面に押し出すという感じではなかった。
もちろん応援主体の相違という基本的な要素があるわけですが。ともあれ、「カントリーロード」の後退は決してネガティブな現象ではなく、いつまでもいつまでも「非常事態的テンション」で被災地に視線を投げかけたとしても、それが復興へのエネルギーに繋がるとは限らない。いまなお、苦しんでいる人々がたくさんいらっしゃることは承知していますし、寄付やボランティアなど、直接的間接的な支援がまだまだ必要であることも理解しております。
ただ、去年、当ブログの
20年後のJリーグサポーターへ
で、
「私たちは、何年後まで、何十年後まで、この出来事に対して〈知っておく〉〈アンテナを張る〉を維持し、〈忘れない〉〈風化させない〉という気持ちを持ち続けられるのか。15年後のヴィッセルサポーターは「神戸賛歌」を歌い、他サポは、それに耳を傾け、愛してきました。それでは、20年後のJ リーグサポーターは、「3・11」という日付に特別な意味を感じられているのだろうか?我々は試されているんだと思います。」
と述べたように、状況の変化に伴って、ワタシたちに求められているものは「『頑張れ』という大きな声」と同時に「忘れない」という支援になりつつあるんだと思います。
そこで必要なのは悲壮感の溢れる絶叫ではなく、持続可能な安定的声援。
そして、去年のチャリティマッチと今年の復興支援マッチの温度差は、震災支援をめぐる状況の変化に伴い、我々サポーターのスタンスも、健全な意味で変わってきていることを伝えてくれているように感じました。これなら、来年も、再来年も、声を出し続けられるのではないか、と。
いわば、皆が危機感を共有するための空間ではなく、祝祭的側面を備えた祈りの場へと、性質を変化させたということです。
そして、その祝祭化を促進してくれたのが、言うまでもなく、デルピエロの存在ですね。正直、デルピエロ自身は専属トレーナーを伴っていたとはいえ、「これぞベテラン選手のシーズンオフです!」ってなコンディションでしたが、やはり、彼の存在は大きい。
今後、チャリティマッチが継続的に行われるとするならば、今回のデルピエロの参戦が先例となって、意識の高い世界のトッププレーヤーがゲスト参戦してくれるかもしれませんし、世界に対する発信力も、最低限は担保されるのではないかと期待します。