オリンピックグループ予選第1戦(男女)の周辺をウロウロと…【オリンピック観戦記】

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頼むから次のオリンピックで、「ロンドンではスペインに勝ったんだから、今回もそれくらいの活躍して当たり前」なんて理不尽なプレッシャーを男子サッカー代表(の監督)にかけないでくれと祈らざるをえない今日この頃、皆さんにおきましては如何お過ごしでしょうか?

ワタクシは別館4thDayMarketCentreをアップしております。

後半の山形は東北感全開だった、とかなんとか言っちゃって湘南vs山形(07月22日)その4

審判って大変ですよね、とかなんとか言っちゃって湘南vs山形(07月22日)その5

最終的に湘南と山形は対照的だった、とかなんとか言っちゃって湘南vs山形(07月22日)その6

■なでしこ 2 vs 1 カナダ[ロンドンオリンピック2012 07月26日]

澤のアウトサイドの縦パスをPA内のスペースに抜け出した大野が受け、柔軟な足技でお膳立てをすると、それを川澄がしっかり決めて先制点。2点目はカナダのキーパーの判断ミス。届くか届かないかのクロスに飛び出すも触ることができず、宮間のヘディングシュートが空のゴールに吸い込まれました。

後半に入っても流れは良かったですのが、大儀見のシュートがゴールライン上でクリアされると、一瞬の隙からワンツーで鮫ちゃんが崩され、ウィルキンソンアーリークロスを入れられるとタンクレディに追撃の1点目を決められてしまいます。

壮行試合のオーストラリア戦の実況なんかを聴いていると、カナダは高さを前面に押し出したロングボールサッカーをしてくるんじゃないかと言われていましたが、実際には高さを生かすというよりも、スピードとパワーによるキック&ラッシュという感じでしたね。

で、序盤は、その圧力に押され気味でしたが、少しずつ押し戻します。3トップ気味でしたし、実は、フランス戦が良いシミュレーションになっていたのかもしれません。カナダの3人はフランスの3トップほど強烈ではなかったですし、あの敗戦した試合での経験が幸いしました。

それにしてもカナダの左サイドコンビは美人だった。ワタクシの日頃の習性として女子サッカーで金髪ポニーテールの選手を見ると、もう、そこに釘付けになるという法則があります。これまでスウェーデンやらアメリカU20などで散々、マッチレポをそっちのけで、そこばっかり熱く語って参りました。

この日のカナダで言うと、それが左SHの6番カイルと左SBの10番セッセルマン。いやぁ、綺麗かった(「きれかった」と読む)。是非、一度お相手を・・・いや、なんでもないです。でも、肉食文化の女性だからピロートークとかすると少し体臭とかが気になるのかな・・・いや、いや、なんでもないです。そもそもピロートークっつっても英語もフランス語も喋れないしな・・・いや、なんでもないのですよ、なんでも、えぇえぇ。

ちなみにセッセルマン選手は10番だのにSB。お前は、大昔、コンサドーレに所属していた中尾か!と。彼女に限らずカナダの背番号は、なんだかヘンテコ。CBのチャップマン選手に至っては9番ですよ、9番。もはや高校サッカーの世界です。

だいたい、「チャップマン」って。・・・もうね、160kmの剛速球でも繰り出してくるんじゃないかとヒヤヒヤしていましたよ。

そして名前に関していえば、もっと強烈な選手が。それは13番のCF、追撃ゴールを決めた選手です。そう、名前がタンクレディ。スペル的には「TANCREDI」なのですが、日本人のヒアリング能力的には、「Tank Lady」としか考えられないわけで、チョンテセばりのブルドーザードリブルで突撃してきやしないかと、こっちはこっちでヒヤヒヤしまくり。

でも、この試合で最もヒヤヒヤしたのは、主審の女性。ジャッジそのものに不安はなかったのですが、体脂肪的に、90分間、保つのかとヒヤヒヤしきりでございました。

■日本 1 vs 0 スペイン[ロンドンオリンピック2012 07月26日]

びっくりびっくりな先制点。まさか日本が先手を打つとはねぇ!

東が得たコーナーキック。扇原が放り込むと、なぜかフリーになっていた大津の足下にピタッと合って1点をリードします。で、退場者が出て、、、勝っちゃったねぇ!!

いやはや、いやはや。

この試合の明暗を分けたのは、勿論、マルティネスの退場なわけですが、それと同じくらい大きな要素となったのが、日本代表の守備ブロックの安定感でしょう。特に前半は、やや低めに設定した2列目のブロックが、前線との距離感といい、最終ラインとのバランスといい、絶妙。

そこで悉くスペインのアタッキングをからみ取れたため、支配されている割には、さほど攻められているという感じはせず、むしろ、予想以上にカウンターのチャンスが多くなりすぎ、ペース配分的に最後まで保つのかどうか、そっちの方が心配になりました。

特に大津については、壮行試合のニュージーランド戦で、ヘロヘロになっていたので、前半からドキドキが止まりませんでしたが、その大津が値千金、大殊勲の働きをしました。で、大津、前半だけで退きましたが、足は大丈夫でしょうかね?たぶん、捻挫かなんかで、「3戦トータルで」ってことを考えた上でのスイッチだとは思いますが。

さて、スペイン。本エントリーの共通カテゴリーに敢えて「Jリーグ」を入れているのは、この辺りのことについてJリーグをスタンド観戦している方々から共感していただきたいからなのですが、この日のスペインU23の試合運びって、普段のJリーグにおけるピッチで展開されているサッカーの在り方そのものじゃなかったですか?

基本的に中央突破を志す。そして崩しきれない。崩しきれないのに、或いは崩しきれないからこそ、真ん中、真ん中に固執してしまい、なかなか発想を転換して「じゃ、さしあたりしばらくはサイドからシンプルにクロスを入れていこう」ということにならない、なれない。

ボール近くにばかりに人が増えて、結局PA内に人手不足、そりゃ、「クロスをシンプルに」ってことにはならないよねって感じになっていて、それでいて、ではジックリゆっくり形を作り直して攻め改めるという柔軟な判断も持てず、結局、相手DFラインとキーパーとの間にフワッとした縦パスを入れて、一発に賭ける、みたいな。

もうね、Jリーグですよ、Jリーグ。そりゃ、普段からJのサッカーに馴染んでいる日本代表の面々は余裕綽々に対応できるってもんです。

スペインU23は、スペインフル代表のサッカー、あるいはバルサのサッカーの縮小再生産版で、出来る限り、その「縮小」の量を減らそうっていうイメージだと思うのですが、所詮、似非バルサは似非バルサに過ぎないと言うことなのかもしれません。

この日のスペインU23がJっぽいサッカーになったってことは、多くのJクラブがバルサ風サッカーを志向していることの裏返しなんだと思いますが、この日のスペインU23のていたらくは、所詮、エセはエセであり、量的差異に見えて、「シャビとイニエスタの有無」という決定的な質的相違は、どうやっても埋めきれないことを、日本代表やJクラブのサポーターに突きつけているとも受け取れます。