毎度毎度の別館4thDayMarketCentreの宣伝から。
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「リンコン=確変」説の界隈をサラッと。大分vs草津(03月04日)、その4
柏レイソルvsアルサッド(12月18日)
柏 アルサッド
09 18 09
15 29 12 14
07 20 03 05 10 08
22 03 05 04 13 04 21
21 18
えと、スコアレスドローです。PKでアルサッドが銅メダル、レイソルが「世界で4位」。ACLなり代表のアジア予選なりで日本のチームが中東のチームと対戦すれば、往々にして、こうなりますよね、みたいな展開の試合でした、内容的にも。
しっかし水野って男前ですね。ジェフ時代から分かっていたことですが、レイソル復帰後の選手名鑑用の写真が、あまりにもあまりにもだったので、改めて男前さ加減を再認識させられました。つぅか、どうすれば、あんな写真になるんでしょうか。あれじゃアンパンマンじゃないか!
レイソルのイケメンといえば、もう1人田中順也選手がいますが、この選手の場合、基本的に9割は男前なんですが、残り1割はサバンナの八木さん的要素で出来ていませんか?
そう考えると、田中順也も日々、地面に向かってブラジル人とコミュニケーションを図っているに違いないので、実はサントス戦の感慨は人一倍強かったのかもしれません。
さて、アルサッド。このチームは、本当にベタな中東のチームですよね。ボールを奪うと、さしあたり最終ラインでしばらくダラダラして、隙を見つけては長めの縦パスを前線に入れる。当然ながら中盤は綺麗に省略します。
で、いくら狙いを付けているとはいえ、最終ラインからの縦パスが、そうスパスパと前線に繋がるわけはないので、多くの場合は失敗するわけです。ただ、それをあくまでも繰り返す。そうすると、1試合に数回はパスが通るわけですね。で、1試合に数回のチャンスがあれば、決めてしまえる能力を持つ選手が前線で待っている。アルサッドの場合、それはニアンなりケイタになるわけですが、彼らのアタッキングは迫力満点でした。
一方の柏。この試合はレアンドロ・ドミンゲスが出場停止であったこともあり、ワグネルに期待がかかりました。で、そのワグネルは、レアンドロ・ドミンゲスがいない分、バイタルエリアのゴール正面付近にスペースが残っていたので、さかんにカットインして、そこのポジションに君臨していました。
その分、必然的に左サイドがお留守になるので、そこの空間を左SBの橋本が上手に利用し、頻繁かつ効果的にオーバーラップを繰り返します。それに関して感心したのは、オーバーラップした橋本がボールを奪われると、ワグネルがドタドタとダッシュして、左SBが埋めるべきスペースにカバーに入っていた点です。イメージ的にブラジル人アタッカーは、こういう汗かきに余り熱心ではなさそうですが、ワグネルのカバーリングを見ていると、ネルシーニョが如何に組織的な規律のあるチームを作り上げてきたか、非常によく伝わってきます。
サントスvsバルセロナ(12月18日)
11 09 11 04 10 11 10 02
10 08 06 08 06
07 05 04 16 04
03 06 02 14 22 03 05 02 22 14 16 05
01 01 01
メッシがフワリと決めた先制点からしてバルサが強すぎたわけですよ。そしてシャビの追加点からして強すぎるわけで。前半終了間際にセスクが3点目をダメ押したときのコンビネーションなんて、もはや悟りの境地でしょう。で、終了間際に再びメッシ。ラストパスを出したアウベスは、この試合、2アシストの活躍。
日本でも非常に人気の高いバルセロナですが、個人的に、この異様なまでのバルサ人気が今ひとつ理解できません。何せ現在のバルサって完璧な強さを誇っているわけですよ。
んで、日本人に古来から特異なメンタリティとして「判官贔屓」なんてものが指摘されている。つまり、勝者よりも敗者、何らかの不運に襲われたことにより敗れ去った者たち、「アレさえなければ・・・」という要素を帯びた弱者に対して、強く肩入れをする傾向がある。
そう考えると、バルサなんて判官贔屓的要素が何一つない。どのような切り取り方をしたとしても、バルサは義経ではなく頼朝なわけですよ。清く正しい日本人としては、バルサのことを「敵役」として見なさなきゃいけないはずなのに、多くの日本人サッカーファンは熱狂的にバルサを支持する。
ということは、バルサが強いうちに源頼朝を主役とした大河ドラマを作成したら、以外に大ヒットするのかもしれません。いかがっすか?NHKの人!
さて、試合はバルサが完膚無きまでに圧勝したので、「サントスは何も出来なかった」みたいなことを言われがちですが、エラーノが投入されてからの60分くらいは、それなりに南米王者の片鱗を見せていたような。
エラーノって、さすがはワールドカップにレギュラーで出ていたベテラン選手だけあって、淡々と自分のプレーをしていて、それが周囲に落ち着きを与えていました。問題はネイマールでしょう。徹底的にマークされていたという要素もあるかもしれませんが、とにかく見せ場を作れなかった。この試合に関して何も出来なかったのは、サントスというチームではなく、ネイマールという個人でしょう。
一方のバルサはもはや説明不要。本来、サッカーの醍醐味とは、「手に比べて正確には動かせない足を用いることで発生する不自由を超克する美しさ」だと思うのですが、バルサに至っては、その「不自由」を感じさせない。よく「バルサは美しい」と評価されますが、もはや、バルセロナのサッカーは、「サッカー」というスポーツそのもの、「本来的なサッカーの美しさ」を否定してしまっているのかもしれません。これを「アンチ・フットボール」と言わずして何を「アンチ・フットボール」と言う?