賛否両論がイロイロある監督の周辺をウロウロと…2011年シーズンのJリーグを振り返る・監督の横顔編

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てなわけで別館4thDayMarketCentreもよろしく。よろしく哀愁

ジョルジーニョペトロビッチ」説とかをサラッと。

「なでしこ=電車通勤」という仮説のもとサラッと。

「山村=大学生レベル」説とかをサラッと。

「京川=思春期の思い出」説とかをサラッと。

ええっとですね、往々にしてサポーターは自らが応援している監督に対して批判的だったりしますよね。2011シーズンにおいて、比較的頻繁に批判の声を耳にしたのはFC東京の大熊さん。・・・なのですが、FC東京には、もう一人、真の監督がいたので、最終的にキッチリ目標を達成いたしまして、今回はこのあたりのことから。

FC東京vsFC岐阜(07月17日)、この試合でFC東京は4得点したのですが、そのうち2得点は羽生選手絡みでした。

例えば、「視野は広いけど、肝心なパスの質そのものが悪いサイドチェンジ」なんてものが1試合の中で、必ず数回は発生します。そういう場合、そのサイドチェンジは、そのまま転々と転がって相手スローインに変わるのがオチなのですが、そういうパスにでも羽生選手は諦めず最後まで追いかけます。

で、実際に時々追いついてしまう。そうすると相手も「どうせ届かないだろ」って感じで油断しているので、一気にチャンスになるんですね。羽生とは、そういう選手です。

それにしても、2011年シーズン、日に日に羽生選手は、その存在感を増していきました。

特に、高松選手の負傷に伴い繋ぐスタイルに転換してからは、「羽生のチーム」といってよい状態でしたね。

というか、監督は羽生なのか大熊さんなのか、どっちなんだ?ってな疑問がまことしやかに囁かれました。こういう、分かりやすい必殺技はないけど、チームの頭脳にも心臓になりうる選手というのは、非常に貴重ですよね。さすがはオシムの薫陶を受けただけあります。FC東京のフロント、サポーターなどの関係者は、東欧方面には足を向けて寝れないのではないでしょうか。いずれにせよ、2011シーズンの大熊さんは「ダメ監督」ではなく、「影の薄い監督」として、急速にサポーターの記憶の中で風化されていくものでしょう。

一方、何年経ってもネガティブな記憶として、がっちりサポーターの脳裏に焼き付いている監督もいるようで。

9月3日、水戸vs札幌を見に行っておりました。当日のKスタには、例によって多くの札幌サポが詰めかけていて、いつもながら大変なんだろうなぁなんて思っていたのですが、いろいろ携帯をイジって調べてみたところ、なんと数少ない茨城空港直行便が新千歳にはあるじゃないですか。

新幹線や大型スタジアムや種々のハコモノと同様に「需要があるから作る」ではなく「作りたいから作る」の代表的建造物である地方空港。その中でも静岡空港と双璧を為す「作ったけど、で、どうすんの?」的な茨城空港。札幌サポの皆様は、是非とも茨城空港に「ガキの使い」に場所を提供する以外の「必要性」を付与してあげて欲しいところなのですが、J1に昇格してしまいました。では、鹿島戦に茨城空港を使うかと言えば、どう考えても成田の方が近い。むしろ苫小牧からフェリーで大洗に行くべしってな話なわけで、今後しばらくはホーリーホック同様、茨城空港も動員数に苦労するかもしれません。

とにもかくにも札幌サポの後ろ側を通って、スタグルを求めに歩きました。ワタクシ、チープ感が漂えば漂うほど美味しそうに感じる仕様になっておりますのでチャーシューバーガーなんぞを購入します。そうなると、必然的にビールも併せて買ってしまいます。

基本的にスタジアムではビールを飲まないワタクシですが、夏の期間は、かなりの確率でタガが外れます。というよりもスタグルを買うとビールも買うのですね。要はスタグルって、基本「肉」なんで、「肉があったら脇にはビールがなきゃいけない」と、大人の教科書には書いてあるわけです。

で、チャーシューバーガーはバックスタンドのアウェイ寄りに売っていたので、札幌サポの間をすり抜けていきました。

スタジアム到着がいつも遅いワタクシは選手紹介の最中に徘徊していたのですが、チャーシューバーガーを買いに向かう途中、水戸のDF岡田選手の紹介がありました。かつて岡田選手はコンサドーレに在籍していましたので、札幌サポからは拍手が湧き上がります。

一方、買い物を終えて、席に帰るときには、水戸の監督、柱谷哲二さんの紹介がありました。これに対して札幌サポは全力のブーイング。そうですね、柱谷さんは、昔むかし札幌を率いてJ2に降格してしまったというキャリアの持ち主です。ま、ブーイングもされますよね。

ただ、ワタクシ的には少し柱谷さんに同情的だったりします。なんといっても、柱谷さんの前任者はワールドカップベスト16監督なわけですよ。そういう、少なくとも日本人としては最高の実績を残すこととなる監督さんが自らの手腕を最大限に発揮して、ようやくJ1の地位を維持していたわけですから、特別に手腕に劣った監督でなくとも、なかなか難しいですよね。勿論、当時の発言やら采配やらに不満があったのかもしれませんが…

そして、あるいは今後、札幌サポにおける柱谷さん状態になっていく可能性が小さくないのが横浜FMの木村(元)監督。

9月18日横浜FMvsG大阪で、ワタクシ、サッカー未経験者の弱点というか限界をつくづく感じました。と言いますのも、あるプレー、特に個人技が全面に出るようなディフェンスが上手く機能したとして、それがチーム戦術的な訓練の賜物であったり、監督の指示に裏打ちされたものなのか、それとも単に個人の判断や能力のみによって成り立つものなのかの判断が付かないんですね。組織的な守備が日常的な地道なチームトレーニングの積み重ねであることなら分かるのですが。

なぜ、こんなことを言い出すかと申しますと、マリノスの守備の固さが何によって担保されているかに興味があるからです。マリノスといえば伝統的な守備力を1つの大きな武器としています。で、この試合を見る限り、その強固な守備は、両CB(中澤・青山)の粘り強い対応と、危険な場面でスライディングなどでカラダを張る両SB(小林・金井)の瞬発力によって構成されているように感じました。

要するに、どちらかというと、個人のファインプレー的要素が前面に出てくる守備だと思うのですね。

何が言いたいか。つまり、マリノスディフェンスの強固さと木村監督の指導には因果関係があるのかどうかってことです。単に実力のある4人を並べれば普通の監督でも実現可能な守備なのか、それとも、なんだかんだ言って、それなりに木村監督がオーガナイズしているからこそ守備が破綻しないのか。

この辺りは実際にプレー経験のある人と、そうでないワタクシとでは、まるで評価が変わってくるんだと思います。やったことある人なら、「ちゃんと約束事がありそうだね」とか分かると思うのですよ。このあたりのことを追求してみたいとも思ったのですが、その木村監督もサクッと更迭されてしまい、この点は未経験者のワタクシにとって永遠の謎となってしまいました。