なんだか前回のエントリーは柄にもなくメッセージ色が出てしまって、その分、多くの方々から励ましのコメントをいただき、てんやわんやでございました。今回はいつも通りのまったりモードに戻ります。
南米選手、アルゼンチンvsボリビア
開催国のアルゼンチンが出鼻をくじかれた一戦。予め結果を知った上での録画観戦でしたので、ボリビアがどのような「魔法のディフェンス」でアルゼンチンを封じ込めたのか、という興味関心で見ていたのですが、比較的、穏当な方法論の守備をしていたと思います。
基本的には守備に人を割いてのカウンター。物量作戦ですね。あとは、ひたすらメッシを潰し続ける。特別に変わったことは、やっていなかったように感じました。
唯一、仕掛けらしい仕掛けがあったとしたら、引き籠もりのカウンターサッカーの割には、ラインが高めだったかもしれません。
敢えて、ディフェンスラインの裏にスペースを作ることによって、アルゼンチンの速攻を誘導していたようにも感じるのです。
この試合、特に前半は、メッシが低い位置に下がって、前向きにボールを持ち、スルーパスを出すという場面が少なからずありました。出し手はメッシに限らないのですが、とにかく、一発で裏を取りかけて、あと少しでキーパーと1対1になるというシーンを量産していましたね。
逆に言うと、これは、わざとアルゼンチンに攻め急がせるための罠だったんじゃないか、なんて思ったりするのです。ショートパスを華麗に繋ぎ倒されるよりは、一本のスルーパスからの抜け出しの方が対処しやすい、みたいな。
後半にボリビアはウッカリ先制しちゃいましたが、これ以降、俄然アルゼンチンの攻勢が更に強まります。もちろん直接の要因はアルゼンチンのお尻に火がついたってところにあるんでしょうが、先制したが故にボリビアのディフェンスラインが消極的になって低くなってしまったって要素もあるのかもしれないななんて感じました。
神奈川ってJクラブが4つもあって、その分、ダービー気分も分散してしまいがちですが、今のところ横浜の盟主はマリノスでしょうから、マリノスvsフロンターレというのは、神奈川が誇る2大都市の対決ということで、よりダービー感の強い神奈川ダービーですね。
片や、日本の近代化を支え続けてきた港町、方や戦後復興を原動力となった工業地帯。横浜といえばオシャレタウン、川崎といえば庶民派労働者タウン。我々世代的には、「あぶない刑事」の舞台と「若者のすべて」の舞台という印象が強い、のはワタクシだけかもしれません。そういう意味で、この試合は神奈川ダービーというより、館ひろし・柴田恭兵コンビと木村拓也・萩原聖人コンビの鍔迫り合いといった方が多くの人々の共感を得られるに違いありません。・・・違いありそうですね。
さて、フロンターレ。相馬監督が就任してから、「どこからでも点を取れるサッカー」へと梶を切り、着々と成果も上げていますが、やはり、それでも、苦しい場面になると「中村憲剛ジュニーニョ」ホットラインへの依存的傾向が見受けられました。依存するに足るだけの攻撃力はあるのですが、同時にフロンターレが本当に生まれ変わったと言えるのは、「憲剛ジュニーニョ」ホットラインが不要になったときなのかなぁなんて感想も持ちました。
他方、マリノスは中澤がハッスルしていましたねぇ。ブロックとカバーリングで1対1(及び、そうなりそうな場面)を的確に対処し、さらにはオーバーラップしたかと思えば、ボレーシュートまで撃っちゃたりして。
守備での存在感は言うに及ばず、高い位置でも、「中澤、頑張っとるな」ってのが伝わってきて、心強い限りです。
しばらく代表から遠ざかっていることもあって、しっかりフィジカルのメンテナンスができているようですね。
というか、ベロンって、南米では比較的多い名前なんですかね?
そして、ベロンという名前の選手はもれなくスキンヘッドでなきゃならないという不文律でもあるんでしょうか?
ちなみにブラジルの5番(地味系ボランチ)はルーカス・レイバ。このポジション、この背番号の前任者といえばジウベウト・シウバ。
ブラジル代表の5番ボランチは、「○○○○・△△△△」というフルネームっぽい登録名で、かつ最後の一音は「バ」でなければならないという不文律でもあるんでしょうか?
そんなわけで、パラグアイの完璧な思う壺状態のなか、フレッジが勝負強さを見せつけ、ブラジルが同点に追いついたわけですが、なんとなく、その予兆はありましたよね。
最後、10分を切った辺りから、ほぼ何もさせてもらえていなかったガンソとかエラーノとか、成功したか否かはともあれ、意図を感じさせるパスを出せるようになっていたように思います。
それまでが、ボールを貰った途端に肉弾ディフェンスで潰されるってのを繰り返していたので、意図のあるプレーを許しはじめた時点で、パラグアイディフェンスの足が止まりかけていたのかもしれません。致し方ないことですが。