テレビで見た3試合の周辺をウロウロと…

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え、今回は最近テレビ(「TV」と書いて「ティーヴィー」と読む。「ヴ」は上の前歯を下唇に軽く乗っけましょう)観戦した幾つかの試合の感想をオムニバスで。

シャルケvsマンU・1stレグ

この試合で最も強烈な印象が残っているのは、何と言っても、審判の衣装です。だって、白、なんですよ。しかも襟付。

レアルをはじめ、白を基調としたユニフォームは少なくないですし、アウェイユニは基本、白、ですから、ピッチ上に白い服装があること自体に問題はない。ただ、選手のユニフォームと審判の衣装とでは、若干、デザイン的な相違があるようで、要するに審判さんが着ていた上着は、ポロシャツ、なわけですよ。

白のポロシャツに半ズボン……

うん、テニスですね。

まだ下のズボンが黒だったのが救いですが、これが白ポロシャツに白短パンだったら……

うん、松岡修造ですね。

あまり熱血すぎるレフェリングをするとモウリーニョさんあたりから「権力の不正乱用だ」なんて言われちゃいますから、注意が必要です。

で、試合内容そのものについては、マンUシャルケを圧倒して終わったって感じでした。マンUが強いのは当然として、シャルケが「ヘビに睨まれたカエル」状態になって自滅した観も、なきにしもあらず。

我らがウッチーも「リスペクトし過ぎた」って言ってましたが、いつの間やら、サッカー界限定で「萎縮する」とか「ビビる」って言葉を「リスペクトし過ぎる」って綺麗な表現に置き換える習慣がスッカリ定着したようです。「長所」と言わず、「ストロングポイント」とか、「ストロングな部分」って表現する、みたいな。

浦和vsマリノス

この試合は、「持ちたがり」な選手に、いかにボールを持たせてあげられるか、ってところにポイントがあったと思います。

全体として守備的に戦ったとされるマリノスですが、攻撃するときは、しっかり攻撃していました。そのサインは極めて明確で、「俊輔がボールを持っているとき」が「攻撃するとき」です。よくも悪くも「持ちたがり」の俊輔ですが、マリノスとしては、その俊輔の性質をポジティブに利用して、「持ちたがり」の俊輔にボールを持たせよう、それが出来てるときは攻めてよいとき、みたいな意思統一が出来ていたと思います。

翻って浦和は、本来「持ちたがり」のマルシオ・リャルデスや柏木が、あまりボールに絡めていなかった。印象的には、「この2人にボールを持たせてやろう」という発想のフットボールをやっていなかったように思います。

代わりに多くボールに絡んだのが、田中達也選手と原口選手の両ウィングです。小気味よいドリブル突破は魅力十分でした。ただ、問題はサイドを崩した後ですよね。当然、PAの中で待っているのはエジミウソン選手なわけです。

エジミウソン選手が持つFWとしてのトータルの能力に疑いはないのですが、栗原・中澤というJリーグ屈指の強度を誇るCBコンビを向こうに回したとき、常に制空権を掌握できるか、というとやはり足りない部分が出てくる。

要するに単純なクロスではマリノスゴールをこじ開けられないわけですね。

だから、素人発想ながら、サイドの選手は低めの位置から、相手DFラインの裏を突く、グランダーのクロスというかスルーパスというかを入れると効果的だったと思うのですが、なかなか、そういうやり方は採ってなかったように感じます。というよりも、それは田中達也選手や原口選手の得意とするプレーではないですよね、たぶん。

そんなこんなを考えてみると、単純に、マルシオ田中達也の位置を交換すれば良いのではないか、なんて感じたりもするわけですが、ペドロヴィッチ監督にはペドロヴィッチ監督なりの、オランダ風サッカーに対する確信があるのでしょうから、もう少し、熟成を見守る必要があるのかもしれませんね。

マンUvsシャルケ・2ndレグ

この試合を見ていて98年のナビスコカップを思い出したのはワタクシだけでしょうか?

リーグ戦では最下位争いの渦中に引きずり込まれていた当時のジェフ市原は、どういうわけだかカップ戦では、あれよあれよの快進撃。気が付けば決勝に進出していました。

相手はジュビロ磐田。なんだかよく分からないパワーに後押しされてファイナルの舞台にたどり着いたジェフでしたが、当時の絶対王者には全く歯が立たず。勢いでは乗り越えられない壁があることを突きつけられたわけですが、まさしくシャルケにとっては、そういう試合になりましたね。

2軍と揶揄されかねないメンバーのマンUに、基本、手も足もでなかったシャルケでしたが、ラウルが中盤に引いてからは、多少、形らしきものは作れつつありました。

で、中盤でのラウルの動きを見ていると、特徴としては

・落ち着いてボールを足元に収める

・瞬時にマークの緩い味方を探し出し、シンプルかつ正確に配球する。

・パスして動きを止めるわけではなく、スっと前線に顔を出す。

こんな感じ。

シャルケは中盤底のスペースを埋める役割を担ったパパドプーロスが、攻撃面でのブレーキになっていたので、ラウルが中盤に下がることで、ようやくボールが回るようになりました。

ということは、パパドプーロスみたいに中盤のスペースを埋めることができて、かつ、ラウルみたいな捌きのできる選手がいれば、シャルケも、手か足かは出たんじゃないかと。

……遠藤?