アジアカップ・グループリーグの周辺をウロウロと…

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基本的に、常に通常運転な弊ブログですが、たまには旬な出来事にくしも反応しろとのリクエストがありましたので、アジアカップのグループリーグを通じて感じた諸々を羅列してみようかな、とかなんとか。

vsヨルダン

いあぁ、この試合、実は大して見てないんですよね

この日って世間的には3連休の真ん中でしたよね。で、ワタクシも、そのような世の中の風潮に流されて(?)、少し羽根を伸ばしておりました。まぁ、所用があって旅先に出かけていて、夜には開放されるので、近くに住む友人と久々に会って、夜に軽く飲みに行こう、ということになっていたわけですね。

ただ、友人も仕事でしたので、いつフリーになるか分からないってんで、ホテル待機をしていました。で、結局、友人と合流できたのが9時過ぎ。帰宅したのが0時前。つまり、19:0021:00と23:45くらいの時間帯にテレビを見ていたわけです。

これが、どういうことか。 BSだったか地上波だったか、ともかくNHKの試合直前の煽り番組はさんざん見ておいて、結局、試合そのものは残り15分くらい見ただけで、しっかも酔っ払いモードだったって話です。フツーに「吉田ってサイズ的にも顔面的にもプレー的にも迫力あるなぁ」とか呟いていました。

それでも、帰りがてらに〆のラーメン屋を探すことなくホテルに直帰したので、この点だけは自分で自分を誉めてあげたいと思います。

vsシリア

この試合は、見ましたよ、ちゃんと翌朝に。印象としては、「フツーのチームとフツーのチームがフツーに試合をしている」って感じですね。

前田がどうだ、とか、ジャッジがこうだ、みたいなことが盛んに取り沙汰されていましたが、逆に言えば、そこくらいしか明確な突っ込みどころのない、アジアレベルなりに高次元で引き締まった良い試合だったと思います。

お手本通りのポゼッションサッカーをする”やや格上”の日本と、統制のとれたカウンタサッカーを披露する”やや格下”のシリア。どちらも組織を破綻させることもなく、凸と凹がガップリ正面四つに組んだわけですから、拮抗した展開になるには、なかば必然というか、構造的な苦戦ですね。こういうチームとこういうチームが互いの持ち味を発揮していれば、こういう試合になりますよ、みたいな。

具体的に、ここが悪い、とか、誰がはまっていない、とか明確な修正点があれば、監督さんとしても対応のしようもあるんでしょうけど、「こうなっちゃ、なかなか上手くいかないよね」って流れになってしまうと、監督さんとしても、そうそう手の施しようもない。ザックもマフィアみたいな表情になるってもんです。

他に気になったのが、他のブログさんでも少なからず取り上げられていましたが、長友がフィジカル任せのディフェンスでファールを貰っていた点ですね。

長友の心中を慮ってみるに、

「これくらいで倒れんなよ、てか、審判、これくらいで笛吹くなよ」

って感じかもしれません。

ヨーロッパ基準のプレーなんじゃないでしょうか。イタリアでは、あれくらいのアタリは当然のこととして必要となってくる。それで倒れてくれるようなヤワなアタッカーなんてセリエAにはいないし、ごく普通のプレーだからジャッジも目くじら立てない。

そういう「世界基準」が身についてしまっているが故に長友は知らず知らずのうちに、アジアでは「相手を吹っ飛ばすラフプレー」とされてしまうチェックを繰り返してしまっているのかも、なんて感じました。

vsサウジアラビア

まぁ、サウジがねぇ、、、特に守備がねぇ、、、って感じなんで、正直、なんとも言えませんが、前田が得点したことは、個人的に嬉しかったです。そうなんです、ワタクシ、微妙に前田を応援しているのです。

もちろん、後々振り返って「あの試合で決めていなければ、ザックも、もっと早く前田に見切りをつけられたのにぃ、、、」ってことになる可能性もゼロではないかと思いますが、そんな複雑なことは考えません。なんせワタクシ、微妙に前田を応援しているのですから!

試合早々に岡崎に2点入れましたが、前田の場合、白三角なボスキャラ選手より、汗っかきなオカ侍の方が、現時点での相性は良いのかなぁなんて。

年間に数試合しかプレーを(スタンドで)見る機会がないので迂闊なことは言えませんが、前田って白三角さんかっけーみたく、フィジカルを生かしてボールを収めて、そのまま独力でゴールに突撃するって選手じゃないですよね。

フィジカルではなく技術でポストプレーをするタイプで、大きな展開を時に織り交ぜつつも、基本的には、七色のテクニックを駆使して、難しいボールでもしっかりと対応して、近くにいる選手に確実に繋げていく、そういうプレースタイルだと認識しております。

つまり、前田が活きるためには、前田を孤立させることなく、そのポストからの落としを”わざわざ”貰いに行く選手が必要なんだと思うんですね。

実際にジュビロは、前田のポストプレー(と得点感覚)を前提に、それをどう活かしていくかって攻撃をしていると思います。いわば前田は、献身的かつ周囲を活かすプレーをする「王様」なんですね。「〈周囲を活かす前田〉を活かす」という意識が徹底されている。

そういう、「FWの落としを貰いに行く」=「FWのお膳立てを前提に攻撃する」というジャンルに限れば、香川・白三角さんかっけー・松井って並びは、必ずしも合理的とは言い切れないですよね(くどいようですが、前田を活かすって部分に限定すれば、ですよ)。

逆に、ザムライさんならば、流れの中で2トップ的な関係も作れますし、他人を活かすというメンタリティも持ち味の一つなので、「前田との相性」という観点では、岡崎、良いですよね。

そんなわけで次にアジアカップに触れるのは、もう三試合してからかなぁ、、、なんて。