2010年シーズンを振り返る、選手の群像編ジェフの福元選手の周辺をウロウロと…

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

まさかの残留・降格劇で閉幕した2010年のJリーグ。オフシーズンになると、特に書く内容もないので、アップせずに温めてきたネタを、今更ながらに述べていくシリーズを開始します。えぇ、シーズン中となんら変わらないパターンのヤツですね。

えと、5月5日の試合になります。当然、もはやあまり内容を覚えていないわけではありますが、携帯のメモ帳機能のところに、箇条書きのメモが残っているので、それに合わせて書いてゆきます。

ゴールデンウィーク中の試合ですね(遠い目)。4月29日に始まって5月5日に終わる感じです。4月29日って、我々の世代的には「天皇誕生日」でしたね。中学校に入るか入らないかくらいの頃に、天皇誕生日の日付が変更になりましたが、63年もの間、旗日でしたので、そのまま「みどりの日」になりました。

で、ワタクシ、あまりカレンダー通りの生活をしていませんので、知らないうちに、これは比喩でも何でもなく、本当に知らなかったわけですが、気づけば、今や「昭和の日」って言うんですね。

「昭和の日」ってネーミングに文句があるわけではないですが、「みどりの日」っていう、秀逸な名前が好きでしたので、微妙に残念だったりします。

なんというか、

みどりの日だからお祝いして学校休もうぜ、だって、みどりなんだもん!」

って言われたら、そりゃ

「休もう、休もう。だって、赤でも黄色でもなく、みどりなんだもん!」

って話になりますよね。

そんな紆余曲折を経た4月29日に対し、戦後は終始一貫して不変なのが、5月5日です。5月3日も、憲に関する法がどうのこうのして以来、不変なんでしょうが、一身上の都合により割愛。

とにかく、5月5日は誰がなんと言おうと、こどもの日なんです。お金持ちのお屋敷なんかには立派な五月人形やら人形焼きやら人形町やらが飾られるわけですね。

そんな5月5日には家族で出かけましょう、ならばJリーグに来ませんか?来ちゃいなよ、奥さん、どうせ旦那はいないんだろ?

念のため確認ですが、ワタクシが大人になったときには、日活ロマンなんとかは、過去のアミューズメントになってましたよ。

ともかく、家族連れを巻き込んだイベントを、ジェフのフロントもあれやこれやと考えてくるわけです。

一般的に、選手入場の際には、「スポーツをするときはルールを守ろう」みたいな黄色いフラッグが入場して、それから選手が入ってきますね。

この日のフクアリでは、そのフェアプレーフラッグと選手の間に、もう一枚、旗が入場しました。ジェフのクラブスローガン的なことの書かれた旗ですね。旗が二枚になるということは、旗を持って入場できるサポーターも倍増するってことです。それが確か、「こどもの日に来てくれた家族の中から抽選しました」的なことでした。ほら、話が繋がった。

さて、スローガン的なフラッグの後に続いて、選手が入場してきます。で、選手入場に付き物なのが、エスコートキッズ。エスコートキッズの人選で、よくあるのが、「なんとかジュニアFCの皆さんです!」ってパターンですが、この日のジェフフロントは、そんなベタなことはしません。

そうです、この日は、こどもの日なんです。お金持ちのお屋敷なんかには立派なカブトやらカブトムシやら兜町やらが飾られるわけですね。

ファミリー・ジョイン・デイのフクアリでは、「家族でカブトを作ろう」みたいな催しも行われていた模様。そしてエスコートキッズは、「カブトを作ってくれたキッズたち」から選ばれたとさ。

まぁ、なんてことない出来事を延々とダラダラ書いてきましたが、個人的に、こういう、なんてことないファンサービスの積み重ねが、巡り巡って、日本のサッカーを強くしていくものと考えております。

ちなみに、この日の千葉は、茶野選手とかの欠場もあって、福元選手が先発出場していたのですが、たぶん福元選手、とても良い人です。

選手入場前に、コンコースみたいなところでダラダラ整列している様子が、大型ビジョンに映し出されるわけですが、そのときに福元選手、手を繋いだエスコートキッズに優しく何か話しかけていました。

エスコートキッズのちびっ子たちは、当然、ガチガチに緊張しているわけですね。で、エスコートキッズが緊張していようがいまいが、選手にとっては、どうでもいいことなわけです。ちびっ子キッズがこわばった表情していたらイエローカードが出されるとか、笑顔だったら一回オフサイドを見逃してもらえるとか、素敵な笑顔だったら漏れなく1点プレゼントとか、そんなことはないわけですね。

だから、集中力を少しでも高めたい試合前に、わざわざ気の散るようなことはしたくないと感じる選手もいるでしょう。

そういうなかで、落ち着かず借りてきた猫状態になっているちびっ子キッズに、気さくに話しかけるっていうのは、「優しさ」以外の何物でもないでしょう。

これまた、本当になんてことない風景ですが、やはり、こういうことの積み重ねが、日本のサッカーの未来を少しずつ明るくしていくのではないかと、強く信じるところだったりします。