次期監督と逆上がりの関係性の周辺をウロウロと…

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今日(もう、昨日か)は、コートジボアール戦でしたね。避けられないとはいえ、敵味方関係なく怪我人がでるのは残念です。

とはいえ、本エントリーでは昨日の試合には全く触れません。ワールドカップが開幕する前に、次期監督について考える。鬼のみなさんには大爆笑されることうけあいな内容です。

少し前の話ですが、一部スポーツ紙では早くもポスト岡田が話題になっていましたね。

「一部スポーツ紙」と表現すれば、それは往々にして東スポを指すのですが、今回の場合、ニッカンとかですね。

本当か嘘か知りませんけど、協会の眼差しはアルゼンチン方面に向いているとか、いないとか。仮に協会にそういう指向性があるとするならば、個人的には悪くないチョイスかなと思います。

名前の出ている人たちには、タイミング的にアルゼンチンが経済的にいろいろあった時期だったりして、給料未払いによる辞任みたいな感じだった人もいますし、ならば、日本の協会に払える程度の年俸で仕事を引き受けてくれるかもしれませんしね。

ときどき「是非ヨーロッパの名将を!」なんて声も聞きますが、そんな事したら日本サッカー界は財務的に文字通り破産してしまうように思われます。

もし財政的にヨーロッパからの招聘が難しいとするならば、南米からということになるかと思いますが、南米のうちブラジルかアルゼンチンかと言われれば、なんとなくアルゼンチンの方が良さそう。

特に根拠はありませんが、過去のJリーグを見てみると、ブラジル人指導者の場合、戦術家タイプよりもモチベータータイプの方が、日本人と相性が良さそうなんですね。

モチベーターという言葉は少し不正確かもしれませんが、ここでは、「戦術に選手をあてはめるタイプ」に対し、「選手の能力を遺憾なく発揮させることに力点を置くタイプ」という意味で使ってます。

Jで活躍するブラジル人監督って、どちらかというと、モチベータータイプが多いような気がします。例えばシャムスカやクルピみたいな。オリベイラも、こっちのカテゴリーかなと思いますし。

一方で戦術家タイプのブラジル人監督となると、FC東京で苦労した人やら、神戸で苦労して気がつけば中東方面に行った人やら、なんとなく良いイメージが湧かない。

もちろん、ジョアン・カルロスとか、レオンとか、ネルシーニョとか、一定度の成功を収めた人たちもいますが。

この辺の事実認識はかなり怪しいですが、仮に上の見通しが正しいとして、次に問題になるのが、モチベータータイプの監督が現在の代表監督に相応しいといえるか。言い方を変えれば「選手のモチベーションさえ上げられれば(選手がそれぞれの能力をありのままに発揮すれば)、世界と戦えるか」となると、そうはいかないでしょう。

Jならば、言い方が悪いですが「ドングリの背比べ」なので、モチベーションコントロールが、とても重要になるんだと思いますが。

そうすると、戦術家タイプが必要になるわけですが、ならば、そういうわけで、ブラジル人は厳しいかなと思うわけですね。

アルゼンチンの場合、現在は神様のお子様ですので、人類の思考の枠外からアプローチしたサッカーをされているようですが、基本的には、戦術的によく練られたパスサッカーのイメージが強いですし、日本人にもフィットするかな、なんて思います。

ただ、そもそも現在の日本サッカー界に外国人監督が必要なのか、という別の問題もあるかと思います。

みなさん、逆上がりって出来ますか?

ワタクシは小学校の高学年になって、やっと出来るようになりました。結構、練習した記憶があります。そのとき役に立ったのが、例の、扇形をした、途中まで足をかけあがらせてくれる補助具です。

すいません、ワタクシは余り活用しませんでした。ただ、基本的には役に立つ道具ですよね。

しかし、補助具を使って逆上がりをしたとしても、それで「逆上がりが出来るようになった」とは言わないかと思います。

これは、個人的な感想というか、独断的な考え方なんですが、外国人監督によって、ワールドカップなどで良い成績を残せたとしても、それは「補助具を使った逆上がり」に過ぎないんじゃないか、と思うんですね。

国籍は構わないんですが、Jリーグ育ちの指導者に率いられた日本代表が、世界の強豪国と互して戦う、というのが理想なんじゃないかな、と思うわけです。

しかし、かといって、現在の日本サッカー界が持つトータルでの地力で、それが可能かと言うと、かなり厳しい。

「補助具なしで逆上がりできない」がスッポンとするならば、「補助具つきの逆上がり」でも、それはお月様です。そう、日本サッカー界は、まだ逆上がりのできない段階ですので、補助具は必要なんだと考えます。

ただ、補助具には補助具の役割を取り違えないで欲しいな、とも思います。補助具の役割は、あくまで「逆上がりの動きをカラダに覚えこませること」です。

だから、代表の外国人監督には、もちろんワールドカップなどで好成績を収めてもらうことも大切ですが、それ以上に「世界と渡り合うための方法論」を日本のサッカー界に叩き込んで欲しいと思うんです。

また、詳しくはいずれ述べるかもしれませんが、述べないかもしれませんけど、トルシエは補助具としては失敗だったと思います。トルシエのノウハウは、その後の日本サッカー界の血肉とはならなかった。

一方、オシムは大成功です。今後の日本サッカー界が適切に消化すればの話ですが。

話が逸れましたね。

とにかく、おそらく外国人であろう次期代表監督には、「ノウハウを日本サッカー界に植え付けてくれる」タイプの人を招いて欲しいな、と思います。