主審の粗相と選手の男気〜YS横浜vs鳥取(6/5)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□貿易をするのだ

日程発表直後にスケジュール計画のラフスケッチを作ったときには、まさか直接対決になるとは思っていなかった一戦。どういう直接対決かというと、「12位vs13位」の直接対決でございます。今シーズン全く勝てていなかったYS横浜ですが、前節岐阜に激勝して13位にまで急浮上、どうしても12位を死守したい鳥取的には風雲急を告げる展開となりました。いやぁ、YS横浜、柏木を蹴散らしましたねぇ。

三ツ沢に乗り込んできた鳥取はシーズン途中に監督を交代するという荒療治。しかも、単なるショック療法というより、キムジョンソン監督の招聘に成功するというグッジョブ。キムジョンソン監督的には中世に中継貿易で繁栄を謳歌した琉球王国から、近世の北前船で殷賑を極めた(米子のある)鳥取(県)への転進。琉球時代の活動量が豊富でアグレッシブなスタイルから、芸者文化の華やかさを偲ばせる妖艶なサッカーにイメチェンしてたりするのかしら?

 

□トップ下システムvs若者たち

今シーズンは3バックか4バックかに関わらず、〝2トップ+トップ下〟というセットを崩さないYS横浜。この試合ではサイド起用の続いていた柳がFWに配置されていました。3バックに〝ファーストトップ+セカンドトップ+トップ下〟なんで、もはやこれは実質的に3421なのではあるまいか。

他方、鳥取は楽しみな選手が多いですね。左WBの杉井(20歳)は柏アカデミー出身で前々所属が柏なんで、育成型レンタルとかかな? ISHの原田(20歳)は前所属が川崎、育成型レンタルで間違いなさそうですね。3バック真ん中の石田に至っては18歳、市船出身の高卒ルーキーときたものだ。親御さんが快く送り出してくれるのだから、J3も社会に認知されつつあるようです。鳥取は昨年のルーキーに四中工で選手権を賑わせた田口がいて活躍もしましたし、プロ志望の強い高卒ルーキーの受け皿的性格を帯びつつあるのだろうか。

 

□2ー1でYS横浜が勝ちました。

試合は前半から動きます。セットプレーから波状攻撃を仕掛け、最後は佐藤が押し込む。佐藤、上手いですよね。プロ目線で見るといろいろ不足もあるのかもしれませんが、途中出場も含めて、ピッチで見るたび、毎回毎回いちいち上手い気がする。YS横浜はCBに土館と池ヶ谷がいて、件の佐藤と大ベテランの吉田がWボランチ。中央に経験のある選手を固めたことで、チームに軸が出来た感じです。

後半開始とともに鳥取は田口と安藤を投入。その采配がピタリ。田口の突破から得たFKを安藤が蹴る。それがンドカ・チャールズのハンドを誘発し、PKを安藤が決めて同点となりました。しかし、YS横浜も黙っちゃいない。カウンターから抜け出した佐藤がPKを奪い返し、土館が決める。これが決勝点となって、YS横浜が12位13位直接対決を制しました。

 

□可児と西山

この試合では主審の経験不足を感じさせるシーンが散見され、その尻ぬぐいをプレイヤーがするというスポーツマンシップに心奪われまきた。まず前半、ゴール前のスクランブルで鳥取のGKが痛んで試合が止まるということがありました。本来ならドロップボールになるところ、主審はなぜかスローインを指示。そこはドロップボールに改められたのですが、ボールの返し方に意思疎通が足りなかったらしい。YS横浜の船橋がヘンテコなボールの戻し方をすると、YS横浜GKがキャッチ。バックパスなんで間接FKになる。「そんなアホな⁉」ってシーンでしたが、そこは可児が敢えて間接FKをゴールとは違う方向に蹴り出すことで解決しました。

それから、もう一つ、終了間際に主審がロスタイムを間違えるという、空前絶後の、超絶怒濤の事態が発生。リヒャルト監督は激おこ。普段はモンスタークレーマーですけど、これは仕方ない。そりゃ怒る。っていうなかで、途中出場したYS横浜のベテラン西山が「いいから!やろう‼」と一喝。チーム全体に再びスイッチが入りました。これも格好よかったですねぇ。試合が荒れまくった挙げ句「ロスタイム15分!」みたいなことにもなりかねないシチュエーションでしたので、これまた主審さんは選手に助けられたと思われます。

 

□飯を喰らふ

え〜、お昼ご飯は横浜駅から2〜3駅手前の神奈川新町という駅で降りて、「なりこま家」という、牛丼屋スタイル定食屋へ。ハンバーグ、美味しかったですよ、とっても。ただ、フロアの店員をはじめとする3人で回していたのですが、試合の主審+副審の3人と同じで、奮闘はしつつも戦場を上手く回せていたかどうかはなかなか微妙でした。

夕食は中華街。「京華樓 中華街大通り店」で「よだれ鶏の冷麺」をオーダー。全体的なメニューの価格帯と比較して、コスパが良い。単品のよだれ鶏よりも安い(ハーフサイズなんでしょうけど)。いやあ、美味しかった。そして辛かった。「辛くないけど美味しくもない」ものよりは「辛いけど美味しいもの」が好きなワタクシ、しっかりノンアルコール夕食を堪能。楽禁酒令が発令されてなければ麻婆豆腐とかも食べてたかもしれないですけど、ここはスッキリと1320円で退散しました。