挫折と成功と〜藤枝MYFCvsAC長野パルセイロ(4/10)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□栃木にゆかりの指揮官対決

藤枝は今年から倉田安治新監督ですね。岐阜の監督をしてそこそこの成績で、降格した年の栃木でシーズン途中に火中の栗を拾わされて大火傷した指揮官ですが、開幕3戦で1勝1敗1分。首位の岐阜にしか負けてないとみるべきか、不振と混乱を極める讃岐にしか勝ってないとみるべきか。とりあえず去年の成績は石崎さんがだいぶ下駄を履かせてくれてのものなので、そこを基準にするのは可哀想。

対する長野は、試合開始前の段階で無敗。まるで埼玉県代表明和中学の日向君が「オレのサッカーは負けないサッカーだ」と叫んでいるようです。もちろん「どんなことをしても勝つサッカーだ」の部分は省略です。率いているのは信頼と実績の横山雄次。こちらは降格した栃木を立て直してJ2に引き戻した監督さん。長野でも少なくとも去年の成績で評価すれば、マイナストレンドにあった長野の矢印を上向きにしたわけなので、信頼と実績を感じさせます。

 

□選手に注目してみた

ノブりんの頃はデカモリシがチームの顔になっていましたが、この試合ではベンチにも入っていなかったですねぇ。コンディションですかね?戦術上の判断ですかね。ちなみに藤枝のWボランチ鈴木淳と岩間だったりします。スキンヘッドと坊主頭です。もっといろいろ見分けがつかないかと思ったら、わりと見分けやすかった。

一方の長野。ボランチに藤山智史という選手が。「藤山」という名字で背番号が(8)。「うん? 長くFC東京の最終ラインを支えた、あの選手のご子息か⁈」と思ったのですが三重県出身だったので別人の模様。長野にはもう一人、三重県出身がいて、山本龍平。四中工から高卒で松本に入団して選手ですが、いまは長野にいるのか。禁断の移籍じゃないか。途中に山形を挟んでいるようなので、そこは問題ないって話しですかね。そもそも日本ではそういうの関係ないって話でしょうね。

 

□死闘の末のドロー

前半は藤枝がポゼッションのイニシアチブを握りました。果たして、前半のうちに藤枝が先制。折り返しが入ってからの波状攻撃。最後はSHの杉田がゴールネットを揺らします。ゴールネットを揺らしてからの揺りかごパフォーマンス。実は揺りかごパフォーマンスを眼前にしたのは初めてかも。

後半に入ると長野が選手の配置を調整しつつ反撃に。なかでも水谷は七変化。4231の右SBでスタートして、後半の開始とともに右SHへスライド。後半途中からは3142の左WBで、最後はベンチ。便利屋です。ともあれ、そんな骨折りが奏功して長野が追いつきます。しかも決めたのは水谷。右の崩しからの波状攻撃だったので、藤枝の先制点に似通ったゴールでした。同点になってからも、やや長野優位で試合は進み、PKも獲得しましたが、そこは藤枝GKの杉本が魂の横っ跳びでセービング。スコアは動かず、ドロー決着となりました。

 

□結局最後は442が正義なのかも

繰り返しになりますが、前半は藤枝の試合でした。牽引してたのは押谷と宮本のツートップ。2人のコンビネーションで迫力十分のカウンターが発動されて、そこからサイドに振っていく王道の教科書スタイル。中盤ボックスなんでトップ下が空くのですが、そこには右SHの枝村が絞る。ずっと絞り続けてスターティングポジションをお留守にするので、右からのサイドアタックには人数が一人少なくなるというご愛嬌まで付いてくる。

ということもあってか、後半途中からは枝村から谷澤にスイッチするとともにSHの左右を入れ替えサイドに張らせ、ツートップの一角を岩渕にスイッチ。岩渕がトップ下っぽくプレーしました。実質的に4231となったのですが、これは結果論的に悪手だったかもしれません。カウンターの脅威がシンプルに半減しましたので、ただでさえ勢いづいていた長野の攻勢を加速化させてしまった憾みがある。8人で守って2人でカウンターというスタイルを続けた方が良かったかもしれません。

 

□試合後

実は3週続けて静岡でサッカーを見ました。先々週はエコパでジュビロ戦。先週は日本平でのエスパルス戦。で、今週は藤枝ですね。春ですからね。しっかりマスクをして、飛沫を飛ばさず、密を作らず、ひそやかに、かつ、軽やかに。で、今週になって、やっと富士山が見えたよ。地方出身者としては、名古屋から東京行きの新幹線に乗ったら富士山。なんですけど、富士山って、なかなか見えないんですよね。「いけず〜」なんですよ。『ちびまる子ちゃん』風に言えば。静岡だけに。

「見える見える」と思わせておいて、なかなか見えない。わくわく期待させといて、実は、さほど期待に応えてくれない。これ、どこかで抱いた感情だなぁと思ったら…『11PM』だ!当時中学生だったワタクシが、「きっと、中学生男子の期待に応えてくれるだろう」とドキドキしながらテレビをこっそり見て、実際にお色気シーンがあった確率と、富士山が見える確率って、ちょうど同じかと思われます。あぁ昭和は遠くなりにけり。