若きウェルテルは悩むのだ〜YS横浜vs熊本(3/28)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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□監督続投の真価が問われるシーズン

両チームとも監督さんを続投させ、継続路線を敷いた今シーズン。YS横浜は「ホワーイ!ジャパニーズぴーぽー‼」、(審判への)モンスタークレーマー体質でお馴染みのリヒャルト監督。成績はともあれ、Jリーグからは散々注意されているものと推察しますが、それでもこの人と心中するのですね。ワタクシ的には、YS横浜は最後の砦なのですよ。そもそも一都三県にはJ1やJ2に比べてJ3のチームは少なかった。その中でどういうわけだか相模原が昇格し、FC東京U23は活動終了。今シーズンはもはやYS横浜サポーター状態で三ツ沢にヘビーリピートするしかないものと予想されます。

対する熊本も大木さんの継続路線。まぁ、これは既定の方針なのでしょう。就任当初とシーズントップは鮮やかながら、時間の経過とともに尻つぼみになることがパターン化している大木さんですが、2年目の上積みがあるかどうか、リアルガチで正念場かもしれません。

 

□変則フォーメーション対決

今年のYS横浜は中盤ダイヤの442が基本システムなんですかね。神田夢実がトップ下で土館がアンカー。左右が吉田と柳なんで、この2.5列目属性の実力者をインサイドではなくサイドで使いたいということでしょうか。試合中の立ち居振る舞いはともあれ、リヒャルト監督がやってることはずっと一貫していて、プレスに行くところ行かないところのメリハリを付けることと、カウンターから速攻なのかやり直すかのメリハリを付けること。それは今年も健在のようです。

他方の熊本。両ウイングが幅を取る3トップ。CFがウイングより低い位置にいることが多いという意味では、少しヴェルディに似ているのかも。中盤はセントラル2枚とWBですが、セントラルの一角である岡本知剛ボランチというより2トップに近いポジショニング。知らないうちに大木さんは、中盤省略サッカーに舵を切った模様。言われてみれば去年の時点でそうだったような気もする。

 

□判定があれば、わずかに熊本

中盤の真ん中に人数を割かない熊本は、WBを起点とするか、3バックのロングフィードにウイングを走らせる。で、YS横浜はスカウティングの成果か、単に噛み合わせるが良かったのか、その3バックとWBのところにプレスをかけまくり。おあつらえ向きと言わんばかりに熊本のビルドアップを無力化します。しかし熊本も飲水タイムあたりを契機に微調整。システムがさらに難しい感じに。概念化すればボックス442のWボランチの一人がリベロに下がっているような感じ。WBとボックス442のSHがサイドで共存しているイメージというか。ともあれ、0ー0のままハーフタイムを迎えます。

後半に入ると熊本が圧力を高めます。特に岡本知剛が上手くボールを引き出せるようになって、サイドに流れつつクロスの一歩前って場面を多く作っていました。そして、その岡本に代わって津工業出身の東出が投入されると、熊本は「右を崩して左サイドはインに絞る」という形からチャンスを量産しましたが、YS横浜も終盤に応戦。いろいろ忙しい展開のなか、スコアレスドロー決着となりました。

 

□カテゴリーを上げそうな選手たち

注目すべきタレントが両チームにいました。YS横浜ではンドカ・チャールズ。ボニフェイスの弟だったりするのかな? 体幹が強くて、「キーパーからのロングボールをマイボにして、単騎突破していけ‼」っつう役割をハイレベルで繰り返していました。ファール判定に納得できずグズグズしてたら大ベテラン吉田から「切り替えて、ボールの前に立って、クイックリスタートを妨げろよ!」ってなことを思いっきり叱られたり、そういう部分が改善したら、個人昇格もありえるでしょう。

熊本からは河原創を挙げたい。この選手は、とにかく、ガットゥーゾ。豊富な運動量と秀逸なバランス感覚で、中盤スッカスカのワンボランチを完璧にこなしていた。挙げ句の果てにはプレースキックとかも蹴るのだから、おったまげ。重心の低いサッカー部体型ってのが、否が応でも親近感を爆上がりにする。応援したい選手です。

 

横浜駅は完成したってことで良いんでしたっけ?

試合後はJR横浜タワーへ。一応、これで横浜駅は、戦後になって一瞬たりとも途切れることのなかった再開発の工事騒音が一段落するんでしたっけ?まだまだ序の口でしたっけ?横浜駅の北半分がJR直営テナントビルになりました。それはそれでめでたい話なのですが、我らが(?)鶴屋町界隈の治安が良くなってしまったらどうしよう。女子大生とかOLさんとかが「逆にお洒落」って言って、横浜駅左上に押しかけたらどうしよう…。我々の天国はこうやって失われていく。。。

そんな悩みの絶えない若きウェルテルは「Craft Beer × MexItalian CRAFTSMAN YOKOHAMA」で憂さを晴らすのです。公表31種(実際は5種類くらいがソールドアウト)のタップを誇るビアバー。ラガー・ピルスナー系が揃って品切れで往生したよ。1杯目は日本的ビールを飲ませてくれ。ここに限らずビアバーのIPA特化傾向に若干の疑問を禁じえない今日この頃だったりします。