ドラマチック〜ルヴァンカップ決勝(10/26)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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ルヴァンカップ決勝でございます。生観戦は何年ぶりかな? まあ、楽しみ。どちらかというとチャレンジャーの立場で決勝の舞台に立つのが札幌。浦和退任後、フリーになっていたミシャを一本釣りして、成績が高止まり状態。野々村さん的にはミシャの浦和退任は「渡りに船」って感じだったと思われますが、ワタクシにとって、札幌の決勝進出が「渡りに船」。今シーズンはなかなか札幌戦との相性が良くなくて、生観戦する機会がなかったのです。「もしや日帰り札幌ドーム⁈」とかも考えていたので、ホント、渡りに船。

そんな札幌を待ち構える壁、それが川崎フロンターレ。まあ、ルヴァンの決勝はフロンターレにとっても高い壁ではあるので、どちらも壁への挑戦なわけですが。思い出すなあ、ガム…。森……。ともあれフロンターレについても今シーズンは天皇杯の明治戦しか見てないので、この大舞台で改めて観戦できるのは、渡りに船っちゃ、渡りに船。なんだかんだでリーグ戦は苦戦してますが、この成績で「苦戦」と言われるのだから、さすがは王者。

 

そんな王者川崎を向こうに回した札幌ですが、ミシャ軍団は怯んだりなんてしない。アタックを仕掛けます。攻守において札幌のキーマンとなっていたのは、ジェイとチャナティップ。この二人にボールが入ると、簡単には失わない。だから守備も体勢を立て直せる。そして、この二人には展開力もあるから、ウイングバック鈴木武蔵も信じて走ることができる。はまったときの攻撃は、とても痛快でした。

対する川崎はスロースターターなんですかね。この試合だけなのか、最近はそんな感じなのか、じっくり相手を見極めようとする序盤。その間に先制点を奪われてしまったのだから、「試合巧者、ウイニングメンタリティに溺れる」みたいなことになりかけました。鹿島やブラジルみたいに序盤を見極める時間にするなら、もう少しセーフティファーストに、例えば大きく蹴るってことを増やすとか、そういう感じでも良いのかな、なんて思ったりもする。パスサッカーのDNAがそれを許さないのかもしれませんが。

 

ともあれ、先制したのは札幌。右サイドからのクロスが抜けて、最後は大外でフリーになっていた菅が豪快なダイレクトボレーを叩き込みました。もう少しミートが綺麗だったら完全にウイニングイレブン状態でしたね。そこからは川崎が攻めまくります。バーやらポストやらに直撃させまくります。なかなかゴールラインを割れませんでしたが、前半のロスタイム、ラストプレーのコーナーキックからの流れで阿部が蹴り込み、前半のうちに同点となりました。

後半に入ると少しずつ札幌がカウンターをしかけることが増えていきます。そしてさらに勢いを加速させるべくミシャ監督はアンロペ(アンデルソンロペス)とルーフェル(ルーカスフェルナンデス)を投入。負けじと鬼木監督は切り札としてとっておいた中村憲剛と小林を続けざまにピッチに送り込みます。しかも、その小林が勝ち越しゴールを決める。これで勝負は決まったかな、と思いきや、後半ラストプレーのコーナーキックで札幌が追いつく。カップ戦の決勝らしくドラマチックです。

 

延長戦に入ると、試合はさらにドラマチックに。チャナティップがカウンターから爆走すると、谷口が決死のディフェンス。イエローカードが提示され、フリーキックの準備をしていると、VAR発動。決定的なレッドカードはVARの対象ということで、谷口へのカードは赤色に変わり川崎は1人少ない状態に。しかも、それだけにとどまらず、直後のフリーキックを福森に決められます。まさに悪魔の左足。これ以上ない“恩返し”で川崎を奈落の底に突き落とします。1人少なくて、さらにリードされる。さすがの川崎も絶体絶命に。

それでも、まだまだドラマチックは終わらない。いや、ロマンティックが止まらない。胸が胸が苦しっくなる〜♪(苦しくなる)。コーナーキックからの混戦、最後は再び小林悠。千両役者というか、なんというか。正直、中村憲剛小林悠が入ってから、リズムとしては少し微妙になったところもあったのですが、それでも決めるときは決める。

 

そんなわけで、試合はとうとうPK戦。いやぁ、一喜一憂ですね〜。正直、テレビや録画で見るときは、PK戦に突入したら、後は見ないのですね。「公式記録的には引き分けでしょ!」ってのもあるし、「サッカーの醍醐味はそこじゃない気がするし」ってもあって。でも、生でPK戦を見ると、やっぱり、そこに勝ち負けのドラマがあるし、サッカーの醍醐味ではないかもしれないけれども、勝敗の醍醐味はあるんだなぁと強く感じた次第です。

で、そのPK戦でヒーローになったのが新井。いつの間にやらチョン・ソンリョンからレギュラーを奪ったいぶし銀。スタンドのフロンターレサポーターのなかには、「新井〜」ではなく「新井さん」って叫ぶ面々も少なからず。メインスタンドにいて、音響が微妙でジョン川平のインタビューが聞きづらかったのですが、なんとも愛らしい表情が素晴らしかったです。ちなみにメインスタンドにいるとセレブレーションもよく見えないってことに、今更ながら気づきました。