後ろ姿〜東京武蔵野シティFCvs鈴鹿(5/19)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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この日は三鷹です。武蔵野陸上競技場。これまであまり気にしていなかったですが、武蔵野陸上競技場、その名の通り武蔵野市なんですよね。最寄り駅は三鷹駅なので、「この日は三鷹!」としましたが、正確性という意味では微妙なのか? なんてことを考えながら三鷹駅で下車して駅の案内を眺めてみると、「北口 武蔵野市」「南口 三鷹市」と書いてある。そうか、三鷹駅、そういう立地だったのか。まあ、そんなことは、どうでも良いや。東京武蔵野シティという仰々しい名前になった横河と、鈴鹿アンリミテッドFCの試合を観戦しました。鈴鹿アンリミテッドも、名前が変わりましたよね、少し昔に。最初の頃は「ランポーレ」と名乗っていたんですけど、いろいろ権利のアレコレでゴチャゴチャしたらしく。最近では「お嬢様聖水」で有名になりました。Jリーグクラブのない、いまや、レアケースとなった三重県には、アンリミテッドとヴィアティンという2つのJFLクラブがあって、この試合の始まる段階では、仲良く9位と10位で並んでおりました。

 

■前半

この日は二日酔い気味だったこともあり、昼ご飯は自宅で冷凍チャーハンを食べるだけにして出発。ヘロヘロだったので、試合後も、簡単に居酒屋にだけ寄って帰る(寄ってってるんかい!)。「居酒屋 一休」というチェーン店。「東京で一番旨くて安い店」と唄っているだけあって、安い。旨いについては、この値段なのだから、不問に付す。一般料金だけなら、普通のチェーン店居酒屋なんですが、300円支払って会員になると世界が変わる。

分かりやすい例を挙げれば、ビールやハイボールが190円とかになる。つまみも、そういう世界観の値段。おそらく、かつて大手が厳しい世論にさらされたように、名ばかり店長のハードワークによって人件費を削ってるってことだと思われますが、大手のイメージが悪化して以降、なかなか総合居酒屋に来ることがなくなったので、逆に新鮮でした。

 

さてさて、試合後の話をしている場合ではない。サッカーを見に行ったのです。ピッチを見渡してみると、キローラン木鈴がいるんですね、鈴鹿ヴェルディユース黄金世代の一人で期待されていたんですけど、ドロップアウトせずにサッカーを続けていたのか。なんか、バラエティ番組で久々にトリンドル玲奈を見かけたときと同じ感動を覚えたのは、なぜだ? 名前のパターンが似ているからか? そんな鈴鹿は横幅を広く使うサッカー。最終ラインで丁寧にビルドアップしながら、上げられるタイミングで確実にクロスを入れていくスタイルで、序盤からチャンスを量産。

対する武蔵野はフォアプレスなどはせずに、しっかりリトリートして、リスクを冒さず攻めようとする、いわゆる堅守速攻。単純に相手に押されているだけかのように思えましたが、順位も相手より上だし、試合結果を鑑みても、「(前半は)ノーリスク」っていうサッカーを、やろうとしてやっているということなのでしょう。

 

■後半

そんなわけで、序盤から鈴鹿が圧倒的に攻めていて、クロスやシュートの雨あられだったのですが、先制したのは武蔵野。少ないチャンスで澤野がものにしました。個としての決定力なのか、それとも、戦術的トレーニングの賜物なのか。これで、あとは70分間のらりくらりと交わし続けられたら、武蔵野は鹿島になれるのですが、そうはいかず。鈴鹿が例によってサイドアタックをしかけ、崩しきってから1トップのリンタロウがストライカーとしての仕事を完遂。同点に追いついてハーフタイムに。

とはいえ、武蔵野は強かった。後半に入ると、一気に堅守速攻の牙を剥く。堅守速攻といえば、カウンターとセットプレーなわけですが、まず「誰かが触ればそれでよいし、触らなかったらそのままゴールへ」っていう教科書的なフリーキックがゴールに吸い込まれると、カウンターからスーパードライブシュートが決まったり、日本戦のベルギーみたいな美しいカウンターが発動したりと、終わってみたら4ー1の圧勝でございました。

 

ところで、鈴鹿といえば女性監督が就任したことで、うっすらニュースになったのですが、実はコーチに岡山がいるんですね。ええ、あの岡山一成です、岡山劇場。奈良クラブのレジェンドになったものと思っていたら、こんなところに。で、JFLですから、コーチとはすなわち、雑用係。試合前には給水ボトルをピッチ脇に並べたりもする。で、その際、おもむろにサポーターに近づいた岡山、サポーターに挨拶して、コールを煽り出す。

選手紹介前の絶妙なタイミングでのことでしたので、間違いなく確信犯。確信犯というか、たぶん、毎試合やってそう。もはや、コールリーダーを操る影の司令塔といって過言でない。これが岡山劇場か。サポーターを巻き込んで作っていくパワーは、確かに凄い。しかも、ですね、現役時代はCFとCBを兼任した長身選手ですから、後ろ姿とか、めっちゃ格好良いのですよ。後ろ姿だけなら、仙台の渡邊監督と双璧をなすとさえ言える。後ろ姿だけなら、後ろ姿だけなら……(リフレインしながらフェードアウト)