面白系フィジカルモンスターなオルンガのゴールもあったよ。〜柏vs長崎(8/25)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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土曜日は日立台。今シーズンの柏は、サポからの支持率が成績のわりに宜しくなかった下平さんを切って、途中からレジェンドの加藤望を監督に昇格させましたが、残念ながら、そこからV字回復ということにはなっておりません。加藤望さん、確かにレジェンドだったんですけど、どちらかといと頭脳派というよりは天才肌のファンタジスタだったので、指導者としては、少し様子見をしないと評価しづらいところ。

一方の長崎。昇格初年度のプロビンチャは、ほとんどがそのままJ2に返り討ちされるのですが、さすがは実績十分の高木監督だけあって大健闘しております。それでもジリジリと成績を下げて降格圏にはまり込みつつあるいま、ここはアキラの神通力が必要ですかね。分割手数料をジャパネットが負担した上で、原価大安売りの勝ち点を大量に問屋から仕入れるってことはできないのかしら? 冗談はさておき、まさに正念場。真価と底力が問われるシチュエーションとなっております。

 

■前半

 

この日は松戸の花火大会だった模様。南船橋から武蔵野線で新松戸まで行き、そこから常磐線だったんですけど、浴衣を着た“かわいこちゃん”をたくさん見かけましたよ。“かわいこちゃん”というワードチョイスから世代を推測してくださいまし。そんなジジイであるにもかかわらず、オシャレカフェで軽食をとっていこうと試みながらも、目当てにしていた「 グリーフルカフェ」というお店が18時閉店。食べログだとバータイムがあるはずなのだけれど…

仕方ないので、同じくあらかじめ調べてあったカレーのお店「ボンベイ」に予定変更。いわゆるインド人のカレー屋さんではなく、日本でお馴染みのスタンド系のカレー屋さん。でも、味はしっかりと本格派。南アジアのサラサラカレーでございました。

この店の何が良いかって、まず生ビールがハートランドであること。グラスサイズなので値段も400円とお手頃でしたし。さらに食後にはデミタスコーヒーがサービスで出てきた。これまた嬉しい。何よりも、店員さんが、皆さん南アジアの方々であるにもかかわらず、日本語で会話していらっしゃった。これは高感度が高いです。

 

さて試合。まず柏ですが、端的に言いあらわすならば、「スペースにボールを出して走らせるのではなく、動いている受け手に出し手が合わせてパスを出す」というようなイメージ。「奪ったら、自動的にここに出せ!」という約束事があるというよりは、選手同士の即興のコンビネーションに依存するので、ボールを奪ってから攻撃に移行するまでのトランジションに異様に時間がかかります。

対する長崎は、逆に奪ってからのオートマティズムは見事です。奪ったら、まずスペースに大きく展開。あるいはサイドチェンジ。そこは高木さんの手腕。なのですが、さしもの高木さんにもお手上げな要素があって、それは個々の選手の個々のプレーの精度。こればっかしは、なかなか指揮官の手腕だけではいかんともしがたい。一見、レイソルのプレスがかかっているように見えても、ほとんどが長崎の自滅的なミスで、奪われていたように見えました。

 

■後半

前半、先手を取ったのは長崎。序盤は機能していた「奪ったら縦に長いの!」アタックが炸裂します。スペースに出されたフィードに鈴木武蔵が反応して首尾良く決めきります。しかし柏もすぐさま反撃。システム上のかみ合わせや個のクオリティの差もあって、サイドでは柏が優位に立つ。そして「クロスからクリスティアーノ」2連発であっという間に逆転してしまいました。さしずめそれを“クロスクリスクリス”と表現してしまいましょう。

後半に入っても柏の勢いは止まりません。というか、長崎の自滅が止まらない。ゴールに向けてのアバウトなボールに伊東純也が追いついて決めた3点目は、むしろ不用意に飛び出した長崎GK徳重のミスというべきですし、試合終了間際の2失点は完全に心が折れてしまった結果のように思えてなりません。柏の完勝となりました。

 

尤も、そうは言っても長崎を責めるのも酷。長崎のサッカーはハードワークサッカー。弱者が採れる数少ない選択肢なのですが、このサッカーにとって夏は鬼門。酷暑のなか、90分のハードワークはもたない。逆にレイソルは受け手の足下足下に付けていくタイプのパスサッカーですから、いわゆる“ボールは疲れない”を地でいくスタイル。夏場にマッチアップしたら、そりゃ、レイソルのサッカーの方が分が良いに決まっているわけで。

長崎は後半の15分過ぎには走れなくなってしまいました。そうなるとテクニシャン揃いのレイソルは俄然、テンションマックス。それはそれは幾つも幾つも縦パスをバシバシ通していましたよ。長崎はダブルボランチの両方を交代せざるを得なくなった。これでは厳しい。長崎にとって不運なのは、昇格初年度がワールドカップイヤーに相当してしまったこと。6月から7月までの長い中断期間がある分、ただでさえタイトな夏場が連戦続きとなる。ハードワークを身上とするクラブには、余りにも厳しいスケジュールです。高木監督の立て直しに期待しましょう。