矛が盾に勝った試合〜ジェフ千葉vsファジアーノ岡山(5/3)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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もう10年近くになるのでしょうか、ジェフのJ2生活が始まってから。同じような時期からエンジョイJ2を続けることをやめようとしない京都ととの関係を“ずっ友”なんて揶揄されたりもしますけど、こと、今シーズンに限れば、

京都よりはまだ上位に位置してます。とはいえ、毎年恒例の「至上命題のJ1復帰を1年で果たす、に失敗する」を演じてしまったエスナイデル監督としては、真価が問われるシーズン。現在の順位では宜しくありません。

他方の岡山はロケットスタートに成功。ちょいと前に“じゃない方(芸人)”という言葉がもてはやされましたが、好調ファジアーノを率いるのは、“(まさみの父親)じゃない方”の長澤監督。岡山にとって今年は間違いなく激動のシーズンになる。なんせ、岡山が、急進的なサポーターの期待にまで応えられたかどうかはともあれ、概ね破綻なくクラブを成長させてきた木村社長が、Jリーグ本体にベッドハンティングされてしまった。その餞というのはヘンかもしれませんが、J1に上がらせてあげたい気持ちもなくはなく。

 


■前半

この日のキックオフは13時。あまりノンビリしてられませんが、せっかくなので、浦安などを散策してみたりした。なぜ浦安なんだ?と問われても特に明確な答えはありませんが、江戸時代には江戸湾を代表する漁村だっただけあって、いろいろ古い雰囲気が心地よい。

ちなみに、徳川家康江戸城を作るまでの江戸は鄙びた漁村で、家康はそんな漁村をあっという間に大都会に仕立て上げたなんて神話がまことしやかに語られたりします。ことの真偽はさておいて、「何もなかった漁村が、一気に一大城下町へ」という構図は、80年代の浦安にも当てはまるのではなかろうか。勿論、江戸城に相当するのは、例の舞浜ネズミの国のトンがったお城ですよ。そして、この場合、徳川家康に当てはまるのは、ウォルトディズニーなのだろか、それともオリエンタルランド社長なのだろうか。

 

例年、だいたい毎年のように、を目標にして「ちばぎんカップ」を見に行くのですが、今年はいろいろと都合が付かず。でも、ちばぎんカップを見ると、ジェフとレイソルにそれなりのダービー意識があることは理解できる。にもかかわらず、レイソルからジェフへの移籍って、あまり禁断感がないですよね。なんせ、この試合のジェフのCBコンビは増嶋と近藤でしたから。そして、ちばぎんカップを見なかったので分かってませんでしたが、すっかりエスナイデルのハイラインは、穏当な高さになっていたのですね。

 

対する岡山の最終ラインは、狙いをもってそうなっているのか、押し込まれた結果そうなってしまったのかは存じ上げませんが、かなり割り切った5バックですね。一般的に3421と表記されるシステムですが、実際には541。しばしばシャドーが攻め残るので、523っぽくなったりもしますが、とにかく最終ラインは常に5枚いて、攻撃ではウイングの役割も担うWBというよりも、ほぼSBでしたね、両ワイド。特に右サイドは椋原健太でしたし、守備に軸足を置くスタイルのようです。

 

 

■後半

ハイラインでポゼッション志向の千葉と、まずは守備から入る岡山。そりゃ、ポゼッションでは千葉が優位に立つというものです。ただし、日本のサッカークラブにおける絶対法則、「ポゼッションすればするほどシュートを打たない」が、この試合でも現出します。得点の気配のないまま後半に入ると、船山が例によってシュートチャンスで足を振り抜けない。苦し紛れにクロスを放り込む。そうすると、そのクロスがシュートとなって、ジェフが先制しました。追いかける立場となった岡山は伊藤を投入してシステムを532にトランスフォーム。2トップにしてゴール前に迫力を付けたそうとします。その後も岡山は選手交代の度に4バックにしたり、3バックにしたり七変化します。が、これは、得点を奪うためというよりも濱田が退場したから。好調岡山といえども、1人少ない中、実力派のジェフに追いつくことはできず、そのまま敗戦となりました。

 

さて、この試合でワタクシ的に注目していたのは、喜山康平。今年から岡山にUターン就職すると、すぐさまバリバリのレギュラーに定着しました。ポジションは3Cのの左。ポジションといい、その左足からのロングキックがチームの命運を握っているところといい、松本時代と同じ立場に収まってます。

というか、なぜ松本は、この選手を放出したゆだ?ってな話。根拠なく邪推いたしますと、「実は喫煙者だった」みたいな可能性はないですかね。ストイコビッチがヘビースモーカーだったのは有名な話ですが、たぶん、反町さんは、その辺に厳しそうじゃないですか。で、「タバコを取るか、契約を取るか」みたいなことになって、泣く泣く袂を分かつことになったとか、そういう可能性もあるんじゃないかと考えてしまったりもします。