相模原的には試行錯誤の真っ最中〜相模原SC vsガイナーレ鳥取(2018/04/01)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

                                  にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村

相模原って、どうにもクラブ運営に安心感がありませんよね。クラブの規模や現実に対して、高いところを見すぎているのか、監督人事がどうにも迷走してきている印象が拭えません。「そこで監督、替える?」とか、「その成績で続投させちゃうの?」と感じることが多い。ただし、ひょっとしたら、しばらくはそういうストレスから自由になれるかもしれません。なんと言っても新監督は、すでにJでの定評がある西ケ谷。ワタクシ、西ケ谷さん率いる水戸に魅了されていましたので、期待せずにはいられません。


対するガイナーレガイナーレ史上最も有名な監督は漢ナニガシさんかもしれませんが、ワタクシの記憶にあるのは、他では松波さんとかのイメージですかね。松波さんはガンバでも鳥取でも、今ひとつ監督としての力量が判断できなかったですが。同じように、今ひとつ力量が未知数なままの森岡さんが、今年も鳥取を率いております。去年は下位リーグのスモールクラブによる洗礼を全開で受けまくった印象もありますが、それを経験として血肉化しているかどうか、森岡さんの真価が問われる今シーズン。



■前半


特に意味はなかったのですが、何年かぶりに原当麻駅から歩いてスタジアムに行きたくなりまして。で、乗り換え駅の橋本でランチをとったりなんかしてみた。ワタクシ的には懐かしの町なんですね。なんせ、20年程前、橋本自動車学校で免許証を取りましたので。その頃に比べて、駅前が綺麗になった。綺麗になったというか、スッキリした。今ひとつ駅前らしくない光景が、どの路線の出口から出ても広がっていたのですが、なんだか、駅前が駅前になった。


そうやって再開発が進むと、土地の魅力が高まりますし、必然的に若い人口も増える。そうすると、オシャレなカフェなんかも出来たりする。つーわけで、「こたつカフェ」なんてところで、ナウなヤングにバカ受けなランチを食べてきましたよ。なんとならば、どうやらクラフトビールの樽生を出してくれるらしいから。日替わりらしいのですが、この日は「東京ブルース」の樽生(500円)。美味しゅうございました。ランチのセットで強制的に付いてくるソフトドリンク(アイスコーヒーにした)は、正直、蛇足でしたが。


そんなこんなで、ギオンスに到着して、選手紹介とかを眺めていると、なんだか、相模原のメンツが凄いぞ。2トップや最終ラインも実力者揃いなのですが、特に中盤がファンダジー。2列目にはJ2で無双していた時期もある菊岡と北井が左右に配されている。何よりも3列目ですよ、3列目。Wボランチが千明と谷澤達也ときたもんだ。岡山の看板選手だった千明と、あの、世界のヤザーがコンビを組むのだから、J3も成熟してきた。


相模原というのは高原を取ったり、ビッグネームに縁のあるクラブで、他にも川口能活とかがいるのですが、加えて、最終ラインには丹羽竜平がいて、最前線には久保裕一が構えている。先発のほぼ全員がJ2以上で、一時期はレギュラーを張った選手ばかりなのではあるまいか。先発どころか、ベンチにはベンチで知名度のある選手が座っている。具体的には成岡翔がベンチでスタンばってたんですよね。まったくもって、どれだけ豪華なんだ⁉︎と。



■後半



ただ、豪華なメンツと有能な監督を揃えれば即効的な結果が出るか?といえば、そうでないことは、神戸とかを見ていれば一目瞭然。西ケ谷さんも苦労しております。攻撃にタレントも多いですし、西ケ谷さんも攻撃志向ですから、かなり強気なサッカーを展開します。その象徴がヤザーのボランチ起用。知らないうちに世界のヤザーはピルロ2世になっていた模様。確かに視野は広いですし、ちょっとやそっとじゃボールを奪われませんから適性があるっちゃ、あるわけです。


ただ、その分、守備のバランスとか、全体のオーソライズには怪しいところがあって、そのしわ寄せを一身にかぶっていてのが右SBの辻尾。西ケ谷さんが強気なら、森岡さんも強気。どちらも人数をかけたサイドアタックサッカーをやりますから、なかばミラーゲーム状態になって、辻尾の裏とか脇とかがめっちゃホットスポットになっていた。テニスみたいにサイドアタックを応酬しあう試合は、スコア的にもシーソーゲームになって、前半が終わった時点で、すでに2ー2というエキサイティングなことになっていた。


そして、後半になると鳥取の勢いが加速します。鳥取も相模原同様に442だったわけですが、前線4枚のうち、3枚がブラジリアン。そして、そのフェルナンジーニョ・ヴィートルガブリエル・レオナルドという3人のブラジリアンが揃い踏みでゴールを決める。特に後半最初の得点は、前線唯一の日本人である加藤潤也が超絶テクニックなトラップから、遠藤保仁ばりの冷静さで折り返し、それをレオナルドが決めたもの。鳥取の前線、破壊力があります。


追いつかなければならなくなった相模原は徳永をボランチに投入し、谷澤をセカンドトップに上げる。それまではピルロヤザーだったのがポルディヤザーになった。より適材適所に近い配置となったことで、相模原は全体として安定します。しかし、なんせ、ヤザーです。今も昔も決定力という意味では限りなくゼロなヤザーがトップに入る。ってことはつまり・・・。逆に鳥取はヴィートルガブリエルのスーパービューティフルなミドルシュートを突き刺して、首位戦線の主役にあることを見せつけました。鳥取の完勝。