「ナメ腐っても、ええんやで。」ってな試合【タイvs日本】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■タイ 0 vs 2 日本[最終予選 09月06日]

エルゴラッソ』なんかにも書いてありましたけど、タイというチームは、いわゆる“成長期”なんだそうです。そして“成長期”ゆえの“生意気さ”もあって、一応、日本が格上だとは思いますが、その日本を相手になかなか強気なスタンスで立ち上がりました。ドン引きはしなかったってことです。ってことは、そう、ラインが高い分、縦パスとか縦突破に弱い。果たせるかな、酒井宏樹の縦突破のクロスに、抜擢された原口が、まさかのヘディングシュートで先制に成功します。

 

 

でも、タイは“成長期”ですからね。中学生みたいなところがあって、強気なポーズとは対照的に、すぐにビビってします。先制してからは、なんだか引きこもっちゃいましたね。で、引き込まれた相手に対して、どうにもこうにも崩しきれないことには定評のある、我らが日本代表。ここからは、まさに“いつもの風景”です。押し込んでも押し込んでも、決定機を迎えても迎えても、いっこうにゴールラインを割る雰囲気が漂ってこなくなる。

 

 

前半なんだし、いろいろ実験をするというか、相手を見定めるようなことをすりゃあいいのに。例えば、敢えて相手に攻めさせて、自陣に引き込んでみるとか。強いときのブラジルとかは、やりますよね、そういうこと。ただ、相手を引き込むには不安が大きすぎたかも、この日の(最近の?)守備陣は。長谷部って、あんなにおっかないミスをする選手でしたっけ? 酒井宏樹も、「悠々と相手カウンターを潰す」って感じじゃなかったですし、何より森重。

 

 

いや、別に森重に原理的な罪はないんですよ。審判がクレイジーでしたし。この主審はいつもクレイジー。でも、クレイジーの方向性には一貫性がある。そこは慣れよう。というかJリーガーならば慣れていなければならない。だって、この主審さんのクレイジーさって、家○さんのそれと同じ種類のヤツでしょ。だったら、もう慣れているでしょうよ。いつもはコッリーナさんなのに、この試合、その場面だけヘンテコになっているわけではないんだし、ヒートアップしちゃったモードの○本さんだと思えば、いくらでも対応できたんじゃなかろうか。

 

 

要するに、“相手なり”ってことが出来ないのですよ。でも、これは日本人だから仕方ない。先生(=主審)の出方によって態度を変えるような児童や生徒は“良い子”とは評価されませんし、「たとえ相手が弱っちくても、常に全力で、ひたむきに、決してナメた真似はするな!(怒)」って価値観を、日本人ならば徹底的に植え付けられる。だから、格下相手だとナメたプレーの方が有効なこともあるかと思いますが、なかなかそういうことができなかったりする。

 

 

そんななかで追加点となった浅野のゴールへのアシストは興味深かった。あのとき、アシストした長谷部、かなり適当な縦パスを入れましたよね。「この相手だし、多少ルーズでも問題なかろう!」って感じのパス。それくらいの方が、時に、相手の集中力のエアポケットを突けるんだと思うんですよねぇ。そんなわけで、真摯で誠実なジャパニーズフットボーラーの皆さん、アジア予選では育成年代で躾けられた価値観を捨てて、ナメくさったプレーをバンバンやっちゃいましょう!