ヴェルディが金沢を置いてけぼりに!〜東京Vvs金沢(8月11日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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山の日は山ではなく、多摩川の向こうへ。

■前半

8月11日。まさに真夏です。世間はお盆休みに突入しつつある。夏祭りのシーズン真っ只中。そんな季節感を煽るべく、味スタ手前の歩道橋あたりから、主催者ヴェルディはZONEの「シークレットベース」を流している。「大人になってもずっと忘れないから!」的な。案外、この歌の世界観って、「大長編ドラえもん」に似てますよね。どちらも「あの頃は、こんな毎日がずっと続くと思っていた」みたいなノスタルジーに溢れています。ともあれ、大長編ドラえもんジャイアンが発する言葉、それが、「おぉ、心の友よ〜」。

 

 

さて、ヴェルディとツェーゲンは“心の友”なのでしょうか? なんとなく友情が芽生えていそうな気がしなくもない。どちらも、昨シーズンはあんなに健闘したのに、今シーズンは残留争いに引き込まれまくっている。そんな友情を反映するかのように、どちらもクラシカルな442でしたし。なのに、ヴェルディったら、ヒドいんですよ。キックオフから一方にツェーゲンをボコりまくる。

 

 

“ホントの友達”ってなんですかね。少なくともヴェルディにとっての“ホントの友達”は金沢ではなく、町田なのかもしれません。この日、ヴェルディのCBを担っていたのは町田から移籍してきた平。逆に町田の準レギュラーCBはヴェルディからレンタル中の畠中ですし。そんな人的交流の背景にあるのは、よみうりランドと野津田が持つ生活圏の共通性。どちらも小田急っちゃ、小田急沿線ですし、鶴川街道で結ばれたもの同士ですよね。

 

 

そんな“心の友”同士は見えない糸で繋がっているようです。この日曜日に町田の試合を見に行ったわけですが、そのとき町田はセットプレーから前半に2ゴールを決めた。そして、この試合でもヴェルディはセットプレーから井林が先制ゴールを決めてみせた。しかも、ヴェルディと町田、心底仲が良いらしく、揃って前半のうちにあっさりと追いつかれてしまいました。そんなところまで足並みを揃えなくても良さそうなものですけど、卒業式に「私たち、ずっと親友だもんね」って誓い合ったのでしょう。

 

 

 

■後半

ハーフタイムを挟んで後半に入ると“サッカーの法則”ってヤツが微妙に発動します。その“サッカーの法則”とは、以下の通り。まず、前半と同じようにヴェルディがポゼッションで圧倒します。それに対して、長期政権で鍛え上げられた金沢は「4ー4」の綺麗な2ラインの守備で対抗します。おそらく、いまの両チームなら10回やっても9回くらいは、こういう構図になるでしょう。

 

 

で、そうなってしまうと、なかなか攻める側としては難しい。象徴的だったのは右SB安西(2番のほう)のプレー選択。せっかくサイドで前を向いてボールを持っても、縦に進めない。そりゃ2列待ち構えてるからね。仕方なく、カットインといえば格好良いですけど、要するに相手ブロック円周上をなぞるような横ドリブルを余儀なくされて、そうこうしているうちボールをカットされて、熊谷やらダビやらのカウンターを食らってしまう、みたいな。

 

 

そんな典型的な“サッカーの法則”が発動しているなか、それでもヴェルディは澤井のゴールで勝ち越しに成功します。“サッカーの法則”を打ち破った要素は2つあって、1つは、このシーンでは安西がアーリークロスを入れたこと。相手のブロックが整う前にジャブを入れてしまう。そして、もう1つには、これも機能的には1つ目と同じなんですが、高木善朗を中心にシュートの意識が高かった。リトリートした守備にはミドルシュート。鉄則っちゃ鉄則ですね。

 

 

金沢としては勝ち越されてしまった以上、綺麗な2ラインを作っている場合ではない。前がかりになる場面も増えていく。ヴェルディからすれば自慢の足技を発揮するスペースが出来るということです。ってことで、左サイドを崩しきって、今度は安在(6番のほう)がクロス。これに合わせたのは、再び澤井。ヴェルディが点差を広げます。ロスタイムのラストプレーでは、選手交代でどうにか打開を図る金沢に対し、それをあざ笑うかのようなダメ押しゴールをアラン・ミネイロが決めて、ホームのヴェルディが完勝しました。

 

 

 

■日本代表への推薦状

□推薦者

熊谷アンドリュー

□推薦理由

この選手って確かマリノスユース出身、かつ、マリノスでプロデビューしましたよね。そんな履歴であったり、ポジションが中盤だったり、さらに名前が「漢字の名字+カタカナの下の名前」という組み合わせ。もはや、あの人とキャラがかぶりまくりでしょう。そう、長谷川であり、それでいてアーリアであるだけでなく、加えてジャスールでもある、あの人と。あっちの人は猫背で、こっちはピンッとしてますけど。

 

 

ただ、姿勢だけでなく、プレースタイルというか、プレー中の雰囲気がポポの申し子とは少し違う。なんというか、プレーがオラオラ系なんですよね。オラオラオラオラとボールを前に運んでいく。こういう推進力って、どっちかというとロメロ・フランクを彷彿させなくもない。でも、もっと似ている人がいる。オラオラな感じといい、余裕しゃくしゃくにヒールパスしたり、長身で細マッチョなところ、公式HPの顔写真、何から何までクリスティアーノ・ロナウドなんですよ。和製クリロナとして、本家みたく頑張ってくれ!