「ああ、そーなのか!?」ってな試合【スペインvsトルコ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■スペイン 3 vs 0 トルコ[EURO 06月18日]

このマッチアップを眺めていてワタクシ的に「ああ、そーなのか!?」と思ったことが2つありました。1つはトルコの選手の呼び方。「いったいどっちが名字で、どっちが下の名前なんだ?」と。例えば6番の選手はハカン・チャルハノールというフルネームなのですが、「チャルハノール」と呼ばれていた。一方で1番のブラク・ユルマズは「ブラク」らしい(アナさんの呼び方で判断する限り)。となると結局「アルダ・トゥラン」のようにフルネームで呼ぶしかないのか???

 

 

スペインについて「ああ、そーなのか!?」と思ったのは、監督がデルボスケ出あり続けていること。ブラジルWCで惨敗したときに「ユーロまでは続投!」ってニュースが出たのは知っていたのですが、本当に続投していたんですねぇ。いやぁ、「スペイン」「監督人事」というキーワードからワタクシが発想するのは「ペレス会長」とか「レアルマドリッド」とかなわけですので、スペイン人は監督人事に堪え性がない国民性なのかと思いきや、あそこのチームが特異らしい。

 

 

そして、監督が替わらないとうことは、やってるサッカーもさほど極端には変わらないということ。どこぞの「代表ファンが自国のことをサッカー強豪国だと思い込んでいる国」では、パスサッカーがWC本番で上手くいかなかった途端、「時代遅れ!」とか(アジアカップを優勝しているにもかかわらず)「監督の戦術がダメだった!」とか「そもそも“自分たちの・・・”ってフレーズが罪悪である!!」みたいなことを言い出すわけですが、スペインはそうではないらしい。

 

 

そりゃそうですよね、例えば日本で野球のサムライジャパンが世界大会にて早期敗退したからというって送りバントを多用する“スモールベースボール”をやめちゃうかといえばそんなことは絶対ない。それまで積み上げてきた歴史的な蓄積を反故にするような愚は犯さない。サッカーのスペイン代表も同じなんでしょう。「“やろうと思ってやっている”のではなく“気がつけばやっている”スタイルなんだから、変えようがないよ」ってなもんでしょう。それが文化として定着しているということ。

 

 

なんてことを考えているうちに、モラタとノリートのゴールで2点をスペインが奪いました。この2ゴールに象徴されるように、一時期ほど“それでも繋ぎ倒す!”って感じではなくなってますかね。でも、ティキタカはティキタカ。変わった点は、WCでは10の中の10がティキタカだったのに対し、今は10の中の9くらいになったことでしょうか。1の遊びが出来た。これが大きいのではないかな、と。“スモールベースボール”でいえば「さすがに1アウト2塁で4番バッターに送りバントをさせるのはやめよう!」くらいに矯正されたというか。

 

 

イニエスタが起点となってコンコンコンとワンタッチで繋いでモラタが決めた3点目とか、憎たらしいほど強かった頃のティキタカイズム全開でしたよね。こうなってはトルコは厳しい。選手交代を繰り返し、途中から、謎の3バック(右サイドの7番がSBとSHの中間形態のようになっていた。左右アンバランスなだけで4バックのままだったのかも)になったりしていましたが、どうにも状況を打開できません。「スペインって、勝てる相手への勝ち方がえげつないよね」という伝統的な勝ち方を収めた無敵艦隊の進撃は続きます。