「見応えあるミラーゲーム。」ってな試合【日本vsボスニアヘルツェゴビナ】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本 1 vs 2 ボスニア・ヘルツェゴビナ[キリンさん 06月07日]

「絶対にウンタラかんたら!!」に象徴的なように、代表戦は、いわゆるライト層が多くテレビ観戦しますから、地上波のテレビ局はその層へのサービスとして、わかりやすいキャッチを提示しなければならない。この試合において、その煽りの1つとして取りざたされていたのが、ボスニアヘルツェゴビナハリルホジッチ監督の出身地であるということ。ワタクシ的には“旧ユーゴのどこか”くらいの認識だったのですが、そうか、ボスニアヘルツェゴビナだったのか。

 

 

そんなことで因縁がなくはないこの一戦。ハリルさんのサッカー観というのは、ある程度、ボスニアヘルツェゴビナで共有されているものなんですかね。監督が同国人だからかなんなのか、全体としてミラーゲーム的な様相を呈していました。システムが〈4231〉なのは近年の世界的なトレンドだからともあれ、両チームとも「奪ったら、縦に速く、そしてシュートまで持って行く!」って部分が非常に似ていた。まぁ、これも近年の世界的なトレンドっちゃ、トレンドなんでしょうけど。

 

 

そして、両チームともにシュートの意識が高かったからか、この戦い方だとどうしても守備に一定の弱点が発生してしまうということなのか、とにかく、どちらもけっこうなハイペースで決定的チャンスを迎えていましたね。逆の視点から述べれば、両GKのファインセーブの応酬が展開されていた。ブルガリア戦みたいにトントントンとゴールが生まれてしまうより、緊迫感ある凌ぎ合いの方が見ていてエキサイティングですよね。良い試合でした。

 

 

手に汗握る展開のなかで、まず結果を出したのは、我らが日本代表。宇佐美の突破から清武が決めました。清武の突破から宇佐美だと、なんだか外しそうですけど、清武はちゃんと決めましたね。でも、サッカーというスポーツではときどき発生する現象ですが、点が入ると、すぐに次の得点が生まれてしまう。それはたたみかける追加点であることもあれば、あっという間に追いつかれてしまうってパターンもある。追いつかれちゃいましたね。初戦でも得点直後に失点というシーンがあったので、そこはハリルさんに締め直してもらいましょう。

 

 

そんな似たもの同士な両チーム、実力的にも、ホームアドバンテージが加味されたことによってかもしれませんが、概ね五分と五分。トレーニングマッチとしては、とても良い。だから、どちらもガチンコで勝ちにいった。60分を過ぎても選手交代は日本の柏木から遠藤というスイッチだけだったというのが、その証左。ようやくボスニアヘルツェゴビナがカードを切ったのは後半20分くらい。そして投入されたステバノビッチのファーストタッチのパスがアシストになって、ジュリッチが勝ち越しゴールを決めます。

 

 

勝ち越し点を奪う前から、ボスニアヘルツェゴビナは浅野のスピードを警戒してだろうと思いますが、低く構えてブロックで守るようになっていた。そのなかでリードを奪ったわけですから、より一層、日本にとってはスペースがなくなっていく。それでも交代で入った選手たちを中心にどうにか打開を図っていきます。ハリルさん、ガチで勝ちにいってましたね。でも、ボスニアヘルツェゴビナ、良いチームでしたね。しっかりと守りきられてしまいました。つーか、浅野、撃てよぉぉ!!