「本番に向けての準備としては悪くないような・・・。」ってな試合【日本U23vsイングランドU23】の周辺をウロウロと…★テレビ観戦記★

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■日本U23 0 vs 1 イングランドU23[トゥーロン 05月28日]

三丸がペナルティエリア内で相手を倒してPKを献上。それをきっちり決められて先制された、この試合。でも、あれは三丸のミスではないですよね。PKとかオウンゴールには2種類あって、1つは個人の不用意が引き起こしたPKなりオウンゴール。もう1つは、状況的にほぼい不可抗力によって発生してしまうパターン。で、この場合は、イングランドにペンペンにやられているなかで、いかんともしがたい状況を処理しようとしてやっちゃたヤツでした。

 

 

それくらい、この試合で日本U23はイングランドに押し込まれまくっていた。特に前半。珍しく(?)早野さんの解説に合点がいったんですけど、早野さんが仰っていたように、少し前半の日本は引きすぎました。しかも、相手に呑まれてズルズル下がったというより、当初のゲームプランに則って構える守備をしていたように思われる。イングランドの選手は、動きのクイックネスという意味では緩慢なところもあったので、ハイプレスでガンガンいったほうがボールを奪えたかも。

 

 

相手にボールを収める時間を与えてしまうと、厳しいわけですよ。まず、フィジカルの基本的なサイズが違いますから、ぶつかっていっても、倒れてくれない。むしろ、こっちが吹っ飛ばされる。どうしても潰そうとすれば、もはやそれはただのファールになってしまう。ってな場面が頻出しておりました。もっとも、“フィジカルの差”という部分をトレーニングマッチで実感できたこと自体は悪いことではない。というよりも、こういう経験をするためにはるばる遠征しているといっても過言ではない。

 

 

日本がイングランドからなかなかボールを奪えなかった理由として、もう一つ挙げられるのは、パスレンジの長さ。これもフィジカルの差ですよね。単純な話で、イングランドの選手たちは。骨量やら筋肉量が遺伝上の要因で、日本人より大きい。ゆえに、緩く蹴っても遠くに飛ぶ。普段、Jリーグで経験しているよりも、パスレンジが長いから、なかなかプレスが間に合わってなかったですよね。この辺も予測によってカバーできなくもないでしょうから、本番で生かしてもらいたいところ。

 

 

日本にも、イングランドの選手たちに対抗できるキック力を誇る選手もいるんですけどね。そう、それは野津田岳人。でも、この野津田が大会を通じて“いけてなかった”。もう、そりゃ、シュートが入らないわけですよ。もってなかった。なかには、それをもって野津田を非難する向きもあるかもしれませんが、技術不足とか、そういう要素よりも、ホント、もってなかった。「運の巡り合わせが悪くても決められるだけの技術を身につけろ!」と言ってしまえば、それはその通りなんでしょうけど。

 

 

そんなわけで、最終戦も01で苦杯をなめたわけですが、繰り返しになりますが、あくまでも本番に向けての準備の一環。ここで良い成績を収めることに何ら意味はない。準備と割り切るならば、けっこう収穫もあったのかな、と思います。例えば時間帯によって南野のCFで使ってみたり、何より、喜田がCBでそれなりにできたことは大きい。本番でリードされた展開となったとき、CBの1人を前線に上げて喜田を最終ラインに下げるってこともできる。宜しかったんじゃないでしょうか。