頑張れ、高橋秀人〜FC東京U23vsG大阪U23(4月17日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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育成用チーム同士の対決。豪雨&強風でした。

■前半

陣容を確認しますとFC東京は、キーパーは圍で、最終ラインが右から柳、秀人、岡崎、野沢。中盤もたぶん4枚。平岡、佐々木、幸野、中島という並び。佐々木も幸野も守備的なイメージがワタクシにはありませんので、我々世代には「イングランド方式」との印象が強い、「2人のセントラルMF」って感じですかね。前線はユインスと林。ユインスは流動的でしたけど、トップ下というよりもFWという扱いだったんじゃないかな、と。

 

 

対するガンバですけど、キーパーが林。最終ラインは右から平尾、野田、嫁坂、初瀬という並びだったと思います。背番号と名前、あるいは名前とプレースタイルが一致しないので朧気ですが。中盤は小椋と市丸がボランチ。こちらは、純然としたボランチ。なんせ、オーバーエイジが小椋ですし。2列目は右から堂安、岡崎、二川。岡崎は2列目なんですね。それから、二川はトップ下ではなく左サイド。で、最前線は呉屋、大卒有望株ですね。

 

 

それにしても風が強かった。北陸の試合は中止になっていましたし、都内でも事故があったらしいし。そんなコンディションに四苦八苦していたのが、前半アゲンストになったFC東京キーパーの圍。もうね、ゴールキックを蹴っても蹴っても、押し戻されて、しかも左に流されて、ほぼほぼ全てが直接、ラインを割ってしまっていた。昔、ジェフが市原臨海でやっていた頃、対戦相手だった若き南雄太が同じような災難に遭っていたのを思い出す。

 

 

試合は前半から熱かったですね。強風で思うようなプレーができないから苛立つでしょうし、1対1の局地戦勝負にならざるをえない部分もありますから、熱くなるんですよ。しかも、U23の若者同士のぶつかり合いですからね、そりゃ若気の至りってもんだ。西と東を背負ってるという自負もあるだろうし。ともあれ、試合はコーナーキックに合わせた林のゴールでFC東京が先制し、堂安のスーパーボレーでG大阪U23が追いつく流れでハーフタイムに。

 

 

 

■後半

後半になると雨も止みましたので、ようやくサッカーを真面目に観戦できるモードに。よくよく観察していると、どう見てもG大阪U23の方が良いサッカーをしている。前線で細かいパス交換とかが普通に発動していました。特に目立ったのは中央突破。ワンツーとかを駆使して中央突破を図るという、王道のパスサッカー。岡崎と二川が退いて堂安がトップ下にスライドしてからは、いっそう、その傾向が顕著になる。よく訓練されてました。

 

 

一方で、FC東京U23は、コンビネーションという部分で物足りなかった。なかでも「そこはもっと訓練しておきなさい!」と感じたのは、押し込まれたところでボールを回収してからの繋ぎ。DFがボールを拾っても、誰も助けてあげないのですよ。DFは一般的に足元の技術(パス能力)が相対的に高くない。だから、周囲の、例えばサイドハーフとかが、気を利かせてパスコース(逃げ道)を作ってあげなきゃいけないはずなんですが、そこができていなかった。

 

 

メンツを眺めたとき、そこは高橋秀人コーチングしてあげる役割。小笠原満男みたく怒鳴りつけでも、中盤の選手に汗をかかせないといけない。でも、優しいインテリなんですよ、高橋秀人。もちろん、最終ラインの守備のミスに関しては厳しいんですよ。それはスタンドにも伝わってくる。でも、重要なのは最終ラインに気の利いたビルドアップができないとき。そういう場面で、彼がすべきことは、中盤を動かすことなんです、たぶん。そこが優しすぎる。彼は真面目だから、「オレに技術が足りないからパスを出せないんじゃないか」って発想をしていそう。

 

 

個人的には、守備陣だけの練習中とかなら「自分が足りない」ってスタンスで構わないけれども、全体練習や試合本番においては、もっと(彼本人的な感覚では)理不尽なくらいに、「そこは前の選手が助けろよ(怒)」って感じで良いように思う。小平では、ちゃんとそうしているのかもしれませんが、この試合を見る限り、キャプテンマークを巻いているからこそ許される自己中心性が足りないように感じたのです。ともあれ、試合は1ー1のまま、タイムアップとなりました。

■日本代表への推薦状

□推薦者

野澤英之

□推薦理由

この選手のプレーを生で見るのは、たぶん初めて。選手名鑑的には「4番の選手」といった説明がされていたので、阿部勇樹とか大谷秀和とか、そういったプレースタイルなのでしょう。この日は左のSBで先発しておりました。あまりレーザービーム的なパスは見られませんでしたが、守備は安定。特に、相手とのフィジカル面での相対関係ゆえかもしれませんが、カラダを入れる守備が力強かったと思います。堂安とかを吹っ飛ばしまくり。

 

 

ワタクシ的に「カラダを入れる守備が上手い」というのは、ベレーザにいた“オレの原ちゃん”こと原菜摘子なわけですが、その“オレの原ちゃん”は、惜しまれながら、昨シーズンいっぱいで突然の引退。ワタクシの心にはポッカリ穴が空いてしまってしるのです。ワン&オンリーな原ちゃんの代わりなんてどこにもいないわけですけど、せめて「カラダを入れる守備が上手い」という部分だけでも、この選手が心の隙間を埋めてくれると信じております。