小林革命、道半ば〜清水vs札幌(3月20日)の周辺をウロウロと…☆現地観戦記☆

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東海シリーズ、土日で3試合目。日本平には初めて行ったのですが、帰りのシャトルバス渋滞がクレイジーですね。どうにかなるものでないとは承知してますが、ほんと、どうにかならんのか。

■前半

この試合を観戦するにあたって、大誤算がありました。それは、日本平の専スタ加減を甘く見すぎていたこと。専スタの魅力、それはピッチに近い臨場感。それは素晴らしいことなのですが、まさかこんなにピッチに近いとは。というか、目線の高さがピッチレベルに近づくとは。なんとなくバックスタンド前目の指定席を買っていたのですが、ピッチレベルに過ぎる。ワタクシにとっては、どうやら、臨場感より全体が俯瞰できることのほうが大切なようです。

ただでさえ、試合の全体像が見づらいなか、2日で3試合目ですからね、見ているだけとはいえ、さすがに疲労が蓄積してくる。しかも、スタジアムに来る前、エスパルスドリームプラザで地ビールを堪能してきて、それなりに気持ちよくもなっていたし、前半の間は季節はずれの猛烈な日差しで目が開きづらい。頭の中がボ〜としていて、全く観戦に集中できない。ツバの付いた帽子をかぶってないと、なかなか厳しい環境でございました。

なので、試合内容は正直、よくわからない。清水の1失点目はオウンゴールということですが、いったい何が起こったことやら。普通にコーナーキックから綺麗にやられた感じ。2失点目もピッチに近いレベルからは余り確認できません。フリーキックをはね返したけど、そこからドタドタとしていたら失点してました。ただ、どちらの失点も、セットプレー絡みで守備組織をズタズタにされたって雰囲気ではなかったですよね。アクシデント要素の強い失点。早い時間帯に1点返せば、試合の行方は容易にひっくり返りそうな展開。

とはいえ、攻撃においては、なかなか厳しそうでした。これもピッチに近い高さでボケッとしながら眺めていたので、怪しいところですが、前半の攻撃は単発で終わることが多かった。小林さんのチーム作りは、「守備は組織的に、攻撃は個人の裁量で!」というサッカーにおける常套的パターンを地でいく。ゆえに、攻撃はシーズンを通して形になっていくというイメージ。昇格したときの徳島に典型的ですが、シーズン終盤に向けて尻上がりに強くなっていく。前半における清水の攻撃は、まさに、「まだ、チーム作りの途中ですから」って感じでした。

■後半

後半に入ると、当たり前ですけど、清水が攻めて、札幌が守るという構図が鮮明になります。なんですが、このパターンになると、大抵、攻めてるチームは攻めさせられている状態になる。札幌は、しっかり守っていましたね。大前とかにバイタルやペナルティーエリアの真ん中で縦パスが入っても、そこから振り向かせない守備を遂行していた。あるいは、サイドをえぐられるんですけど、丁寧にコースを切って、クロスを上げさせない。クロスを送られかけてもマーカーがブロックできていた。

中盤での攻防も含めてなんですが、札幌の守備陣は清水のアタッカー陣を1対1で潰せていましたね。ガツガツとカラダをぶつけ合ったときには、概ね札幌が勝っていた。そんな状況を見てか、あるいはプラン通りなのか、四方田監督は「押し返す」ではなく、「跳ね返す」という意識の強い、割り切った選手交代をおこないます。具体的には前線に速い選手を入れるのではなく、キープできる内村を投入したり、櫛引や稲本といった重心を後ろに置くプレースタイルの選手をピッチに送り込みました。

そうやって守備を固める札幌に対して、清水の攻撃陣は攻略の糸口を掴めません。というのも、どうも、攻撃のリズムが一本調子なんですよね。しかも、ハリルジャパンみたいに速さを求めた結果として一本調子になっているのではなく、常に「ひと手間多い」感じの一本調子。特にサイド。しっかりサイドを作るのは大切なことなのですけど、ダイレクトのクロスであるとか、シンプルなアーリークロスといった「相手の準備が整う前にやってしまえ!」ってプレー選択がほとんど皆無。これでは相手にしっかり対応されてしまいます。

惜しむらくは、ピッチ上に現出した状況と、清水のタレントの得手不得手の相性が悪かったこと。というのも、清水は基本的に左サイドを攻略できていた。なので、左に突破力のある選手を置き、右に決定力のある選手が配置できれば良かったのですが、実際に小林監督が切れたカードは左に澤田、右に村田というもの。もし村田が右ではなく左サイドのスペシャリストだったら、相手守備陣をペンペンにできていたかもしれませんけど、なかなかそうはいかないところがサッカーの面白さだったりします。

■日本代表への推薦状

□推薦者

六平光成

□推薦理由

ご存知、六平直政さんのお子様。高校時代から将来を嘱望された有望株ですけど、なかなか凛々しい顔立ちをしています。凛々しさという部分では父親とは似ていないのだけれど、目鼻立ちは案外似ている。六平直政から個性派役者的要素を引くと、こういう感じになるのかと。父御さんも、名脇役だけにイケメン全開感はないのですけど、普通に道を歩いていたらけっこうな男前なのかもしれない。

それはともあれ、ポジションはボランチながら、一試合に1〜2回くらい、思い出したように猛烈にオーバーラップしますよね。その、慎重に構えていながら、突然スイッチが入るところが、ポジションこそ違え、なんだか徳永みたいだ。突進しているときのオラオラ感といい。それから、この選手、ポジション柄たぶん1試合に1〜2本くらいしかシュートを打たないと思われますが、打ったときにはきっちりとミートしますね。そういうところも好感度が高いです。