競技面は成功したように思えるけれども。。。チャンピオンシップ総括の周辺をウロウロと…(前編)

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■現場の盛り上がりと試合内容

少し記憶も薄れつつありますけど、チャンピオンシップ、盛り上がりましたね。特に当事者である選手たちは、「ここで負けるわけにはいかない!」という意地を前面に押し出し、壮絶な消耗戦となりました。ガンバとレッズの緒戦なんかは延長戦にまでもつれ込み、若いはずの関根が足を攣ってしまって動けなくなるくらいの熱戦でした。

 

 

そのなかで印象に残ったのは、なんといっても広島の強さ。年間勝ち点1位のチームが、その看板に違わない強さを見せつけました。危なげないというか、技術的にも戦術的にも優位性を見せつけ、さらに勝負強さという面でも貫禄を示しました。2015シーズンの広島は、ホントに強かった。その強さを際立たせるためのチャンピオンシップだったと言って過言でない。

 

 

唯一残念だったのは、埼スタでの緒戦における観客動員でしょうか。大一番であるにもかかわらず、概ね浦和の平均的な動員数にしかならなかった。これは、かなり寂しい数字。問題は、「直前まで組み合わせが決まらなかったこと」ではなく、「チケット販売期間が3日間くらいしかなかったこと」でしょう。なぜ土曜日に組み合わせが決まった時点で販売開始にしなかったのか、と。

 

 

実際、多少なりとも販売期間に余裕があった万博とエディオンでの決勝戦は、ホーム側もアウェイ側も満員でそれはそれは壮観でございました。あまり箱が大きくないとはいえ、平日なのに万博が満員になったってのは、なかなかのことです。盛り上がりました。広島市長が「郊外でも満員になるんだから、市街地に新スタを作る必要なくない?」って言い出しかねないくらいに。

 

 

 

■広島優勝は協会にとってどうだったのか

そんなわけで、年間勝ち点1位のチームが優勝したチャンピオンシップ。Jリーグ執行部的に、年間勝ち点1位のチームが優勝するという現象は、どういう捉え方なんでしょうか。「それみろ、やっぱり強いチームがチャンピオンシップも勝つんだよ!」ってばかりにドヤ顔になったんですかね。強いチームが優勝して、かつ、盛り上がりも見せたぞ、と。

 

 

でも、冷静に考えてみませんか? 結局、年間勝ち点1位のチームが、そのまま年間チャンピオンになったわけでしょ。これってつまり、チャンピオンシップをやろうとやらなかろうと、結果が同じってことですよね。ワタクシなんかは「どうせ結果が一緒なんだったら、やらなくて良くない?」なんて天の邪鬼な印象を持ってしまったりします。

 

 

じゃあ、下克上があった方が良かったのかっていうと、そんなことはない。特に協会的には、もしガンバが優勝していたら、当初から危惧されていた「これは競技としては著しく不公正な制度だ!」って批判が、よりいっそう浴びせかけられるでしょうから。要するに、広島が勝とうとガンバが勝とうと、どうしたところで釈然としない面は残る。

 

 

ワタクシが最も印象に残ったのは、勝った後に広島の選手たちが涙を流していたこと。1リーグ制だったら、喜びが爆発こそすれ、涙は流さなかったのではなかろうか。だって、広島の選手にとってチャンピオンシップってのは、「勝ったところで年間勝ち点1位が正当に評価されるだけ、もし負けたら、この1年の努力は水の泡」なわけです。得るものはなく、失うものだけある状態。広島の選手たちはは「この一年間の積み重ねが全て消え失せるかもしれない」という猛烈なプレッシャーに襲われていたわけで、そのプレッシャーから解放された安堵感が、あの涙だったんじゃなかろうか、と。チャンピオンシップって、年間順位一位クラブの選手や関係者に、ただただ恐怖感(=プレッシャー)だけを与える、とても非人道的な制度なんじゃないかと感じた次第であります。